Interviews
個人インタビュー
乗り越え築き上げたキャリア
プロジェクトマネジメント
2014年入社
吉川 潤
新卒でパソナに入社してから、おもにSalesforce関連の業務に従事してきた吉川潤さん。
一つの技術領域の中でキャリアを積んできた吉川さんですが、5年を超えたあたりで自分のキャリアに悩んだと言います。しかしその悩みを克服し、今では10名以上のチームメンバーをまとめるPMとして充実された日々を過ごしているそうです。
今回はそんな吉川さんに、業務内容や仕事への思いや悩み、将来やりたいことまでをインタビューしました。
Salesforce一筋のプロフェッショナル
私は大学を卒業後、新卒でパソナに入社しました。入社当初は別の部署への配属でしたが、1年目の12月からSalesforce関連の業務に従事しはじめました。その後はSalesforce1本で業務を行ってきているため、まさにSalesforce一筋の経歴といっても過言ではありません。
現在は、Salesforce系のサービスを中心としたプロジェクトにPMとして携わっています。業務範囲は多岐にわたりますが、メンバーのマネジメントや社内ユーザーとの調整、外部サービスのエンジニアとの打ち合わせなどがメイン業務です。
ユニット長として10人以上のメンバーを束ねる
システム開発の設計とチームマネジメントが担当領域
現在はデジタルデザインラボに所属し、パソナグループ全体のキャリアサポートを目的とする「Career Step Program(キャリアステッププログラム)」というシステムの開発・運用をおもに担当しています。室長の下のユニット長という役割で、10名以上いるメンバーのマネジメントも担当しています。
システム開発業務においては、設計部分を私が担当し、コーディングはすべてメンバーに任せています。私がコードを書いてしまうと、メンバーの育成にならないためです。アドバイスはするようにしていますが、メンバーにはあえて自分で考えながら業務を行なってもらうように心がけていますね。
メンバー一人ひとりと日頃から向き合うことでリスクを回避する
プロジェクトマネジメントでは、納期や品質などさまざまなものの管理が求められますが、それらを紐解いていくと、最終的には「人をマネジメントする」という話につながっていきます。
例えば納期に間に合わず、メンバーと相談が必要な事態にプロジェクトが陥ったとします。ですがこの場合、何かしら間に合わなさそうな予兆というものが恐らくそのメンバーにはあったと思うのです。
その予兆をメンバー一人ひとりときちんと向き合っていくことで気づくようにすれば、納期遅れなどのリスクもなくせます。「プロジェクトマネジメント=人のマネジメント」を意識したマネジメントを行なうことで、プロジェクトは成功しやすくなるのではないかと思っています。
密なコミュニケーションを重視
チームマネジメントにおいては、気軽に相談できる環境づくりにも注力しています。1on1を行なうほか、朝礼では雑談の時間を設けるようにするなど、密接なコミュニケーションになるよう心掛けていますね。
また、若手が多くスキルアップにも意欲的な人たちが集まっているので、勉強会も定期的に開催するようにしています。
長期にわたる業務経験から全体を俯瞰してみられるように
これまでの業務経験から全体を俯瞰して見られるようになりました。今では他の部署がどういう点に迷っているか、困っているかがある程度理解できます。
ただ、全体を見られるぶん、難しさも感じるようになりました。例えば、「A部署の要望にあわせてシステムを変更した場合、B部署の業務工数が増える」とわかることがあります。
そのため、業務を遂行するうえではシステム変更による影響があとで発覚してトラブルにならないよう、「提案時にしっかり伝えること」を意識しています。
キャリアに悩んだ時期もあったが、現在はSalesforce一筋に誇りを持つ
ITエンジニアという職種は、理想のキャリアを実現するために、段階的にスキルや経験の獲得を目指すのが一般的です。しかし、私は良くも悪くも長期にわたりSalesforceに関する業務に従事してきました。
将来のキャリアについて不安に感じたことも、今までに何度かあります。特に、入社5~7年目の頃は「このままでいいのだろうか……」という悩みが大きくなり、自分で手を動かして開発できる環境に移ることも検討しました。
ただ、それは思いとどまりました。この仕事を続けることで、Salesforceの「活かし方」を深く学べると考えたからです。単に技術力を高めていくより、Salesforceの技術を活かしてバリューを生み出していきたいという思いが今は強まっています。そのように思ってからは、自分のキャリアにおける心配はなくなり、自信をもって業務に臨むことができています。
「自分のポジションを確立する」という意味においても、Salesforce一筋で仕事を続けてきて本当に良かったと今は感じていますね。
今後も技術を磨くことを止めず、新しい技術にも挑戦できる人材でいたい
私自身、モノづくりが好きなので、これまでもエンジニアの技術力を向上させるために、1年に1つというペースでゲームを作ったり、単純作業の業務効率化ツールを作ったりした経験があります。
年次が上がっていくにつれ、上流工程の業務が増えていくので、現在はコーディングからは離れています。ただ、こうしたプライベートでのゲーム作りやITツールなどの開発は、今後も続けていきたいですね。
将来的には例えば、VRのハードウェアがスマホと同じような普及率になった未来では、SNSや動画配信サービスからメタバースに乗り換える人は増えてくるかもしれません。これは一例ですが、そうした時代の変化が起こった際、未知の新しい技術でも臆さずに挑戦し続けられる人材でいたいため、技術を磨くことは止めないでいたいと思っています。