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【成功?失敗?】忘年会幹事が作って実践!出欠&会費管理システム!

この記事はQiita パソナX-TECH Advent Calendar 2024に記載されている内容と同様の内容です。

【成功?失敗?】忘年会幹事が作って実践!出欠&会費管理システム!

この記事はQiita パソナX-TECH Advent Calendar 2024に記載されている内容と同様の内容です。

知識・情報

2025/03/28 UP

はじめに

本記事は、2024年を締めくくる、パソナDXテクノロジー本部の東京忘年会で、幹事として会計担当を務めた筆者が、5年ぶりのオフライン開催にあたり作成した「出欠&会費管理システム」について述べていきます。

筆者について

営業からエンジニアに転向して約1年半になったまだまだ初心者です。約1年ほどはクラウドインフラチームとして、AWSを使った案件を中心に担当してきました。半年ほど前から開発案件に携わり、試行錯誤しながらなんとか食らいついています。

出欠&会費管理システムについて

背景と目的

「出欠&会費管理システム」は、参加者の出席または欠席と、参加者が会費を支払ったかを、幹事が正確に管理し、適切な資金繰りを実施するために作成しました。

以下の要因によって、通常以上に参加者や会費、運営費を厳密に管理する必要がありました:

・忘年会会場に支払う金額が、当日参加した人数によって変動する後払い制
・参加者からは事前に会費を集める方法にしていたため、当日飛び入り参加の方を判別し、その場で会費を徴収する必要があった

また、開場から乾杯までの時間が少なく、入場時の混雑が想定されたため、少しでも時間の短縮になればよいと考えました。

システムの概要

1.事前準備

・参加者全員に個別のQRコードを配布
・QRコードには社員番号と名前を含む
 

2.受付時の処理

・幹事がiPhoneのショートカットアプリでQRコードをスキャン
・スキャンした情報がAPI Gateway経由でLambdaに送信
 

3.システムの処理

・Lambdaがkintoneのアプリと連携
・参加者の出欠と会費状況を確認
・状況に応じて適切な処理を実行
 ・未出席で支払い済み → 出席済みに更新
 ・未出席で未支払い → 出席済みに更新(受付担当が会費を徴収)
 ・すでに出席済み → エラー通知
 ・リストにない場合 → エラー通知

image.png

具体的な設定・実装方法

iPhoneショートカットアプリの設定

以下のように、QRコードから社員番号を読み取ったうえで、API GatewayのURLを叩けるように設定しています。
image.png

Lambdaのコード

実際のソースコードの掲載は割愛しますが、以下の機能が主に実装されています。

・kintoneから情報を取得
 ・指定した社員番号の情報を取得するため、kintone に GET リクエストを送信
・レスポンスの処理
 ・対応するレコードが存在しない場合、エラーを返す
 ・レコードの情報(出席状況、参加費状況、名前)を取得
・データ更新
 ・出席状況が「未出席」であれば「出席済み」に変更
 ・更新時に kintone API に PUT リクエストを送信
・メッセージ生成
 ・出席状況や参加費状況に応じてメッセージを生成し、結果を返す

開発にあたって工夫した点

1.参加者の出欠と会費の支払い状況を確認するリストをkintoneアプリに実装

・忘年会当日、開始予定時刻の集まり状況をリアルタイムで把握し、開始時刻の調整などに柔軟に対応可能
・乾杯等の重要任務がある出演者や役員の到着状況を即時確認可能
 

2.Lambdaからのレスポンスに名前を含め受付担当のスマホ画面に表示

・参加者の顔と名前の目視確認による二重チェックが可能
 

3.QRコードリーダーを購入せず、iPhoneのショートカットアプリを活用

・経費削減
・無料のiPhoneショートカットアプリで複数台での同時受付に対応
・使い慣れたスマートフォンでの操作が可能
 

実施結果と考察

当日のシステム運用については、技術面では概ね想定通りの動作を実現できました。APIの応答も良好で、kintoneとの連携も問題なく機能しました。

しかし、運用面では予想以上に時間がかかり、受付に列ができてしまう結果となりました。原因として以下が考えられます:

・QRコードをスムーズに表示いただくような、より丁寧な周知が必要だった
・会場入口が狭く、物理的に混雑が生まれてしまった
・参加者の一時的な来場集中
 

一方で、会計面では大きな成果がありました:

・参加者の出欠状況をリアルタイムで正確に把握
・当日の飛び入り参加者への迅速な確認・対応
・会費徴収漏れの完全防止

まとめと今後の展望

このシステムが完全な成功だったとは言い切れませんが、チャレンジする価値は十分にありました。特に、会計担当として抱えていた「正確な参加者管理」という課題に対して、テクノロジーを活用して解決できたことは、エンジニアとして大きな学びとなりました。

当日の運用を含めて、今後の改善点としては以下が挙げられます:

・QRコード読み取り後の通知機能追加
・出演者向けの特別対応の実装
・QRコードに追加情報を付与し、運用価値を向上
 

これらの課題は来年度の担当者への引き継ぎ事項として整理し、さらなる改善につなげていければと考えています。

テクノロジーの力で業務改善を実現できた今回の経験は、エンジニアとしての自信にもつながりました。今後も、様々な課題に対してテクノロジーを活用した解決策を模索していきたいと思います。

 

この記事を書いたメンバー

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Web/AIチーム 綾田 健吾