独学でもプログラミングの習得は可能!勉強方法やポイントについて解説
この記事では、独学でプログラミングを学習する際に押さえておきたいポイントや、学習する言語の選び方について解説します。
この記事では、独学でプログラミングを学習する際に押さえておきたいポイントや、学習する言語の選び方について解説します。
スキルアップ
2022/06/02 UP
- プログラミング
- 勉強・学習法
プログラミングスキルを身に付けるためには、スクールに通うほかに、専門書などを活用して独学で勉強する方法があります。
スクールは講師に質問できるため効率よく知識を習得することができます。しかし「スクールに通うのが難しい」「できるだけコストをかけずに学習したい」などの理由から、独学での勉強を検討している方も多いのではないでしょうか。
プログラミングは独学で身に付けることもできますが、ただ闇雲に学習を始めても途中で挫折してしまうことも少なくありません。
この記事では、独学でプログラミングを学習する際に押さえておきたいポイントや、学習する言語の選び方について解説します。
プログラミングは独学でも習得可能
初心者でも、プログラミングを独学で習得することは可能です。
独学の場合はスクールに通う費用がかからず、また自分のペースで学習を進めることができるというメリットがあります。しかし、独学で実務レベルのスキルを身に付けるのは難しく、学習を継続するだけでも苦労するケースが少なくありません。
しかし、最近はプログラミングの学習教材も充実しており、専門書のほかにも、プログラミングが学べるWebサイトや動画なども数多く存在しています。言語によっては、独学でも学びやすい環境が整ってきているのです。
学習を始める前に、自分が身に付けたいプログラミング言語の情報がインターネット上にどのくらいあるのかも調べておくとよいでしょう。
独学でプログラミングを始める前に
独学でプログラミングを始める前に、プログラミングの基礎知識について押さえておきましょう。
そもそも「プログラミング」とは?
プログラミングとは、コンピューターが実行する処理を順番に書き出すことです。
コンピューターが処理を実行するためには、コンピューターが理解できる言語である「プログラミング言語」で指示を出す必要があります。このプログラミング言語を記述することを「プログラミング」もしくは「コーディング」と呼びます。
プログラミングに必要なもの
プログラミングを始める場合は、パソコンとインターネット環境、テキストエディタや統合開発環境(IDE)を準備します。
最近はタブレットでもプログラミングが可能になってきています。しかしコーディングなどの作業はパソコンの方がやりやすいため、基本はパソコンを用いての学習となります。
インターネット環境は、環境構築をする際に必要です。また実際に学習を始めると、不明点や解決手段を調べるためにWebサイトを活用することも増えるでしょう。
プログラミングをする開発環境として、テキストエディタは必須です。さまざまなエディタがあるので、自分に合ったものを使用するとよいでしょう。
エディタについて詳しく知りたい方は、『プログラミングに役立つ!おすすめエディタ5選』もご覧ください。
学習の目的やゴールを明確にしておく
プログラミングの学習には時間がかかります。プログラミングの初心者がエンジニアになるまで、1年以上学習を続けるケースも少なくありません。
そのため、目的やゴールがない状態で学習を進めると、モチベーションを維持するのが難しく、途中で挫折してしまう可能性が高くなってしまいます。
プログラミングの学習で大切なのは、事前に「プログラミングを学習する目的」「プログラミングのスキルを身に付けて実現したいこと(ゴール)」を明確にしておくということです。
例えば「プログラミングスキルを身に付けてエンジニアに転職したい」「自分でアプリケーションを作りたい」「副業でプログラマーになりたい」といったものが挙げられるでしょう。
自分がどういったゴールに向かって努力しているのかをはっきりさせておくことで、目的意識をもって学習に取り組むことができるのです。
プログラミングを独学で習得するための勉強方法
プログラミングを独学で習得するための勉強方法について、具体的にみていきましょう。
学習するプログラミング言語を決める
まず、どのプログラミング言語を学習するかを決めます。
プログラミング言語は200種類以上存在しており、なかでも汎用性が高い言語や、学習難易度の低い言語、人気の高い言語などを選択するとよいでしょう。
例えば、初めての場合、Pythonは比較的文法がわかりやすく学習しやすい言語といえるでしょう。またWordPressを用いたWebサイト制作ならPHPがおすすめです。
その他、Apple社関連のソフトウェア開発に興味がある場合はSwift、Androidのアプリケーション開発の場合はJavaやKotlinがおすすめです。
C言語やJavaは歴史が長く、他の言語にも影響を与えているプログラミング言語です。学習難易度は高めですが、これらの言語にも触れておくとよいでしょう。
プログラミング言語を選ぶ際には、『【難易度順】プログラミング言語を一覧で一挙紹介!』もぜひ参考にしてください。
環境構築をする
環境構築とは、プログラミング言語をコンピューター上で動かせるようにすることです。
統合開発環境(IDE)にはソフトウェア開発に必要なツールが一通りそろっており、プログラム作成・実行のほか、バグの発見なども一つのソフトウェアで行なうことができます。
統合開発環境(IDE)は必要なツールのみを使用することができるため、備わっているすべてのツールを理解しなくても使うことができます。そのため、プログラミング初学者でも学習を進めやすいというメリットがあります。
iOSアプリ開発では「Xcode」、Androidアプリの開発では「Android Studio」など、それぞれの開発に適した統合開発環境(IDE)が存在しているので、作成するものに合わせて選ぶとよいでしょう。
なお、Webサイトを作る場合は、テキストエディタとWebブラウザがあれば開発を始めることができます。
プログラミングの学習をスタートする
独学の場合は、まず知識を覚えようとプログラミングの内容を暗記してしまいがちです。
もちろん覚えることは大切ですが、それ以上に、とにかく手を動かして実践することがプログラミングの学習では重要となります。
また、一度でプログラミングを覚えようとするのではなく、全体を大まかに理解し、復習を繰り返すことで知識を定着させていくという学習方法がおすすめです。
実際にプログラミングをすることで、どのようなエラーが発生するのか、どうやってそれを正常にするのかを学ぶことができ、応用力も身に付けることができます。
独学でプログラミングを習得する際のポイント
独学でプログラミングを習得する際に押さえておきたいポイントについて解説します。
学習を習慣化する
プログラミングは毎日コツコツ学習を続けることが大切です。
週末にまとめて学習するような場合は、前回の学習内容を思い出すのに時間がかかり、コーディングが思うように進まない可能性が高くなります。
一日に30分や1時間しか時間が取れないとしても、毎日必ず学習時間を確保することで、学習が習慣化されて知識も定着しやすくなります。
暗記をしない
プログラミング初心者は、コードを暗記するのではなく、必要なコードを確認しながらどんどん学習を進めていくという勉強方法がおすすめです。
コードを暗記しようとすると、それだけで時間が過ぎてしまいます。思うように勉強が進まず、それが挫折の原因となることも少なくありません。
プログラミングに慣れるまでは、調べながらでも作業を進めることを優先し、回数・経験を重ねていくことが重要です。
独学が難しい場合はスクールなどの活用も
もし独力で学ぶことに限界を感じ、モチベーションが維持できないような場合は、独学にこだわらず専門スクールを活用することも検討するとよいでしょう。
スクールに通うことで、自分一人では理解できなかったことも有識者に質問でき、短時間で解決することができます。
また最近では、WebサイトやSNSで情報発信をしている人も多いので、インターネット上で情報を探してみるという方法もあります。
手を動かす
書籍や動画を見ているだけではなかなか上達しません。特に最初の段階では見よう見まねでも良いので、ひたすら手を動かすことをおすすめします。
手を動かしてプログラミングをしていくことで、自分が今どういう処理をどういう考え方で記述しているのかが徐々にわかってきます。また、プログラミング言語ごとに少しずつ異なる文法も身についてきます。
極力手を動かして、自分で作ることを意識してください。
独学のプログラミング学習はゴールを明確にすることが大切!
プログラミングは独学で習得することもできますが、実務レベルに到達するためには1年以上かかることも少なくありません。
プログラミングを独力で学習するうえで一番課題となるのは「いかにモチベーションを維持するか」という点です。自分がなぜプログラミングを学習するのか、プログラミングスキルを身に付けて何をしたいのかを明確にし、目的意識をもって学習に臨むことが大切です。
近年はプログラミング言語に関する情報も増えているので、学習中に不明点があればWebサイトの情報なども活用するとよいでしょう。