「フロントエンドエンジニアの仕事がつらい」のはなぜ?向いている人の特徴とは
この記事では、「フロントエンドエンジニアの仕事がつらい」と言われる理由や、仕事に向いている人の特徴、将来性について解説します。フロントエンドエンジニアに興味がある方、キャリアパスに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
この記事では、「フロントエンドエンジニアの仕事がつらい」と言われる理由や、仕事に向いている人の特徴、将来性について解説します。フロントエンドエンジニアに興味がある方、キャリアパスに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
キャリア
2022/05/12 UP
- 将来性
- フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアとは、Web開発で「ユーザーの目に触れる部分」を開発することに特化したITエンジニアです。
Webサイトでの情報収集や、ECサイトでの買い物など、Webシステムは私たちの生活になくてはならないものとなりました。
フロントエンドエンジニアの仕事の重要性は年々増していますが、その一方で「フロントエンドエンジニアの仕事はつらい」という声も上がっています。
この記事では、「フロントエンドエンジニアの仕事がつらい」と言われる理由や、仕事に向いている人の特徴、将来性について解説します。フロントエンドエンジニアに興味がある方、キャリアパスに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
なお、フロントエンジニアの仕事について詳しく知りたい方は、「フロントエンドエンジニアとは?求められるスキルや仕事内容も紹介!」も併せてご覧ください。
フロントエンドエンジニアの仕事がつらいと言われる理由
そもそも、「フロントエンドエンジニアの仕事がつらい」と言われるのはなぜなのでしょうか?その理由について、具体的にみていきましょう。
納期に追われることが多い
フロントエンドエンジニアに限らず、ITエンジニアの仕事には納期が存在します。そのため、納期の前後は残業が増えやすい傾向が見られます。
また、納期が迫っている状態で、クライアントから急な追加要求をされることもあります。「自分のペースで働きたい」「時間に追われるのが苦手」という方にとっては、つらいと感じることも多いかもしれません。
一度に複数の案件を抱えることも少なくありません。さまざまな案件に対応している状態で、さらに短納期の案件が入ってくるというケースも考えられます。
業務範囲が広い
フロントエンドエンジニアは業務範囲が多岐にわたります。
企業によっては、フロントエンドエンジニアがWebデザイナーの業務も併せて担当するケースもあります。また、社内にITエンジニアが不足している場合は、マーケティングの仕事を任される可能性もあります。
業務内容によっては、長時間の残業や休日出勤が発生することもあります。そのような環境では心身ともに疲弊してしまい、仕事をつらく感じることもあるかもしれません。
他の作業の影響を受けやすい
フロントエンドエンジニアは、Webデザインやバックエンドの影響を受けやすい仕事です。そのためWebデザインやバックエンドの業務が遅延すると、フロントエンドの開発が進まない場合もあります。
周囲の作業の進捗状況に左右されやすいため、思いどおりに作業が進まないこともあるでしょう。そうしたことが続いた場合は、仕事にストレスを感じる可能性もあります。
常に最新技術を習得する必要がある
フロントエンドエンジニアの仕事は、最新技術が次々と登場しています。そのため、常に最新スキルを身に付けることが求められます。
最新トレンドを理解していることも重要で、常にアンテナを張っておく必要があります。日々業務に追われるなかで、さらに情報収集やスキル向上に時間を割かなくてはなりません。新しいことを学ぶのが好きではない方は、苦痛に感じる場合もあるでしょう。
フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴
「フロントエンドエンジニアの仕事はつらい」という意見もありますが、フロントエンドエンジニアの仕事にやりがいを感じ、前向きにキャリアアップを目指すエンジニアも少なくありません。
どのような人がフロントエンドエンジニアに向いているのでしょうか。その特徴についてみていきましょう。
Webデザインに興味がある人
フロントエンジニアは、Webサイトやアプリケーションの「目に見える部分」の開発に携わる仕事です。Webデザインをもとにコーディングを行なうため、Webデザイン自体に興味・関心のある方は、楽しさ・やりがいを感じることができるでしょう。
また、企業によってはWebデザイナーを兼務することもあります。ユーザーが操作しやすいシステムを構築するため、Webデザインに関する知識・スキルも習得しておくと、業務の幅を広げることも可能です。
新しいことを学ぶのが好きな人
フロントエンジニアは新しい技術がどんどん登場する分野です。そのため、新しい知識を学ぶのが好きな人に向いている仕事といえるでしょう。
開発技術のほか、Webサイトやアプリの最新トレンドなどの情報も常にアップデートしていくことで、より現場で活躍できるエンジニアを目指すことができます。
地道にコツコツ働ける人
フロントエンドエンジニアのおもな業務はコーディング作業です。コーディングは地道な作業ですが、それをコツコツ続けられる方にも向いている仕事といえます。また、最新技術を導入した場合は、それを使いこなせるまで何度も試行錯誤を重ねる必要があります。
自分の業務の重要性について理解し、高い集中力で業務にあたれる方は、多くの現場で重宝されるでしょう。
コミュニケーション能力の高い人
ITエンジニアに対して、個人で黙々と作業するイメージを抱いている方も少なくありません。しかし実際は、クライアントやプロジェクトメンバーなど、多くの人間と協同しながら開発を進めることが求められます。
クライアントとの打ち合わせでは、要望をヒアリングし、専門的な話をわかりやすく説明する必要があります。
また、円滑に開発を進めるためには、プロジェクトメンバーとの適切なコミュニケーションも欠かすことはできません。
臨機応変に対応できる人
フロントエンドエンジニアは、バックエンドやデザインなどの影響を受けやすい仕事です。また、クライアントの要望で、作業工程が途中で変更になることも少なくありません。
そのため、「その都度柔軟に対応できる」というスキルが非常に重要視されます。急なトラブルが発生した際も、焦らず冷静に対応することが求められるのです。
フロントエンドエンジニアの将来性
近年、WebサイトやWebアプリケーションの増加により、フロントエンドエンジニアを求める声も増えています。IT業界全体でも人材不足が続いているため、フロントエンドエンジニアはまだまだ需要のある仕事といえるでしょう。
AI技術の進歩や発展の影響をうけ、将来的には需要が変化することも考えられます。そのような未来では、ただ単にコーディングをするだけのエンジニアは淘汰されていく可能性があります。
フロントエンドエンジニアにも、今後はより専門的なスキルが求められることが予想されます。常に新しいスキルを身に付け、市場価値の高い人材となる努力をすることで、さまざまな舞台で活躍できるフロントエンドエンジニアを目指すことができるのです。
なお、AI時代のエンジニアの在り方については、AI開発の第一人者である慶應義塾大学理工学部教授の栗原聡さんへのインタビュー「AI×クリエイティブで自走せよ! ~ AI研究の第一人者・栗原教授に聞く 新時代に求められるエンジニア像とは?」も併せてご確認ください。
フロントエンドエンジニアは柔軟な対応が求められる仕事
昨今、私たちは日常生活のあらゆるシーンにおいて、WebサイトやWebアプリケーションを活用するようになりました。
Web開発に携わるフロントエンドエンジニアの需要も高まっており、将来のキャリチェンジにフロントエンドエンジニアを考えている方も少なくありません。
フロントエンドエンジニアは、時間に追われやすく、臨機応変な対応を求められることも多い仕事です。そのため「仕事がつらい」と感じる方も存在します。
一方で、「地道に努力できる」「集中力がある」「新しい技術やスキルを学ぶことが好き」という方にとっては、やりがいや楽しさを感じることができる仕事でしょう。