Interviews
個人インタビュー
― 未経験から広がったエンジニアの可能性
クラウドインフラ
2023年入社
濵﨑由佳子
キャリアを積み重ねていくなかで、「このままでいいのだろうか」と立ち止まる瞬間は誰にでもある。学生時代スポーツに打ち込み、医療分野で営業を経験し、地元で観光協会に勤める――多彩なキャリアを歩んできた濱崎さんもまた、その答えを模索してきたひとり。
「もっと自由に、自分らしく働きたい。場所や時間に縛られず、世界とつながるような働き方をしてみたい」そんな思いから挑戦したのが、パソナのエンジニアパス制度でした。
未経験、そして女性という立場からエンジニアの道を歩み始めた彼女はいま、インフラエンジニアとして新たなキャリアを切り拓いている。その背景や思いを伺いました。
スポーツと医療を経て、新しいキャリアへ
いくつものキャリアを経て、自分に合った新しい道を模索していたとき、エンジニアという選択肢が見えてきた。「中学から大学まで10年間、ずっとハンドボールに打ち込んできました。大学ではスポーツ科学部でバイオメカニクスを専攻し、スポーツ動作と障害の関係を学んでいました。もともとは医師を目指していたのですが、思うようにはいかず、それでも『医療に関わる仕事がしたい』という気持ちがあったんです」
卒業後は不妊治療製品を扱う医療メーカーで営業職を経験。その後も産婦人科向け電子カルテの仕事に携わり、2つの職場で医療分野に関わった。
「営業は出張も多くて、月の半分は家を空ける生活。正直、体力的にも気持ち的にも疲れてしまいました。そこで一度、地元の高知に戻って観光協会で働いたんです。地元が好きなので、地域の役に立ちたいという思いもありました」
いくつものキャリアを経て、自分に合った新しい道を模索していたとき、エンジニアという選択肢が見えてきた。
世界とつながる働き方を求めて
「パソナでエンジニアをしている友人からエンジニアパス制度のことを教えてもらったのが最初のきっかけです。知ったのは1年ほど前でしたが、未経験の自分にできるのか不安で、すぐには挑戦できませんでした。でも営業時代の働き方を振り返ったときに、『場所にとらわれない働き方をしたい』という気持ちがどんどん強くなっていったんです」
興味を持った分野は複数あった。デザインや広告にも惹かれたが、選んだのはインフラ。
「インフラは“すべての基盤にある知識”で、どんな時代でも必要とされる技術だと思いました。変わらない知識を持つことで、長く続けられる強みになると感じたんです」
場所や時間に縛られず、世界中の人とつながりながら働けるエンジニアという選択。彼女にとって大きな転機となった。
女性だからこそ活かせる強み
「エンジニアの仕事は、いい意味でフラットだと思っています。女性だから不利とか、特別扱いされることもなく、『できるかできないか』だけで評価される世界。だからこそ挑戦できたのかもしれません」
一方で、女性ならではの強みを感じる瞬間もある。
「営業職の頃に培った資料作成の丁寧さや、相手への気配り、チームの調整力は、今の現場でも役立っていると感じます。男性が結果を見せるのが得意なら、私は過程を整えることでチームが円滑に進むように支えられる。そういう役割は自然に担っているかもしれません」
現在常駐している顧客の部門は、女性比率が約半数。
「テレワークやフレックスを柔軟に利用でき、産休から復帰して活躍している女性も多いので、自分の将来を考えるうえでも安心できる環境です」
学び続けることで未来を広げる
kintoneチームの雰囲気はとてもフラットで、相談しやすい空気感があります。普段の業務ではオンラインのやり取りが中心ではありますが、オフィスに出社した際には、自然と声をかけ合えるのが嬉しいです。お酒が好きな人も多いので、チームでの飲み会も頻繁に開催されています。(笑)年齢層も幅広く、若手からエルダー層までさまざまな人が活躍しています。
チームで働く上で大切にしているのは、「やさしさ」と「正しさ」のバランス。なんでも許すのではなく、言うべきことはしっかり伝える。でも、伝え方は大事。「こうしたらもっとよくなるんじゃない?」とポジティブに伝えるように意識しています。自分が新卒のとき、上司に話しかけるのが怖かった経験があるので、「話しかけやすい上司」になりたいと思っています。また、子育てとマネジメントは似ている部分があって、「間違っていたら素直に謝ること」「判断をぶらさないこと」などは、どちらにも通じる大切な姿勢だと感じています。
「毎日ご機嫌で」働けるキャリアを
「これからも技術を磨きたいのはもちろんですが、人の良いところを見つけて引き出し、チームをつくっていくことにも挑戦したいと思っています。私は人の強みを見つけるのが得意なので、後輩や仲間を引き上げていけるようなリーダーになりたいと思っています」
現在は博多にて活躍する濱崎さん。フットワークの軽さを活かして学びの場に飛び込んでいる。
「東京で興味のあるセミナーがあれば有給を使って気軽に参加しますし、新しい知識や世界のトレンドを知るのが楽しみです。将来的に結婚や出産といったライフイベントがあっても、『毎日ご機嫌でいられること』を大切に、柔軟に働き方を選びたいですね」
未経験でも、勇気を出して一歩を踏み出してほしい
エンジニアは、場所や時間に縛られない自由な働き方を選ぶこともできる職業です。IT業界には“教え合う文化”があって、未経験からでも思っているより怖くありません。私自身、最初は専門用語がちんぷんかんぷんでしたが、仲間が支えてくれたからここまで来られました。大事なのは勇気を出して最初の一歩を踏み出すこと。挑戦すれば必ず成長できますし、その先に自分らしいキャリアが広がっていると思います。女性エンジニアがもっと増えれば、さらに働きやすい環境になるはず。一緒に未来をつくっていきましょう!