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Go言語とは - 作れるものや特徴を知ろう

近年注目を集めているGo言語とはどんな言語なのか、言語の特徴やGo言語を採用しているサービスについて、くわしく解説していきます。

Go言語とは - 作れるものや特徴を知ろう

近年注目を集めているGo言語とはどんな言語なのか、言語の特徴やGo言語を採用しているサービスについて、くわしく解説していきます。

スキルアップ

2022/02/14 UP

Go言語はGoogleが開発したプログラミング言語で、汎用性が高く、処理が高速でC++やJavaに似たGo言語は、自身がGo言語で開発されているという特徴を持っています。

記述方法がシンプルでコードの可読性が高く、実行環境に依存せず高速処理が可能なので、さまざまなIoT機器への組み込みや、マイクロサービスの開発、開発ツール、大規模Webサービスの開発と運用などに活用されています。

近年注目を集めているGo言語とはどんな言語なのか、言語の特徴やGo言語を採用しているサービスについて、くわしく解説していきます。

Go言語ってなに?どんな言語なのか特徴を知ろう

Go言語ってなに?どんな言語なのか特徴を知ろう

Go言語はGoogleが「プログラミングの環境を改善」するために開発したプログラミング言語です。「Go」が正式名称ですが、Go言語やGolangの通称で呼ばれることが多く、本記事でもGo言語と表記しています。

2012年にGoogleがリリースして以降、エンジニアが学びたい言語としても高い人気があり、プログラミング言語別の年収でも上位に入るなど、企業からの需要の高さがうかがえます。

Go言語の公式サイトでは「Go is an open source programming language that makes it easy to build simple, reliable, and efficient software.(Goはオープンソースのプログラミング言語であり、シンプルで信頼性が高く、効率的なソフトウェアを簡単に構築できます。)」と紹介されています。

Go言語の特徴

シンプルな構文構造なので、理解しやすく、可読性が高いのが特徴です。Go言語はGoogleが既存言語の抱える「コードの複雑化」や「属人的が高いコードによる生産効率の低下」という問題を解決するために開発したため、簡単で効率的な言語の構造になっています。

結果として、C言語と同等の処理の速さと、遙かにシンプルで書きやすいコードの記述を兼ね備えた言語になりました。

シンプルで書きやすいがゆえに、誰が書いても同じようなコードになることから、大人数での開発でもコーダーの個人差による齟齬やバグが発生しにくい言語です。

また軽量な並列処理が得意で、ネットワーク化したシステムの開発に適しているコンパイラ言語として、さまざまな分野で需要が高まっています。

Go言語の歴史

Googleによって2009年に開発され、2012年にリリースされた新しいプログラミング言語です。2009年の開発当初はC言語で実装されていたGo言語は、2015年にリリースされたバージョン1.5からはGo言語自身によって実装されています。

前述の通り、「シンプルなコードによって、大規模開発でも問題が起きにくく、生産効率を高める」ために開発された言語であるため、言語自体は極めてシンプルで機能が限られていますが、リリースと共に豊富な公式ライブラリが追加されています。

現在もGoogleによる頻繁なアップデートが続けられており、次世代の言語として注目されています。

Go言語に近いプログラミング言語

Go言語は開発当初はC言語で実装されたので、C言語の構造が似通っています。

Go言語自身はコンパイル言語であり静的言語ですが、前述の通りコードのシンプルさを追求している言語であるため、コードの書き方が限定されていることもあり、PythonやJavaScriptなどの動的型付け言語に近い感覚で書きやすいという特徴があります。

一方で、コードをシンプルにすることを目的としているため、他の言語にはある仕様や処理が実装されていないものもあります。例えば、繰り返し処理を行う命令文としてfor文とswitch文が知られていますが、Go言語の繰り返し処理はfor文のみです。

また、機能を最小限にしているため、JavaやC#にはある例外処理や、C++で使える継承が、Go言語ではできません。

似ているプログラミング言語の経験があれば学習は容易ですが、Go言語ならではの特徴や特性を、言語のコンセプトと共にしっかりと理解する必要があります。

Go言語で作られているサービスの例

Go言語はWebアプリケーションからスマホアプリ、IoT機器の組み込みまで、多岐にわたる分野で採用されています。

例えば、Webアプリケーションでは、大手レシピサイト、動画サイトなどが、またアプリのバックエンドとしては、フリマアプリ、ニュースアプリなどが挙げられます。

また、Webブラウザゲーム大手が、ゲームサーバ基盤のリニューアルにGo言語を採用するなど、Webサーバ構築の分野でも安定性などからGo言語に切り替える企業が増えています。

Go言語の将来性は?学ぶメリットや難しさ

Go言語の将来性は?学ぶメリットや難しさ

Go言語はリリース以来、人気が急上昇しているプログラミング言語で、さまざまな分野での採用が増えたことから認知度も上がり、採用企業も増えています。

次世代の汎用言語として採用が広がっていることから、Go言語のエンジニアに対する需要も上昇しており、将来性は高くなりつつあると考えて問題ないでしょう。

Go言語の難易度

Go言語はシンプルな構文で構成されており、文法がわかりやすく、学習する際の負担が小さいのが特徴です。

そのため、開発できるプログラミング言語を広げるために学習するには、もってこいの言語といえます。

また、C言語やJavaに構文が似ているので、これらの言語の経験者であれば、比較的簡単に習得できるといわれています。

Go言語の求人や案件数

多くの大手企業での採用が広がっているGo言語の求人は、需要に応じて右肩上がりに成長しています。

現時点では、Javaなどの他の人気言語と比較すると求人数が少なめといわれているものの、今後、認知度が上がるにつれて、さらに求人数が増加することが期待されます。

フリーランス向けの案件数も伸びており、これから学ぶ言語としては優秀な部類といえるでしょう。月収も実務経験者は70万〜80万円の案件が多く、高い収入を狙うのであれば、これからはGo言語に狙いを絞って実績を積んでも良いかもしれません。

成長しつつある言語の分野なので、学習を進めながら案件を獲得して行きやすいともいえます。

Go言語は今後伸びる言語

Go言語はプログラミング言語の中でも学習しやすいシンプルな構文と、C言語に劣らない高速な処理能力、開発環境や実行環境に依存しないクロスプラットフォームな汎用性を兼ね備え、多くの分野で採用が進んでいる言語です。

今後、さまざまな分野でOS間をまたいだ開発での採用が進むGo言語は、エンジニアに対する求人も伸びることが予測されています。

学習しやすく、需要が伸びるプログラミング言語として、Go言語は新しく学ぶのにおすすめの言語といえるでしょう。