エンジニアのもくもく会とは?知識習得や人脈作りに役立つ?
エンジニア向けもくもく会に関心を持つ方に向けて、もくもく会の特徴やメリット・デメリットなどを詳しく解説していきたいと思います。
エンジニア向けもくもく会に関心を持つ方に向けて、もくもく会の特徴やメリット・デメリットなどを詳しく解説していきたいと思います。
知識・情報
2019/11/18 UP
- 技術
全国各地で開催されているもくもく会は、プログラミング知識の習得や人脈作りをしたいと考えるエンジニアにとって、大変興味深いイベントです。リモート参加できるもくもく会が増加している近頃では、「普通のもくもく会と、オンラインのもくもく会はどちらがおすすめなのか?」といった疑問を抱く方も多いことでしょう。
そこで今回は、エンジニア向けもくもく会に関心を持つ方に向けて、もくもく会の特徴やメリット・デメリットなどを詳しく解説していきたいと思います。
エンジニアのもくもく会とは?
もくもく会とは、同じ場所に集まり、各自が勉強や作業を自由に黙々と進める会の総称です。名前の由来は「黙々と」から来ていると言われています。
エンジニア向けのもくもく会は、Ruby On RailsやPythonといった、テーマや言語の縛りのある会が多い傾向があります。最新のアルゴリズムやアップデート情報などを海外サイトから収集したいと考える人の間では、エンジニア向け英語のもくもく会も人気です。
ちなみにもくもく会の中には、IT技術やエンジニアなどに特化せず、普通の勉強や読書のできるフリースタイルや、和楽器といった一般の趣味の会もあります。
セミナー、ハッカソンともくもく会は同じ?違う?
ITエンジニアの中で人気の高いセミナーやハッカソンは、もくもく会ではありません。講師の話を聞き続けるセミナーには、自宅に帰ると講義内容を忘れてしまったり、受け身すぎて言語スキルが身につきにくかったりする難点があります。
ハッカソンは、与えられた時間の中でプログラミングに没頭するかなり本格的なイベントです。これに対してもくもく会は、ハッカソンよりも時間が短く、それぞれのエンジニアが自由に作業や質問、相談、交流ができる利点があります。
もくもく会はどこで開催されているの?
もくもく会は、全国のカフェや貸会議室、コワーキングスペースなどで開催されています。多くのエンジニアは、IT関連イベント掲示板のconnpassやTwitterを使って、自分に合ったもくもく会を探しています。
エンジニアのもくもく会はこんな人におすすめ
もくもく会の参加に適しているのは、次のような悩みや目的のある人です。
家では集中できない、怠けてしまう人
同じ目的のある人が集まるもくもく会には、集中力を妨げるマンガ本やゲームなどの誘惑がありません。もくもく会に行くことで、自宅ではだらけてしまう人でも、プログラミングや勉強に集中しやすくなると言われています。
刺激が欲しい人
自宅と職場の往復ばかりの単調な毎日に、新しい刺激や空気を取り込みたい人にも、もくもく会はおすすめです。志の高いエンジニアの多い会に参加すると、転職やキャリアアップに挑戦する勇気も湧き出てくることでしょう。
業務の忙しい会社では言語などの質問ができない人
自由に相談や質問のできるもくもく会は、会社のプロジェクトが忙しく、先輩や上司に質問ができない状況に悩む人にもおすすめです。こうした場所で積極的に質問をすれば、会社で仕事だけをしているよりも早く、プログラミングスキルが身につきます。
エンジニアの人脈を増やしたい人
同じ言語や同じ職種を目指す仲間たちと切磋琢磨できるところも、もくもく会の大きなメリットです。参加する会によっては「この言語が上手く扱えない」「どのようにキャリアを積み上げれば良いかわからない」といった悩みの共有ができる場合もあります。
週末を言語や技術の勉強に使いたい人
「時間がたっぷりある週末は、せっかくだから将来に向けて何かしたい」
そんな人にも、もくもく会はおすすめです。定期開催される会に参加していると、有意義な週末を過ごせるはずです。また、空いた時間を使った自然なスキルアップにより、会社での役割や人間関係にも好循環が生まれやすくなるでしょう。
エンジニアのもくもく会はオンラインでも行われている
Zoomなどのオンラインミーティングツールの普及により、自宅やオフィスから参加できるリモートもくもく会や、オンラインもくもく会も登場しています。IT勉強会と呼ばれることもあるこのタイプの会では、ネット上のカレンダーで日程の告知が行われます。
マルチモニター内にサンプルソースやチュートリアルを表示させ、オンライン共有エディターのCloud9などの学習環境を使って、ネットでつながった仲間と切磋琢磨するのが一般的なやり方です。
オンラインもくもく会のメリット
音声のみやテキストのみでも参加できるオンラインもくもく会は、顔を合わせるのは少し恥ずかしいという方々にも人気の会です。リモート接続できる会なら、遠方まで出掛ける余裕のない多忙なエンジニアや地方在住者でも、気軽に参加できることでしょう。
ヘッドホンやモニターなどの準備が必要ですが、学習環境さえ揃ってしまえば、交通費やカフェ代などがかからないところも大きな魅力です。
オンラインもくもく会のデメリット
オンラインの会では、同じレベルのエンジニア同士で話が盛り上がりやすい傾向があります。そのため、知識の乏しい初心者の場合、話しかけるタイミングを逃して孤立することもあると言われています。
このタイプの会で参加者と積極的な交流をするには、オンライン上の会話についていけるだけの知識が必要となるでしょう。
エンジニア向けもくもく会への参加で注意したいルールとマナー
エンジニア向けのもくもく会にも、参加者が守るべきマナーがあります。
ほかの参加者への粘着
それぞれが自分の目的を持って参加するもくもく会では、他人の迷惑にならない範囲内で、質問や会話をする配慮が必要です。参加者同士の距離感や質問対応へのスタンスは、会によって大きく異なる傾向があります。初めてのもくもく会に行くときには、最初から積極的に話しかけるのではなく、まずは様子を見る姿勢も必要です。
過剰な宣伝
各自の実施するイベントや会社の宣伝への判断も、会によって考え方が異なります。宣伝可能な会であっても、参加者の迷惑になるほどの過剰な告知や勧誘は基本的にNGです。ホームページなどに宣伝可能と書いてあっても、やはりその会の雰囲気やルールに合った節度ある対応をするのが理想です。
他人のサイトやネットの世界に迷惑をかけること
知識や技術の習得、スキルアップにつながる人脈作りを主目的とするもくもく会では、他人に迷惑をかける悪質プログラムの作成などは、基本的にできません。当然のことながら、WEBスクレイピングやクローリングなどの、相手サイトを不安定にする行為もNGとなります。
もくもく会に参加するときには、「悪意があるか?ないか?」ではなく、社会の役に立つ技術や知識を共有する姿勢を持つようにしてください。
まとめ
もくもく会は、エンジニアが同じ場所で黙々と作業をする会の総称です。セミナーやハッカソンと比べて自由度の高いもくもく会には、新人エンジニアでも知識習得や人脈作りがしやすい魅力があります。また、良い仲間たちとの出会いにより、キャリアアップや転職活動に向けた勇気が生まれることもあると言われています。
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