グロースハックとは?「AARRRモデル」やグロースハッカーについて
この記事では、グロースハックの概要や、従来のマーケティングとの違い、フレームワークについて解説します。グロースハック手法を駆使するエンジニア「グロースハッカー」についても触れていくので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事では、グロースハックの概要や、従来のマーケティングとの違い、フレームワークについて解説します。グロースハック手法を駆使するエンジニア「グロースハッカー」についても触れていくので、ぜひ最後までご覧ください。
知識・情報
2022/07/08 UP
- 技術
数々のサービスを急成長させた「グロースハック」という手法が注目を集めています。
グロースハックは従来のマーケティングを進化させた新たな手法として有名ですが、従来のマーケティングとの違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、グロースハックの概要や、従来のマーケティングとの違い、フレームワークについて解説します。グロースハック手法を駆使するエンジニア「グロースハッカー」についても触れていくので、ぜひ最後までご覧ください。
グロースハックとは
「グロースハック」は新たなマーケティング手法の一つです。近年急成長を遂げたさまざまなサービスでもグロースハックが活用されており、注目が高まっています。
そもそもグロースハックとは?
グロースハック(Growth Hack)は、「Growth(成長)」と「Hackが(テクニック、手法)」が組み合わさった言葉です。
グロースハックはアメリカのQualaroo社のCEOであるショーン・エリス氏によって、2010年に提唱されました。
グロースハックの特徴は、サービスに関するあらゆる情報を収集・解析し、効果測定の徹底、継続的に改善を行なうことで、サービスや製品そのものを成長させていくという点にあります。
Twitter、Facebook、Instagram、Dropboxなど、急成長を遂げたサービスでもグロースハックが活用されており、ビジネスの飛躍に有用なマーケティング手法として注目が集まっています。
グロースハックと従来のマーケティングとの違い
グロースハックは従来のマーケティングを進化させた手法といわれています。
従来のマーケティングは「商品をどのように売るか」を研究・改善していくという手法です。そのため、マーケティングについて検討する際は、商品開発は切り離して考えられていました。
グロースハックは「まず市場のニーズを研究し、商品の販売後も継続的に改善していく」という手法です。つまり、商品開発の時点でニーズの研究を行ない、データ分析から改善までをスピーディーに行なうマーケティング手法なのです。
グロースハックは商品・サービスの提供後も高速でPDCAを回していき、将来的に大きな成果を得ることを目的としています。商品そのものを成長指せる仕組みであることも、グロースハックの特徴といえるでしょう。次々に新たな製品を生み出すのではなく、既存の商品を成長させていくため、コストを抑えながらサービスを改善できるのです。
グロースハックのフレームワーク「AARRRモデル」
グロースハックは「AARRRモデル」というフレームワークを用いるのが一般的です。そのため、グロースハックの実践ではAARRRモデルについて正しく理解することが重要となります。
AARRRモデルとは
AARRRモデル(アーモデル、アールモデル)とは、製品やサービスの成長を5つのフェーズに分類した考え方のことです。
「ユーザーの獲得」「活性化」「維持・継続」「ユーザーによる紹介」「収益を得る」という各フェーズを、時系列に沿ってとらえています。
つまりAARRRモデルとは、フェーズごとに目標・目的を設定し、データ収集・解析・改善を行なうことで、最終的に商品・サービスの全体的な改善につなげるというフレームワークなのです。
AARRRモデルの5つのステップ
AARRRモデルの5つのステップについて、それぞれみていきましょう。
・Acquisition|獲得
「Acquisition」はユーザーを獲得するフェーズを指します。商品やサービスの認知度を高めることで、商品をユーザーに利用してもらう段階へとつなげます。
例えば、サービスを提供するWebサイトへの訪問や、アプリケーションのダウンロード、商品を実際に手に取るという段階がAcquisitionにあたります。
・Activation|活性化
「Activation」は商品やサービスをユーザーに利用してもらうフェーズです。商品の購入や契約、Webサイトの会員登録などにつなげる対策を実施します。
このフェーズでは、ユーザーが商品に対して価値を感じているかどうかが重要になります。
・Retention|維持・継続
「Retention」は、ユーザーに商品を長く継続利用してもらうことを目指すフェーズです。
サービスを頻繁に利用するユーザーや、商品のリピーターを獲得することは、商品に関するデータ収集においても重要です。
利用者が多いほどデータを収集することができ、より精度の高いデータ分析が可能となるため、効果的な商品改善につなげることができるのです。
・Referral|紹介
「Referral」は既存ユーザーによる、友人・知人への商品紹介を促進するフェーズです。
口コミやSNSでのシェアなどにより新規顧客を獲得し、より多くのユーザーに商品を使ってもらえるよう働きかけます。
商品への満足度が高いユーザーほど、周囲への情報拡散を積極的に行なう傾向にあります。
・Revenue|収益化
「Revenue」は顧客単価を上げ、継続的な収益化を目指すフェーズです。サービスや商品の継続利用により、収益を最大化することを目的としています。
顧客単価を上げるためには、商品をアップセルやクロスセルで提案することも効果的です。
グロースハック手法を活用する「グロースハッカー」
「グロースハッカー」とは、グロースハックの手法を用いて製品・サービス・ビジネスの成長を促進させる役割を担う、高度IT人材のことを指します。
おもな仕事は、AARRRモデルなどのフレームワークに基づいて、製品・サービスの課題を分析・発見し、それに対する改善策を提案・実装することです。
グロースハッカーには幅広い知識や経験が求められます。例えば、市場やユーザーの動向・ニーズを分析するスキル、効果的でクリエイティブな打ち手を考案するマーケティングスキルにくわえ、適切な開発指示を出すためのITスキルがあることも重要です。
また、グロースハッカーはさまざまな部署・人間と携わるため、業務を円滑に遂行するためのコミュニケーションスキル、プロジェクトのマネジメントスキルも欠かすことができません。
プロダクトを飛躍的に成長させるための手段として、注目されているグロースハッカーは、マーケティングの専門家として期待が高まっている職種なのです。
グロースハックはサービスを継続的に成長させるマーケティング手法
グロースハックは、急成長を遂げたWebサービスにも用いられたマーケティング手法です。
売り方と製品開発を分けて研究してきた従来のマーケティングとは異なり、グロースハックはデータ収集・研究をもとにニーズにマッチする商品を作り出していく手法です。また、グロースハックは商品の販売後も入念なデータ研究を継続することで、商品そのものを成長させていくという特徴があります。
グロースハックでは、AARRRモデルというフレームワークを使います。商品・サービスをリリースしてから収益化するまでを5つのフェーズに分類することで、各フェーズに適した対策を講じることができます。各フェーズが成長することで、最終的に製品そのものの成長を目指すのです。
グロースハックは、商品・サービスを継続して改善することで、将来的にそれらを大きく成長させることを目指します。ユーザーにとっても、使うほどに商品がより良くなっていくことを体験できるマーケティング手法といえるでしょう。