Interviews
個人インタビュー
未来の変化に先んじて動ける組織
開発チーム責任者
2017年入社
金田 克彦
今回は、120名を超えるWeb/AIチームのチーム長として日々組織運営に邁進する金田克彦さんにインタビューしました。エンジニアという一つの分野に特化した人財がここまで集まった組織はパソナのなかでも珍しいそうですが、どのように組織運営をされているのでしょうか。
パソナへ入社した経緯や現在の業務内容、今後のビジョンなども含めて詳しくお伺いしました。
さまざまな業務経験を買われパソナへ
私は、2017年に中途採用でパソナに入社しました。
前職は医療機器メーカーだったのですが、そこでは本当に色々な業務に携わらせていただきました。ユーザーサポートに始まり、商品企画部門が立ち上がればそちらに異動し、コールセンターが立ち上がればそちらの部門に入ったり。プロジェクトマネージャーとしてアメリカに渡って、3年ほど現地でシステムの立ち上げをしたこともありました。
だいたい同じ部署には2~3年ほどしかおらず、最終的には開発、企画、サービス営業など各部門長が全員元私の上司でしたね。
転職を考えた理由は単純に通勤時間の問題が出てきたのと、転職活動中にパソナの方に「エンジニアを抱えて委託事業で開発を行っていくことを検討している」と聞いたことがきっかけとなりました。
私は技術者タイプではないのですが、これまでも色々な企画立ち上げに関わったという経験があり、メーカーとして開発の方とも携わっていたことがあります。ですので、そのような経験がパソナなら活かせるのではないかと考えました。
そうして前職での担当業務が一区切りついたと感じたタイミングで、パソナへと転職することになりました。
120名以上の大世帯のチーム長としてマネジメントに携わる
現在は、第1エンジニア室のなかにある、Web/AIチームのチーム長を務めています。
私はもともとAIを活用したソリューション開発をする、10名ほどの部隊で活動していましたが、その後さまざまな領域のメンバーが集まって徐々に人数規模が拡大し、現在のWeb/AIの両方の開発を行う部隊になりました。
Web/AIチームでは、おもにWebシステムの開発をしています。特にAI系を活用したシステムやネイティブアプリを使うような部分も含めて、かなり幅広いソリューション開発を担当していますね。
120名超という大所帯なので、私だけで全メンバーを管理するのは困難です。そのため、Web/AIチームを3階層ほどに分けて、それぞれに役割を与えながら全体を動かしています。
なお、営業部隊は別にあるのですが、まだまだ組織としては発展途上という状況です。領域がまだ絞り込めてない部分もあるので、チーム内には営業的な立ち位置の人間もいて組織全体でかなり手広くやっています。
公平な評価とマネジメント層を選抜する難しさ
Web/AIチームは大規模なチームなので、さらにいくつかのユニットに分けて、それぞれのユニットからリーダーを選出しています。チーム長として、このリーダーの育成・評価をしなければいけませんが、その際には「公平な評価がされている」と感じてもらえる評価をすることが、重要であり難しいと感じます。
またこの部署は、中途で採用したメンバーが非常に多く、「自分のやりたいことが実現できそうだから入社した」という方も多い傾向があります。そしてその「やりたいこと」は、やはりエンジニアですから、技術方面のことが殆どで、マネジメント自体を希望して入社する方はなかなかいません。
とはいえ、120名という大所帯では、マネジメントができる存在を作らないと組織が成り立たちません。そのため、マネジメント業務に前向きで、その素質もあるメンバーを選抜して育てています。
メンバーの生の声に耳を傾け、業務の核となる部分も伝えていく
マネジメントをする立場としては、個人によって考え方や方向性が異なることを理解しつつ、最終的に「私たちのビジネスは何なのか」を意識付けしながら進めていくことが重要だと考えています。120人もいれば、当然個々で細かな考え方や技術のブレは生まれます。ですから、業務内容そのものよりも、もっとベースの核となる部分を共有することが大切です。
できる限りチームメンバー全員と対面で1on1をしたいと考えているので、年1回全国に出張し、メンバーに会うようにしています。1人30分としても2~3ヶ月かかることもありますが、メンバーがどのような思いを抱えているのか、一人ひとりの考えを本人の言葉で教えてもらい、今後のマネジメントに活かしています。
未来の変化にも先んじて動ける組織に
パソナにとって、エンジニア組織の価値やメリット、ビジネスとしての存在感などはまだ模索段階にあります。今後、エンジニア組織を活かした新しいビジネスが登場する可能性もあります。そのような場面が訪れたとき、私たちが力を発揮できるように準備を進めることが大切だと考えています。
必要になってからでは恐らく間に合いません。そのため、ある程度未来予測をしながら、必要とされる可能性のある技術を先んじて学び、いざという時にすぐに動けるような状態にしていきたい。これが、チームを動かしていくうえでの私たちの1つの目標になると思います。
私個人としても、より多くの知識を身に付けて、自分たちの行っていることがしっかりとビジネスとして成り立つように働きかけていきたいと考えています。そして、メンバーや会社、社会などすべての関係者に対して貢献していきたいですね。