デザインスキルをアップ!社内デザイン勉強会レポート
時はITサービス戦国時代。
見やすく使いやすいデザインであることはプロダクトの強みになります。
逆に言うと、見づらく使いにくいデザインだとユーザーに使ってもらえません。
最近では生成AIの発展もあり、提案の段階で軽く動くものを提供するといった機会も増えていますよね。
1人1人のタスク範囲が広がっていく状況のなか、デザイナーではないメンバーでも最低限のデザインができるようになることが理想だと考えていました。
そこで、社内のデザイナーさんから共有していただいたロードマップを元に、プレゼン資料作りからプロダクトのデザインまで網羅したデザイン勉強会を開催することにしました。

時はITサービス戦国時代。
見やすく使いやすいデザインであることはプロダクトの強みになります。
逆に言うと、見づらく使いにくいデザインだとユーザーに使ってもらえません。
最近では生成AIの発展もあり、提案の段階で軽く動くものを提供するといった機会も増えていますよね。
1人1人のタスク範囲が広がっていく状況のなか、デザイナーではないメンバーでも最低限のデザインができるようになることが理想だと考えていました。
そこで、社内のデザイナーさんから共有していただいたロードマップを元に、プレゼン資料作りからプロダクトのデザインまで網羅したデザイン勉強会を開催することにしました。
知識・情報
2025/06/27 UP
- キャリアパス
- 仕事内容
- 勉強・学習法
- やりがい
- おもしろ
勉強会の概要
・開催日時: 毎日9:00-9:30
・開催場所: オンライン(Teams)
・参加人数: 4~10数名
業務都合もあるため、参加人数は変動的でした
・テーマ:
①デザインの基本
はじめてのデザイン 〜デザインの基本・考え方〜
UI/UXデザイン入門
②デザインシステム
デジタル庁デザインシステム
Googleのデザインシステム
③オブジェクト指向UIデザイン
書籍 オブジェクト指向UIデザイン
・ファシリテーション: 社内メンバー(筆者)
事前に資料を読み込み、どのようなスケジュールで進めるのか計画
ホワイトボードツールなどの事前準備
勉強会の様子
1回の勉強会の流れは下記の通りです。
① その日やることについてファシリから軽く説明する
② 15~20分ほど個人作業してもらう
・記事を読む or ワークに取り組む
・ボードに付箋でアウトプットする
③ みんなでボードを見ながら感想戦
30分に収めることが目標でしたが、感想戦が盛り上がったりして大体数分はオーバー😅
ホワイトボードツールについては紆余曲折ありましたが、最終的に使いやすさからFigJamに落ち着きました。
それぞれのテーマに沿って詳細にご紹介します。
①デザインの基本
題材(期間)
・はじめてのデザイン 〜デザインの基本・考え方〜 (3週間)
・UI/UXデザイン入門 (1週間)
前準備
・読み進めるページ数を決めておく
・書籍 ノンデザイナーズ・デザインブック の対応箇所・演習問題を参照できるように準備しておく
個人作業の進め方
・web記事を読む → ボードにアウトプットする
関連リンクなどを参加者の皆さんが積極的に共有してくださっていますね!
デザイン4原則(整列・近接・反復・コントラスト) など、誰もがすぐに取り入れられそうな内容が多く、エンジニア・非エンジニアを問わず最も参加メンバーが多い時期でした👏
資料作りの際に悩みを抱えている方は、ぜひこのテーマを勉強してみてください!
②デザインシステム
題材(期間)
・デジタル庁デザインシステム (3日)
・Googleのデザインシステム (2日)
前準備
・読み進めるページ数を決めておく
個人作業の進め方
・web記事を読む → ボードにアウトプットする
デジタル庁デザインシステムの説明をお借りすると、 デザインシステムとは「ウェブサイトやウェブアプリケーションを作る際に参照するルールのまとまり」のことです。
このテーマについては、もっといい進め方があっただろうと反省しています…😇
筆者自身がデザインシステムの活かし方をよく理解できておらず、どんなことが書かれているかをざっくりなぞるだけになってしまいました。
ただ、個人的には、存在を全く知らないところから始めたので、こんな充実した文書があるということを知れただけでも収穫です!
参加してくださったデザイナーさんのコメントによると、「書いてある内容を全部覚える必要はなく、感覚として身につけていればOK」「デザインをするときにリファレンス的にデジタル庁のデザインシステムを見ています」とのこと。
今後も機会を見つけて読み直していきたいですね。
③オブジェクト指向UIデザイン
題材(期間)
・書籍 オブジェクト指向UIデザイン (5~6週間)
前準備
・内容の要約
・取り組む演習問題を決めておく
個人作業の進め方
・本の内容の解説 or 演習問題
演習問題は、基礎編がレベル1~9、応用編がレベル10~18まで用意されています。
各問題の取り組み目安が30分程度と設定されていたため、1~2回の勉強会で1つのレベルをこなすペースとなりました。
ボードにあるように、実際にそれぞれが手を動かしてオブジェクト指向UIデザインに挑戦していました。
一見して使いにくいアプリケーションに出くわした経験、皆さんもありますよね?
それは、そのアプリケーションがタスク指向になってしまっているからかもしれません。
この本は、現実世界でモノを扱うように、デザインもオブジェクト指向で考えよう!という提案をしています。
本の中には「タスク指向からオブジェクト指向への転回」は、 銀の弾丸と言っていいほど汎用的で強力なUI改善方法という強気のフレーズも出てきます。
(エンジニアの界隈ではむしろ「銀の弾丸はない」という表現のほうをよく耳にしますよね。)
気になった方はぜひ 書籍 オブジェクト指向UIデザインを読んでみてください!
開催して感じたこと・今後の展望
仕事でご一緒する機会がなかなか無い方とも繋がりを持てたので、単純に嬉しかったです!
私はエンジニアですが、別の職種の方の視点は新鮮で、ボードを使った感想戦から学ぶことも多くありました。
また、準備段階でひととおりの内容に目を通すため、自然と予習ができて理解を深められる点がファシリのおいしいところですね。
参加者の方から「勉強会で学んだ内容を案件でさっそく使ってみました!」という声を聞くこともでき、準備がんばってよかったなあ…としみじみしました。
反省点は、好きなときに参加しやすい勉強会を設計できなかったことです。
特に、最後のテーマ(オブジェクト指向UIデザイン)では、はじめの数回で概念の説明を終えて演習に入ってしまったため、途中参加の方にはハードルが高い状態になってしまいました。
加えて、ファシリ1人で準備を行ったため、苦手なテーマについては内容の薄い説明になってしまったところも…🫠
場合によっては、得意な方に解説をお願いするなどの柔軟な対応ができれば、更に学びの深まる時間になったかなと思います。
おわりに
最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました✨
あなたのデザインの勉強や勉強会運営のヒントになれば幸いです。
デザイン力を兼ね備えたエンジニアになるべく、私も精進を続けていきたいと思います。
この記事を書いたメンバー