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今すぐ実践!エンジニアのモチベーションを上げる方法

モチベーション管理の必要性や、すぐに実践できるモチベーションを上げる方法について解説していきます。

今すぐ実践!エンジニアのモチベーションを上げる方法

モチベーション管理の必要性や、すぐに実践できるモチベーションを上げる方法について解説していきます。

スキルアップ

2020/06/10 UP

どのような仕事でも、モチベーションは業務に大きな影響を与えます。高いモチベーションを維持しておこなわれた仕事の完成度や成果は大きいため、企業は社員のモチベーションを維持しようと、さまざまな制度を運用しています。

しかし、エンジニアのなかには同じ作業を淡々とこなすルーティン業務が続いたり、希望するキャリアパスに沿った仕事を担当できなかったりすることで、モチベーションが下がってしまう人も少なくありません。モチベーションの管理がうまくいかないと、仕事の効率が下がるだけでなく、評価も下がってしまい、最終的にはエンジニアとしてのキャリア形成が難しくなってしまいます。

今回は、モチベーション管理の必要性や、すぐに実践できるモチベーションを上げる方法について解説していきます。

モチベーション管理の必要性

モチベーションとは、やる気や意欲のことです。モチベーションが低い状態で仕事をすると作業効率が落ちるだけでなく、自身の成長にもつながらず、職場全体にも悪影響を与えます。

一方で、モチベーションが高い職場では仕事の効率が上がり、より良い環境の中で仕事ができるため、さらに業務成績が上がるという好循環が生まれます。そのため、企業では従業員のモチベーションを高めることを目的として、さまざまな制度を運用しています。

また、個人でも自分のモチベーションを管理することによって、以下の4つのメリットが生じることがわかっています。

・仕事において毎日が充実する

・予測できるミスに気付くことができる

・自己成長につながる

・自分のキャリアを見つめ直すきっかけになる

刺激が多く、結果がすぐに表れる職場では、比較的モチベーションを維持しやすいと考えられています。しかし、エンジニアは仕事内容や環境がマンネリ化しやすく、モチベーションを維持するのが難しい面があります。

モチベーションを高く維持するためには、自身のモチベーションが低下する要因と、モチベーションを高める方法を知る必要があります。

モチベーションが下がる要因

モチベーションが下がる要因には、自己的要因と他者的要因があります。それぞれ対処方法が異なり、場合によっては転職なども視野に入れた判断が必要になるケースもあります。

自己的要因

モチベーションが下がる要因が自分の内側にあり、自分自身である程度コントロールできるものを、自己的要因と呼びます。

主な例は、以下の3つです。

・ストレスが溜まっている

・仕事内容が自分に合っていないため、失敗が多い

・スキルアップが実感できない

何らかの原因でストレスが溜まり、それを発散できないと、モチベーションは急激に低下します。買い物をする、入浴する、一人カラオケをするなど、自分に合うストレス発散方法を確立しておくことで、溜め込む前にガス抜きをすることができるでしょう。

また、仕事での失敗が多いと自己肯定感が低下してしまい、自信がなくなってしまいます。失敗の原因はさまざまですが、ストレスによる集中力の低下や緊張もあるでしょう。

日々の仕事のなかで自身の成長を感じられないことも、モチベーションに大きく影響します。自己実現で得られる満足感は大きいため、目標があるうちに明確なプラン形成をすることも検討すべきでしょう。

他者的要因

モチベーションを下げる要因が外的なものであり、自分でコントロールできないものを他者的要因と呼びます。

大きく分けて以下の4つがありますが、現在の環境自体を変えない限り改善しないケースがほとんどです。

・正当に評価されない

・チームが機能していない、ゴールが見えない

・無理な量の仕事を押し付けられている

・会社の雰囲気が良くない、設備が古いなど、労働環境が悪い

「正当に評価されていない」と感じる状況は、モチベーションを大きく下げます。また、ゴールが見えないまま機能不全になったチームで仕事を続けることはストレスが大きく、過重労働にもつながります。1人では到底こなしきれない量の仕事を割り振られることも、チームの機能不全で起きやすい現象です。

結果的に労働環境が悪くなるため、社内のモチベーションを維持・向上できる要因はほぼなくなってしまいます。職場環境の改善を訴えることもできますが、他者的要因が大きい職場の場合は、思い切って転職することも視野に入れて行動するほうが良いでしょう。

モチベーションを上げる方法

エンジニアのモチベーションを上げる方法として、すぐに実践できる4つの方法を紹介します。

新しい技術や知識を勉強する

エンジニアにとって、知識やスキルの向上はスキルアップにつながるだけでなく、知的好奇心を刺激されるため、モチベーションの向上にも役立ちます。

IT業界は常に目まぐるしい速度で進化しているため、新たな技術や知識を身に付ければ、日々の業務に活かすことができるでしょう。それらによって仕事の達成感や評価を得られるようになり、自己実現や承認欲求を満足させることにつながります。

具体的な目標を設定する

モチベーションを維持するためには、具体的な目標を設定し行動することも重要です。たとえば、キャリアプランを考え、必要な資格勉強を行うことが挙げられます。また、スマホアプリを作れるようになるという目標を掲げて、実際にチュートリアルから始めてみるのもよいでしょう。

このように具体的な目標を掲げることで、とるべき行動が決まるだけでなく、ゴールにいる自分をイメージできるようになり、結果的にモチベーションを維持しやすくなります。

成功体験を積み重ねる

キャリアプランを定めて、高い目標を立てて努力していくことも大切ですが、小さな目標を数多く達成することもモチベーションの維持につながります。

例えば、毎朝1日のタスクを整理してから仕事に取りかかり、業務終了時に達成度を見ることで、自分の頑張りを可視化することができます。タスク管理が習慣になると余暇を作りやすくなり、自分の時間が持てるようになるのでモチベーションが向上するでしょう。

健康管理をしっかりおこなう

仕事が多忙だと、健康管理がおろそかになりがちです。参画しているプロジェクトが佳境に入ると、仕事の完遂を優先して食事や休憩を取らないエンジニアもいます。多忙でも睡眠や食事に気を使うのはもちろん、適切な休憩を取ることは健康管理の面でも大切です。

人間の集中力は15〜20分程度が限界といわれており、無理に長時間集中しようとしても疲労が蓄積されるだけで、かえって効率が下がってしまいます。そういった場合には、20〜25分ごとに5分程度の休憩を挟んで集中力のピークを維持する「ポモドーロテクニック」などを活用してみましょう。集中による疲労を軽減し、適度に身体を動かして筋肉の緊張をほぐすことができるので、忙しい時期でも過労による体調不良を防ぐことができるはずです。

モチベーションをうまく管理して仕事に向き合う

モチベーションをうまく管理して仕事に向き合う

エンジニアの仕事は、日々コツコツと積み重ねる業務が少なくありません。また、希望する業務を担当できないためキャリアプランを達成できず、やる気を失ってしまうこともあるでしょう。

しかし、モチベーションが下がったまま仕事を続けていると、評価は下がり、それによってモチベーションが下がるという悪循環に陥ってしまいます。

自分のモチベーションを下げる要因を分析して、切り分けて対処することが大切です。自己管理できるものはコントロールし、他者的要因の場合は思い切った転職なども視野に入れることが、自身のモチベーションを維持し、仕事と健全に向き合う方法といえるでしょう。