PROJECT STORY
プロジェクトストーリー
Notes資産をintra-mart移行プロジェクト
年間400人月超。大規模かつ初のintra-mart導⼊プロジェクトの挑戦
NTTデータイントラマートが提供する『intra-mart』は、業務改善プラットフォーム・システム共通基盤として「コスト削減と標準化の両立」「アジャイル開発で短期間にユーザビリティの高いシステム開発を可能にする」「開発したシステムをグループ企業全体で共同利用できるPaaS基盤」「業務プロセスの最適化と付加価値の向上」など、ビジネスに多大な効果を生み出すWebアプリケーションプラットフォーム製品。
今回ご紹介するプロジェクトは、リコーグループ全体が抱える約70に及ぶ業務システムのNotes資産をintra-martにコンバージョンする、これまでパソナが経験したことのない大規模かつ初のテーマだ。
そのプロジェクトの全容について、3名のメンバーに説明してもらった。
INTERVIEW MEMBERS
-
- グローバルソリューションG
- エンジニア
中條 誠 MAKOTO NAKAJOU
-
- グローバルソリューションG
- エンジニア
梅野 彰 AKIRA UMENO
-
- グローバルソリューションG
- エンジニア
眞見 正司 MASASHI MAMI
2018年、協力会社と合わせて3名からのスタート。
そこから2年でベトナム含め43名体制に拡大
2018年10月に発足した【Notes EXIT PJ】は当時、パソナからは中條誠氏1名に加えて、パートナー企業でありintra-martに精通するNTTデータ ウェーブのメンバー2名の計3名という、小規模からのスタートだった。
クライアントであるリコーグループの1社とは長年、システムの運用保守案件を通じて付き合いがあり、その中で今回のプロジェクトがスタートした経緯がある。
「それまでグループ全体で約70の業務システムをNotes上で運用管理をしていましたが、今後を見据えてそのすべてをintra-martにコンバージョンすることになりました。
そこで当社にお声がけいただき、NTTデータ ウェーブの協力を得ながらこのビッグプロジェクトのプライムベンダーという立場から参加することになったのです」と、発足メンバーであり現在、プロジェクトの統括マネージャーとして活躍する中條氏は当時を振り返る。
まずクライアントの意向をくみ取りながらintra-mart移行に向けた仕組みづくりを進め、2019年春には基本的なロードマップが完成。合わせて開発を請け負うパソナベトナム開発センター内に新チームを立ち上げた上で、4月以降は続々と新メンバーをアサインしていく。
2019年夏からは眞見氏・梅野氏も参加し、今ではパートナー含めて国内31名・ベトナム12名の計43名にまで拡大していった。
最優秀プロジェクト賞を受賞。
ベトナムの優秀なメンバーと連携して困難を乗り越えることができた
プロジェクト内での基本的な進め方として、「1チーム3~4名」を単位として約10チームを編成。
チームごとにリコーグループが抱える約70のシステムを振り分けて担当し、一つのシステムを数カ月単位でintra-martに移行するスケジュールで進めている。
現在のところ、2021年までには全体の75%の移行を達成する目標に向けて、各メンバーが担当業務を推進している。
全体を統括する中條氏は、積極的に権限委譲を進めたり、若手メンバーをリーダーに抜擢するなど育成にも注力。
眞見氏と梅野氏はそれぞれチームリーダーとして、担当する案件に関してクライアントと具体的な要件をまとめ、設計担当者に伝えたり、その後の設計~ベトナムチームによる開発工程~リリースまでマネジメントしていく役割を担う。
特に繁忙期には年間400人月を超えるほどフル稼働する中、難易度の高いプロジェクト成功のカギは「ベトナムの優秀な人材をどう活かすか」にあったという。
梅野「ベトナムのメンバーは実直で、急な仕様変更もまずは話しを聞いてくれ、真摯に対応してくれて助かりました。さらに現地にはパソナの日本人ブリッジSEがいるので、彼らと密にコミュニケーションを取りながら円滑に開発が進められるように注力しました」
このような地道な努力の積み重ねが高く評価されたことで、この社内最大規模のプロジェクトに対して「2020年度最優秀プロジェクト賞」が与えられた。
大規模プロジェクトで得た貴重な経験を活かして、
パソナのintra-martソリューションをさらに拡大させていく
今後、引き続き残りのシステムをintra-martに移行するプロジェクトを進めつつ、その後は今回得たノウハウを元に
「パソナ独自のintra-martソリューション」として外販していく方針だ。
特に2020年6月から「intra-mart公式開発パートナー」となったことから、さらにこの事業に注力していこうとしている。
最後に改めて今回のプロジェクトに参加したことで得た経験について、3名に語ってもらった。
- 梅野氏
- 今回のような40名規模の大規模プロジェクトは初めての経験でした。SE、そしてリーダーとしてどのように立ち振る舞えばいいのか、当初は戸惑いましたが、周りの優秀な先輩から『一つ一つの制度設計をキッチリ行うこと』など、実践的なアドバイスをいただけたのはありがたかったです
- 眞見氏
-
私も梅野さん同様、これだけの大規模は初めて。
大人数で、なおかつ多国籍のメンバーと細かいニュアンスをうまく伝えるためのノウハウを学びました。
また直接、エンドユーザーと要望を聞き出すなどの具体的なやり取りができたことは、今後に生かせると思います
- 中條氏
- 私自身もこれまで経験した2倍以上のビッグプロジェクトをマネジメントしたことで、『若手リーダー抜擢と権限移譲による大きな成長 』『ベトナムチームの立ち上げ~運営のノウハウ』この2つを得ることができました。この貴重な経験を今後のソリューション提供にも活かします