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プロジェクトマネージャーの転職難易度や必要スキルについて

この記事では、プロジェクトマネージャーの転職難易度について解説します。

プロジェクトマネージャーの転職難易度や必要スキルについて

この記事では、プロジェクトマネージャーの転職難易度について解説します。

スキルアップ

2023/06/21 UP

プロジェクトマネージャーは、システム開発のプロジェクトにおける責任者としての役割があります。プロジェクトの企画、スケジュール・コスト・メンバー管理・調整など、業務範囲は多岐にわたります。

システム開発を成功に導くためには、プロジェクトマネージャーの存在が欠かせません。現在エンジニアとして働いている方のなかには、将来のキャリアパスとしてプロジェクトマネージャーへの道を検討している方も多いのではないでしょうか。

この記事では、プロジェクトマネージャーの転職難易度について解説します。プロジェクトマネージャーとして転職する方法や、転職に役立つ資格についても触れていくので、プロジェクトマネージャーを目指している方はぜひ参考にしてください。

プロジェクトマネージャーの転職難易度は高い

近年、企業のDXが注目されるなど、あらゆる業界でITの活用が進んでおり、プロジェクトマネージャーの需要も高まっています。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトに関する高い専門性やマネジメント能力など、多様な知識と経験が求められる仕事です。人材育成にも時間がかかるため、需要に対して供給が追い付くには、まだまだ時間がかかることが予想されます。

プロジェクトマネージャーは市場価値の高い仕事です。需要があるため転職は容易に感じるかもしれませんが、好条件の案件ほど求人の競争率も高くなります。そのため、希望する企業への転職は、比較的難易度が高いといえるでしょう。

プロジェクトマネージャーは、経験や実績を重視する傾向にあります。そのため、プロジェクトマネジメントの経験が浅い人ほど、理想の転職を実現するのは難しくなります。

プロジェクトマネージャーの仕事内容

プロジェクトマネージャーの仕事内容

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの全工程を管理する責任者としての役割を担います。プロジェクトの企画段階から携わり、メンバーやスケジュール、コストの管理をしながら、利益を最大化させられるようプロジェクトを推進することが求められます。

プロジェクトマネージャーは、おもに以下のような業務を担当します。

・顧客折衝

・要件定義

・チーム編成

・メンバーマネジメント

・開発の進捗管理

・成果物への評価

プロジェクトマネジメント業務は、特定の人物が担当するケースのほか、チームメンバーで分担することもあります。クライアントやチームメンバーと接する機会も多く、説明力・提案力・判断力などのコミュニケーションスキルも問われる仕事といえるでしょう。

なお、プロジェクトマネージャー業務内容については、こちらの記事もあわせてご確認ください。
【PM向き】プロジェクトマネジメントに必要なスキル・資質

プロジェクトマネージャーに必要なスキル

プロジェクトマネージャーとして転職を成功させるには、現場で求められるスキルを身に付けることが重要です。プロジェクトマネージャーには幅広いスキルが要求されますが、どのような現場でも共通して求められる5つのスキルについて見ていきましょう。

・マネジメントスキル

・論理的思考力(ロジカルシンキング)

・課題に対する分析力・解決力

・システム開発の知識

・コミュニケーションスキル

マネジメントスキル

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトに関わるさまざまなマネジメントを担当します。そのため、マネジメントスキルは必須といえるでしょう。

マネジメントの対象となる項目はさまざまです。例えば、進捗管理、品質管理、課題管理、リスク管理、コスト管理などが挙げられるでしょう。

プロジェクトマネジメントは実践的なスキルが求められるため、単に知識があるだけでは現場で十分な活躍はできません。さまざまな規模や開発内容のプロジェクトに参加し、対応できる案件を増やしていくことが重要です。

論理的思考力(ロジカルシンキング)

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの企画、開発計画の立案、人材確保、コスト管理など多岐にわたります。どのような場面においても、論理的な思考で業務にあたることが求められます。

クライアントへの提案時にも論理的思考力は重要です。専門的な内容を相手が理解できるよう説明したり、企業が抱える課題を分析する際にも、論理的な思考力が必要となります。

課題に対する分析力・解決力

開発プロジェクトの推進中には、予期せぬトラブルが発生することも珍しくありません。クライアントからの急な要求、バグの発生、予算や納期の問題など、トラブルの内容もさまざまです。また、プロジェクトメンバーの士気が低下し、進捗状況に遅れが生じることもあります。

プロジェクトマネージャーは、発生した問題に対して、原因を追究・分析し、解決策を講じる能力が求められます。柔軟な対応力のある人材は、多くの現場で重宝されるでしょう。

システム開発の知識

プロジェクトマネージャーは、開発するシステムに関する知識も求められます。

スケジュールを決める際は、作業の工程や順序、設計や開発に用いる手法、テスト方式などを理解したうえで、人材配置や日数を決める必要があります。最適なプロジェクトマネジメントを行なうためにも、システム開発の知識は必須といえるでしょう。

コミュニケーションスキル

プロジェクトマネージャーは、クライエント、プロジェクトメンバー、他部署の社員、開発委託先のスタッフなど、さまざまな人と協働することが求められます。

円滑なコミュニケーションは、プロジェクトをスムーズに進めるために欠かせません。人当たりが良いだけでなく、リーダーシップに優れていたり、説明力や提案力に長けていることも重要です。

プロジェクトマネージャーとして転職するには?

プロジェクトマネージャーとして転職するには?

プロジェクトマネージャーとして転職する際は、業務経験の有無で状況が大きく異なります。ここでは以下の3つのケースについて、それぞれ解説します。

・IT業界未経験者

・ITエンジニアの実務経験者

・プロジェクトマネージャー経験者

IT業界未経験者の場合

プロジェクトマネージャーには、高度な専門知識やマネジメント経験が求められます。そのため、IT業界未経験からいきなりプロジェクトマネージャーになるのは難しいでしょう。

プロジェクトマネージャーを目指す場合は、プログラマーやシステムエンジニアとして現場経験を積み、さまざまなプロジェクトに参加することから始めるのが一般的です。先輩プロジェクトマネージャーがどのように仕事をしているのかを観察し、プロジェクトマネジメントの勉強をするのもよいでしょう。働きながらマネジメントに関する資格を取得するのもおすすめです。

また、特定の業界や顧客企業の業務領域に精通していたり、チームマネジメントの経験がある場合は、IT業界未経験でもプロジェクトマネージャーとして採用される可能性があります。

ITエンジニアの実務経験者の場合

ITエンジニアからプロジェクトマネージャーを目指す場合は、ITスキルに加えて、進捗管理やメンバー管理などのマネジメントの実務経験があることも重要です。さまざまなプロジェクトに参加し、マネジメントの経験・実績を増やしていきましょう。

また、設計などの上流工程を経験しておくと、プロジェクトマネージャーへのキャリアアップにも役立ちます。

プロジェクトマネージャー経験者の場合

プロジェクトマネジメントの経験者であっても、好条件の求人は倍率が高く、転職に時間がかかるケースも珍しくありません。

ほかの求職者との差をつけるため、多様なプロジェクトへの参加経験があることや、プロジェクトを成功させるために行なった工夫、精通している分野など、自分の強みをしっかりアピールすることが大切です。

プロジェクトマネージャーの転職に役立つ資格

プロジェクトマネージャーは資格がなくても業務を遂行できます。しかし、仕事に役立つ資格を取得しておくことで、自分のスキルを客観的に証明でき、転職やキャリアアップの際に役立ちます。

また、資格取得に向けた勉強を通して、プロジェクトマネジメントの知識を体系的に学べるというメリットもあります。

ここでは、プロジェクトマネジメントに関連する以下3つの資格を紹介します。

・プロジェクトマネージャ試験(PM)

・P2M試験

・PMP試験

プロジェクトマネージャ試験(PM)

プロジェクトマネージャ試験(PM

※プロジェクトマネージャ試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

プロジェクトマネージャ試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催する国家資格「情報処理技術者試験」の一つです。英語名称の「Project Manager Examination」を省略して「PM」とも呼ばれます。

プロジェクトマネージャ試験は、情報処理技術者試験における最高難度であるスキルレベル4に相当する試験です。合格率は例年13~15%程度とどまります。

国家資格であり、日本では高い認知度を誇るプロジェクトマネジメントの資格です。

プロジェクトマネージャ試験について詳しく知りたい方は、別の記事『プロジェクトマネージャ試験(PM)とは?難易度や勉強方法を解説』も併せてご覧ください。

P2M試験

P2M試験は、特定非営利活動法人日本プロジェクトマネジメント協会が主催する民間資格です。4種類の試験が実施されており、資格を取得することでプロジェクトマネジメントに必要な知識やスキルがあることを証明できます。

P2M試験はプロジェクトマネジメントの実践力が問われる試験です。そのため、さまざまな業界の事業責任者や管理者も受験しています。

PMP試験

PMP試験は、アメリカの非営利団体PMI(Project Management Institute)が主催する国際資格です。「PMBOK」に基づいた試験で、世界的に認知度の高い資格といえるでしょう。

グローバルな活躍を目指している方におすすめの資格です。

市場価値の高いプロジェクトマネージャーになり転職を実現しよう

近年、DXを課題とする企業は増えており、DXを推進できるプロジェクトマネージャーの需要が高まっています。プロジェクトマネージャーは需要のある仕事ですが、好条件の求人には優秀な人材が集中しやすく、競争率も高くなります。そのため、プロジェクトマネージャーが理想の転職を実現するのは簡単ではありません。

プロジェクトマネージャーは、経験と実績が重要視される傾向にあります。転職を成功させるには、さまざまなプロジェクトに参加し、対応できる案件を増やすことが重要です。設計などの上流工程に携わった経験があれば、転職時にしっかりアピールしましょう。