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CCNAとは?資格試験の内容や取得の必要性を解説

この記事では、CCNAの受験に必要な知識や情報、試験の出題内容や出題形式などを解説しますので、ぜひ試験を受ける際の参考にしてください。

CCNAとは?資格試験の内容や取得の必要性を解説

この記事では、CCNAの受験に必要な知識や情報、試験の出題内容や出題形式などを解説しますので、ぜひ試験を受ける際の参考にしてください。

知識・情報

2021/09/09 UP

IT業界で活躍するために役立つ資格「CCNA」は、就職や転職の際に保有しておきたい資格の一つです。

そもそも、CCNAがどのような資格で何のために役立つかをご存じでしょうか。試験に合格するためには、試験内容や資格の必要性、どのような場面で役に立つのかという要素に理解を深めるのが効果的です。

この記事では、CCNAの受験に必要な知識や情報、試験の出題内容や出題形式などを解説しますので、ぜひ試験を受ける際の参考にしてください。

CCNAとはどんな資格?

CCNAを取得するにあたり重要なのは、どのような資格なのかを知ることです。何のために取得する資格なのかが明確になれば、IT業界で働くうえでの必要性に理解を深められるでしょう。

ここでは、CCNAという資格がどのような資格なのかを解説します。

CCNAは世界に通用する資格

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、世界最大手のネットワーク関連機器メーカー「シスコシステムズ社」が主催するネットワークエンジニア技能検定です。

この資格を取得すれば、シスコシステムズ社の主力製品であるCiscoルーターやCatalystスイッチなどに関する技術力を証明できます。

また、CCNAは世界共通基準の資格ということもあり、ネットワーク業界において名を馳せている資格です。CCNAを取得すれば、基礎的なネットワーク技術を持っていることの証明にもなります。

シスコ技術者認定プログラムにおけるCCNAのレベル

シスコ技術者認定プログラムには5つのレベルが設けられているのをご存じでしょうか。

・アーキテクト(最高水準の認定)

・エキスパート(世界で認められる上級の認定)

・プロフェッショナル(業務で即戦力となる中級レベル)

・アソシエイト(ネットワーキングの基礎レベルの認定)

・エントリー(ネットワーキングキャリア構築のスタート地点)

CCNAは、上記5つのうちの「アソシエイト」に該当するレベルです。実務において通用するレベルのスキルを身に付けるのであれば、まずCCNAを取得するとよいでしょう。

CCNAを取得すればどのような場面で役立つ?

CCNAを取得すればどのような場面で役立つ?

CCNAを取得すれば、IT初心者から経験者まで、あらゆる場面でネットワークに関する知識の証明が可能です。

どのような場面で役立つのかを具体的に解説しますので、IT業界におけるCCNAの必要性について理解を深めましょう。

基本的知識が備わっている証明になる

CCNAは世界でも通用する資格のため、ネットワーク関連のスキルがあることが世界中で認められます。そのため、将来的に海外での活動も視野に入れるなど、仕事に対するビジョンが大きく膨らむきっかけになるかもしれません。

また、CCNA試験では実務経験がなければ解けないような問題も出題されるため、資格取得によって実践スキルを証明することも可能です。実務経験の有無は、即戦力を必要とする企業に対して有利に働きます。明確な実践スキルの証明に一役買う資格となるでしょう。

就職や転職で役立つ

パソコン同士を複数にわたり接続するとなれば、ルーターやスイッチが必要です。その際に使用される製品の多くはシスコシステムズ社製であり、設定などの知識が必要とされます。

しかし、ルーターやスイッチは設定方法が複雑なため、不具合が生じた際の対応を不慣れな人が行なった場合、正常に動作しないことは珍しくありません。

CCNAを取得すれば、世界中に普及しているシスコシステムズ社製品に対する知識の証明にもなります。ITに対する基礎知識と高度な技術力の両方をアピールできるため、就職活動や転職の際に役立つでしょう。

キャリアアップにつながる可能性もある

IT業界の人材は世界的に不足傾向にあり、ネットワークエンジニアの需要は高まるばかりです。シスコシステムズ社の資料によれば、アメリカでネットワーク管理スキルを持っている場合、キャリアアップや有利な報酬を提供していると記されています。

CCNA認定を求人の要件に含めている企業も多く、CCNAホルダーに対する信頼の強さは絶大です。CCNA認定を目指すことで、想定よりも早く給与アップにつながるかもしれません。

自身のスキルチェックになる

ITリテラシーが高い人でも、固定された業務ばかりをこなしていれば知識が偏りがちになってしまいます。

CCNAの試験範囲は、ネットワークの基礎から丁寧に整理されており、網羅的な学習が可能です。試験勉強を行なえば、自分に足りない知識は何なのか、あるいは得意分野が何なのかを客観的に知るきっかけになります。

CCNAの試験勉強を参考にすれば、ネットワークの基礎からスキル習得までの導線がすでに張られています。そのため、ネットワークの知識の網羅的な習得やスキルチェックが行なえるでしょう。

CCNAの出題内容や出題形式は?

CCNA試験には、実践的な内容が含まれるという特徴がありますが、具体的にはどのような方式なのでしょうか。

ここでは、CCNA試験に出題される内容や出題形式について、公式サイトの情報を交えて解説します。

出題される内容

シスコシステムズ社の公式サイトによれば、CCNA試験で問われる受験者の知識とスキルは以下の6つの事項が挙げられています。

・ネットワークの基礎知識

・ネットワークアクセス

・IPコネクティビティ

・IPサービス

・セキュリティの基礎

・自動化とプログラマビリティ

シスコ技能者認定プログラムでは、前述したように5つのグレードが設定されていますが、試験はさらに細分化されています。CCNAの試験に関しては細分化されておらず「200-301 CCNA」という1種類の試験のみです。

試験の出題形式

CCNAの出題形式はCBT(Computer-Based Testing)方式といい、問題用紙や解答用紙ではなく、コンピューターを用いて問題を解いていきます。

マウス操作で選択する問題をはじめ、ドラッグ&ドロップ式による設問、キーボードによるコマンド入力式でのシミュレーション問題などがおもに出題される形式です。

資格取得の試験といえばマークシート方式や解答用紙に記入する試験といった印象がありますが、CCNAは実践的な操作が含まれているのが特徴的といえるでしょう。

CCNA合格を目指す勉強法のメリット・デメリット

CCNA合格を目指す勉強法のメリット・デメリット

CCNAに合格する勉強法として、独学での勉強法やスクールに通って勉強する方法が挙げられます。独学とスクールでの勉強法の違いは何なのでしょうか。

それぞれのメリットとデメリットを踏まえ、自身に適した勉強法が何なのかを見出しましょう。

独学による勉強法の場合

独学による試験勉強の大きなメリットは、時間の自由度や費用の節約ではないでしょうか。あらゆる意味でライフスタイルに合わせたスケジューリングが可能なため、仕事や睡眠時間、プライベートなどに支障をきたすことなく勉強に注力できます。

一方、デメリットに挙げられるのは、わからない項目があってもその場で解決できないということです。また、専門のスクールなどのようにカリキュラムが用意されている訳ではないため、勉強している内容が最新の情報かどうかに確信が持てません。

参考書や問題集が豊富に販売されており独学には困らないように感じますが、自身に適したテキストを選ぶのは困難を極めます。本当に必要なテキストがわからず、予算を上回り散財してしまうリスクもともなうでしょう。

スクールに通う勉強法の場合

スクールで学ぶ最大のメリットは、合格を目指すカリキュラムが整っていることでしょう。必要な知識を無駄なく学べるため、効率的に合格を目指せます。

また、スクールではネットワークの構築に関する指導に実機を用いるため、操作技術が求められるCCNAの試験には適した勉強法をいえます。わからないこともその場で解決できるため、安心して次の段階に進めることが可能です。

デメリットになるのは教材費や受講料がかさむことです。合格に照準を絞った講座品質を考えれば当然の金額かもしれませんが、簡単に決断できる金額とはいえません。

また、時間に制約があるため、仕事との両立が現実的に厳しい場面があります。講座を受講するのであれば、柔軟なスケジューリングが可能なスクールを探すとよいでしょう。

CCNAの受験要件や有効期限について

CCNAの受験に関する要件は特段決まっている訳ではありませんが、次の条件を満たすことが公式サイトで推奨されています。

・1年以上のシスコソリューションの実装および管理経験

・基本的なIPアドレス指定の知識

・ネットワークの基礎に関する深い理解

必須条件ではないため、必ずしも満たしていなければいけない訳ではありませんが、合格する確率を上げられる要素になりうるでしょう。

また、CCNAを含むシスコ技術者認定資格は3年で失効となります。資格を保有し続けるためには、3年以内に同レベル、または上位レベルの試験に合格し、資格を更新しなければなりません。

IT技術や情報は日々進化を遂げるため、常に最新の状態を保つことが即戦力や知識の裏付けにつながっています。

CCNAへの理解を深めて合格への可能性を高めよう

CCNAの資格取得は、IT業界の未経験者であっても経験者であっても、必要な知識や技術を身に付けることで合格を目指せる資格です。しかし、闇雲に勉強するのは効率的とはいえず、求める効果を得られるとも限りません。

CCNAの資格は需要が高く、資格取得に関するセミナーなどが開催されています。情報を入手できるような場に積極的に参加し必要な知識や勉強法に理解を深め、効率的かつ効果的な資格取得手段を見出してみてはいかがでしょうか。