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PROJECT STORY
プロジェクトストーリー

AI領域研究・開発プロジェクト

最先端技術の研究をもとに社会問題を
解決するサービスを開発するチーム

デジタルクローンや多言語AI、メタバースなど先端テクノロジーの研究・開発を担うパソナのなかでもチャレンジングなチームがある。
今回インタビューをしたのは、そんなチームに所属する3人のメンバーだ。業務はただの研究・開発に留まらない。医療向けデジタルクローン生成サービス、多言語AIを搭載した自動インフォメーションシステム、メタバース…。常に最先端の技術を追いつつも、実用レベルのサービス開発までを担うのが彼らの業務領域だ。
このインタビューでは、本チームが手掛けたサービスの開発秘話や気になる職場環境、パソナならではの働きがいについて話を伺う。
彼らの言葉から、“未来”を創る最先端の開発現場の実態を見ていこう。

INTERVIEW MEMBERS

  • 阿部 洋介 ABE YOSUKE

    • 2016年入社。
      現在はAIを活用したサービス開発に携

      わっている。プロダクトオーナーと

      してメンバーのマネジメントも務める。
  • リャン・ウェンニン Liang Wenning

    • 2020年入社。
      台湾生まれ。阿部氏らとAI関連の

      サービス開発に従事。最近は案件

      ごとにPMの役割も担う。
  • 大城 紳之亮 OSHIRO SINNOSUKE

    • 2021年に新卒入社。
      大学でAIを学んでいたことからパソナに

      入社し、現在は音声合成技術を活用した

      Webアプリ開発に携わっている。

デジタルクローン技術で医療現場の問題解決を支援。
最先端技術の研究チームが手掛けたサービス開発

今回紹介するチームの発足は2018年。大手印刷会社とパソナが一体となり、AIなどの最先端技術の研究・開発を行なう目的で始動した。

文章生成AIや人の動きから身体の仕組みを推論するAI、音声合成AIを作る仕組みなど、AI技術を中心に研究対象に取り組むチームだ。その領域は広く、メタバースなども含めて最新技術を研究・開発している。

技術調査をすることがまず前提にあり、そこからサービスに生かせそうな技術を探すというのがチームのミッションだ。そうした日々の研究のなかで実用的な技術が見つかれば、それに応じたサービスの開発を行なっていく。

そうして生まれたサービスに「医療向けデジタルクローンサービス」がある。このサービスはデジタルクローン生成技術を活用し、医療従事者が患者に行なう説明業務を支援するサービスとなる。

阿部氏
背景にあるのは医療現場の長時間労働です。医師や看護師の方の業務の一つに患者への説明がありますが、実はその説明時間の調整や説明する時間自体が医療現場において大きな負荷となっています。本サービスの目的は、デジタルクローンで生成したクローンドクターにその説明を代わってもらうことで医師や看護師の負荷を軽減させるというものです
大城氏
具体的には、まず医師の方ご本人の動画や音声を撮らせていただき、そこからデジタルクローンを生成します。そのうえで、予定している説明内容を医師の方にテキストで作成してもらい、これをAIによって音声化。デジタルクローンにAIの音声を載せ、あたかもご本人が話しているかのように医師の代わりとして説明するというものです。モデルとなる医師の方の音声合成を作るために、指定の文章を読んでもらい精巧なクローンを作り上げます

医療現場の長時間労働は、「医師の働き方改革」に伴う新制度施行からも分かるように社会的にも重要度の高い課題だ。本サービスの開発は、“社会の問題点を解決する”を企業理念に掲げるパソナらしいプロジェクトといえるだろう。

多言語AIサービスの開発のほかメタバース領域も。
あらゆる最先端技術にチャレンジ

ほかにもこのチームでは様々な最先端技術をサービス化している。その一つが多言語AIを活用したデジタルアシスタントサイネージ。AIチャットボット技術とアバターを組み合わせることでAIによる接客対応を自動化したもので、実証実験を経て導入も始まっている。

リャン氏
駅や空港などに設置されるインフォメーションサービスとなっています。デジタルサイネージになっていて、画面に向かって話しかけると、画面内のキャラクターが多言語の音声を自動認識し、ほしい情報を解析。解析結果から施設案内をしたり質問の回答を行なったりするものです。

ただ、AIだけでは対応が難しい質問などもあります。そこでパソナではAIによる自動応答と有人応答のハイブリッド型にする追加改修を行なっています。追加改修では、利用者の映像と音声をバックヤードにいる駅員のPCなどへ配信して、遠隔からの接客案内を行なえるようにしています。モデルとなるバーチャルキャラクターも遠隔で操作できますし、IP電話機能を内蔵したことで案内係の持つスマートフォンや、コールセンターへも直接入電できます

この追加開発により例えば、現場に立つことが難しくなったベテラン社員の活躍の場も増えるという。

AIだけでなく、メタバース領域にも長年取り組んでいる。臨場感・没入感を追求して制作された世界遺産、観光地などのVRワールドのほか、一枚の写真からメタバース内を散策できるアバターを自動生成する機能なども開発しているのだ。

阿部氏
もともとフットワークが軽く、色々な技術にチャレンジしていくチームなのです。ですので、メタバースの研究の発端も「やってみよう」という比較的軽い感じで始まっています。そこから実際のサービス開発につながっているものも多数あります

意識しているのはフラットな職場環境。リモート・オフラインを使い分ける柔軟な職場

チームは若手メンバーが中心の構成でありながらも、ベテランエンジニアも在籍。バランスの良い編成となっている。業務はリモートを中心としつつも定期的に出社しオフラインの良さも活かしていくスタイルだ。

リャン氏
入社当初は経験不足から苦労したことも多くありました。ただ、悩みはチームメンバーに相談しやすいですし、解決しない問題があったときは、遠方でリモート勤務しているベテランエンジニアの方にアドバイザーとして入っていただくこともあります。こういったことができるのは、パソナの人材の厚さとリモート業務の良いところですね
大城氏
私が入社した当時はコロナ禍が始まったところで、基本的にオンラインが当たり前の環境でした。ただ、今では出社も少しずつするようになっています。出社について初めは移動時間が少し大変だなと感じたこともありましたが、プロジェクトメンバーの席の近くで一緒に仕事をすることの楽しさやコミュニケーション速度の速さといったメリットを感じているところです。リモートの良さとオフラインの良さ、両方を活かした職場で働きやすさを感じます

メンバーのマネジメントを務める阿部氏はチームの運営方針を次のように語る。

阿部氏
幅広い年齢層のメンバーがいますが、なるべくフラットな環境を目指しています。年齢や職位は関係なく、エンジニアとして若手メンバーにも対等に意見を出してもらうことが重要だと考えています。

また、働き方についてもリモートのみ、必ず出社などと決めつけず、必要に応じて柔軟に変えていく方針です。オフラインの場でのコミュニケーションの重要性も見えてきているためです。業務上のいわゆる「報連相(ほうれんそう)」も、リアルな場での会話とビジネスツールをうまく活用しながら行なっています

新人でも意見が出しやすい環境への配慮、幅広い年齢層のメンバー、アドバイスを得られる環境やオン・オフを使い分けた業務形態など、フレキシブルな職場環境を構築している点は、多くのエンジニアにとって魅力的な環境といえそうだ。

最先端技術に携わる喜びと成長。何より研究に留まらない業務領域が最大の魅力

最後にパソナで働くやりがいや楽しさについて3人に語ってもらった。

大城氏
やりがいはAIをただ研究・開発するだけでなく、実際にサービスが形になるまで携われる点ですね。ビジネス面も含めてさまざまなことを吸収でき、非常に勉強になっています。勉強会も随時開催しているので、開発スキルを伸ばしたいという方にとっても成長しやすい環境だと思います
リャン氏
私は、世の中に新しいものが出たとき、そのなかの多くの技術について自分で分かるのが何より楽しく感じます。これは最先端技術を一つと言わず、何にでも触れていく環境だからこその魅力です。また、私の場合は基本的に2つの案件に携わっているので、マルチタスクをこなすうえでの時間の分配やコントロールも非常に成長した部分です。色々と任せていただける環境だからこそだと思います
阿部氏
先ほど大城さんの話でもありましたが、私たちは新しい技術を実際にサービスとしてお客様に提供するところまでを行なっています。ですので、進行管理やビジネスの面も含めて習得したいという方にはうってつけの環境だと思います。

また、パソナには「チャレンジポジション制度」という社内公募制度があり、興味がある分野に手を挙げることができます。私がいまのプロジェクトに入ったのもその制度を活用していますし、パソナならではの良い制度ではないでしょうか。パソナは自身が習得した知識や技術を社会の問題解決に活かしていける職場です。そんな私たちの仕事に共感してくれる方は、ぜひ飛び込んできてほしいと思います

パソナのなかでもAIやメタバースなど最先端技術を研究・開発するプロジェクトチーム。その実態は、研究にとどまらず、様々なサービスを開発することで、社会問題の解決をも目指すメンバーたちだった。

実を言えば、彼らの研究は形にならないものも多い。ただ、話を聞けば彼らの研究の日々が我々の生活を少しずつ豊かにしている様が見えてくる。
最先端技術に興味があり、彼らの姿に共感したならぜひこのチャレンジングな職場に飛び込んでほしい。

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