ITコンサルタントの仕事に役立つ資格・未経験者向けの資格を紹介!
この記事では、ITコンサルタントが資格を取得するメリットや、仕事に役立つおすすめの資格について解説します。
この記事では、ITコンサルタントが資格を取得するメリットや、仕事に役立つおすすめの資格について解説します。
スキルアップ
2023/08/16 UP
- SE資格・スキル
- メリット
DX推進に取り組む企業が増え、ITコンサルタントを求める声も高まっています。将来的にITコンサルタントになることを目標に、キャリアパスを描いている方も多いのではないでしょうか。
ITコンサルタントとして活躍している方のなかには、働きながら仕事に関連する資格を取得している方もいます。ITコンサルタントの業務は多岐にわたりますが、どのような資格が仕事に役立つのでしょうか。
この記事では、ITコンサルタントが資格を取得するメリットや、仕事に役立つおすすめの資格について解説します。現在ITコンサルタントとして働いている方向けの資格に加え、これからITコンサルタントを目指すという方向けの資格も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ITコンサルタントになるには資格が必要なのか?
最初に、ITコンサルタントがどのような職種なのか、ITコンサルタントの仕事に資格は必要なのかについて解説します。これからITコンサルタントを目指すという方は、この章で職種への理解を深めていきましょう。
そもそもITコンサルタントとは
ITコンサルタントは、クライアントの経営課題に対して、IT技術を活用した解決策を提案する役割を担います。IT技術の活用を軸にした提案を行なうため、ITと経営の両方の知識に精通していることが求められます。
ITコンサルタントの仕事内容は多岐にわたります。おもな業務には、クライアントへのヒアリング、経営課題の洗い出し、経営戦略に沿ったIT戦略の策定、経営層への提案、プロジェクト管理などが挙げられます。
ITコンサルタントの役割や仕事内容について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
『ITコンサルタントとは?仕事内容やスキル・キャリアパスについて』
ITコンサルタントに必須資格はない
ITコンサルタントの仕事をするために、取得が必要な資格はありません。実際の業務では、どのような資格を持っているかよりも、どのようなスキル・経験があるかが重要視される傾向にあります。
ITコンサルタントは、広範な業務に対応するために幅広い知識が必要です。ITコンサルタントに必要なスキルには、ITや経営の知識・スキル、論理的思考力、マネジメントスキル、コミュニケーションスキルなどが挙げられます。
ITコンサルタントが資格を取得するメリット
ITコンサルタントになるために取得が必要な資格はありません。しかし、資格を取得することで、以下のようなメリットもあります。
ITコンサルタントが資格を取得するメリットについて見ていきましょう。
スキルを客観的に証明できる
資格取得はスキルを証明するのに役立ちます。
自分にどの程度のスキルが身に付いているかを、相手に証明するのは難しいものです。しかし、資格を取得すれば、資格取得に必要な一定のスキルが身に付いていることを客観的に証明することができます。
また、スキルに箔が付くため、取得資格の分野における専門性の高さをアピールすることにもつながります。
理解を深めることができる
資格取得はスキルアップにも有効な手段です。
資格試験の出題範囲は、関連する知識が網羅されています。そのため、資格取得に向けた勉強を通して、知識を体系的に学ぶことが可能です。
スキルアップの学習方法に悩んでいる方は、資格取得を目指して学習に取り組むのがおすすめです。漠然と勉強するよりも、資格取得という目標があることで、モチベーションも維持しやすくなります。
すでにITコンサルタントとして活躍している方も、知識をさらに深化させたり、知識の幅を広げる手段として、資格取得を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
ITコンサルタントの資格の種類
資格はおもに「国家資格」「ベンダー資格」という2種類に分類されます。それぞれの資格の特徴について見ていきましょう。
国家資格
国家資格とは、国の法律に基づいて、経済産業省・文部科学省・総務省などの国の機関が認定する資格のことです。
国家資格は取得難易度が高めですが、日本国内における知名度が高く、信頼性と権威性が高いという魅力があります。また、資格に有効期限がないため、資格の維持に手間がかからないという点もメリットでしょう。
IT関連の国家資格では、経済産業省が所管する独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する「情報処理技術者試験」が有名です。
ベンダー資格
ベンダー資格とは、ハードウェアやソフトウェアなどのIT製品を開発・販売した企業が、自社製品についての知識・スキルを認定する民間資格のことです。
ベンダー資格の取得は、現場で使用する製品知識がある人材として、即戦力をアピールするのに有効です。
ベンダー資格には有効期限が定められているものが多くあります。製品のアップデートにともない資格の内容も更新されるため、資格を維持するには定期的に試験を受ける必要があります。
ITコンサルタントの仕事に役立つ資格
ITコンサルタントの業務に役立つ5つの資格を紹介します。受験資格を選ぶ際は、自分のスキルレベルに合う難易度の資格から挑戦していきましょう。
中小企業診断士
「中小企業診断士」は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行なう
専門家であることを証明する国家資格です。
コンサルタント業務に関する資格であり、試験では経営戦略、経済学、経営法務、運用管理、財務・会計など幅広い分野から出題されます。中小企業向けの経営コンサルタントスキルを成長させたいという方におすすめの資格です。
応用情報技術者試験
※応用情報技術者試験 - IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
「応用情報技術者試験」は独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)が実施する国家試験で、基本情報技術者の上位資格であたります。資格取得により、ITの応用的な知識・スキルがあることが認定されます。
ITコンサルタントはITを活用した課題解決が求められるため、ITの応用力を証明する応用情報技術者試験は特におすすめの資格です。
応用情報技術者試験について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
『応用情報技術者試験とはどのような試験?難易度や資格を取るメリットも説明』
ITストラテジスト試験
※ITストラテジスト試験 - IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
「ITストラテジスト試験」はIPAが実施する国家試験で、資格取得によりIT戦略に関するスペシャリストであることが認定されます。IPAが実施する資格試験において、最高難度であるスキルレベル4に相当する資格です。
ITを高度に活用し、企業の課題を解決する能力があることを証明できる資格であり、ITコンサルタントであればぜひ取得しておきたい資格の一つといえるでしょう。
ITストラテジスト資格について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
『ITストラテジストは役立つすごい資格!その理由や取得すべき人について』
プロジェクトマネージャ試験
※プロジェクトマネージャ試験 - IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
「プロジェクトマネージャ試験」はIPAが実施する国家試験で、システム開発におけるプロジェクトマネジメント能力を認定します。
ITコンサルタントはプロジェクトを管理・統括する役割があり、プロジェクトの中心となる存在です。そのため、プロジェクトマネジメント能力に長けていることは転職や人事評価の際にアピール材料となります。
プロジェクトマネージャ試験について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
『プロジェクトマネージャ試験(PM)とは?難易度や勉強方法を解説』
PMP(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)
「PMP」は、アメリカのプロジェクトマネジメント協会(PMI:Project Management Institute)が認定する、プロジェクトマネジメントに関する資格です。受験資格として、プロジェクトマネージャーとしての一定以上の実務経験が必要となります。
国際資格のため、グローバルに活躍したい方におすすめの資格です。
PMPは、プロジェクトマネジメントに関するノウハウを体系的にまとめた「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」に基づいた試験です。PMPの受験を検討している方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
『PMBOKとは?プロジェクト管理における基礎や活用方法!』
ITコンサルタントを目指している方におすすめの資格
ITコンサルタントを目指している方におすすめの資格を、3種類紹介します。
基本情報技術者試験
※基本情報技術者試験 - IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
「基本情報技術者試験」は、IPAが実施する国家試験です。資格取得により、IT分野全般に関する基礎的な知識・スキルがあることを認定されます。
資格試験では、ITの基礎理論やプログラミング、セキュリティなど、幅広い分野から出題されるのが特徴です。
ITコンサルタントを目指している方は、基本情報技術者試験を取得したあと、段階を踏んで上位資格にも挑戦するとよいでしょう。
基本情報技術者試験は2023年4月以降の試験について、実施方式や出題範囲が変更されました。詳細は以下の記事をご覧ください。また、基本情報技術者試験の受験を検討している方は、公式サイトで最新の情報を必ず確認するようにしましょう。
『新しくなった基本情報技術者試験とは?合格を目指すメリットや勉強法も紹介』
ITコーディネータ
「ITコーディネータ」は、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会が主催する民間資格で、経済産業省の推進資格でもあります。
資格取得により、IT技術と経営戦略を融合し、IT活用に向けた助言・支援ができる人材であることを証明できます。筆記試験の合格後、6日間のケース研修があり、それらをクリアすることで取得できる資格です。
ITコーディネータは、DXの仕事に役立つ資格でもあります。DX関連の資格取得を検討している方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
『DXの資格を取りたい!仕事に役立つ8つの資格をご紹介』
CompTIA Project+
「CompTIA Project+」は、CompTIA(Computing Technology Industry Association)が主催する国際資格です。
プロジェクトマネジメントの基礎スキルと知識を評価する試験であり、ITコンサルタントをはじめさまざまなIT職種で役立つ資格といえます。
試験はプロジェクトマネジメントにおいて12ヵ月程度の実務経験がある方を想定した内容となっていますが、受験資格(前提条件)はありません。
資格を取得してITコンサルタントとしての価値を高めよう!
ITコンサルタントには資格がなくてもなれますが、資格を取得することでスキルに箔を付けたり、知識を深めることができます。仕事に関連する資格があれば、人事評価アップも期待できるでしょう。
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