AI・IoT分野の開発サポートツール「Qumico」をオープンソースにてリリース
パソナテックは、独自で開発を進めていた組込ディープラーニングフレームワーク「Qumico」のプログラムソースを 2019年7月16日にGitHUB上にて公開を致しました。
パソナテックは、独自で開発を進めていた組込ディープラーニングフレームワーク「Qumico」のプログラムソースを 2019年7月16日にGitHUB上にて公開を致しました。
知識・情報
2019/08/27 UP
- AI
- IoT
組込ディープラーニングフレームワーク「Qumico」公開
パソナテックは、独自で開発を進めていた組込ディープラーニングフレームワーク「Qumico」のプログラムソースを2019年7月16日にGitHUB上にて公開を致しました。
経産省の試算によると、人工知能(AI)やあらゆるモノがネットにつながる「IoT」などに携わる「先端的IT(情報技術)を担う人材」が2030年に55万人不足すると言われています。
AI/ディープラーニングのモデルは、Python言語で記述するようになっているフレームワークがほとんどですが、IoT/エッジと言われるような組み込み機器ではPythonでプログラムを書くことは多くありません。
そこで、組み込み機器でよく使われているC/C++のプログラムに変換するQumicoを作成しました。
「Qumico」はプログラミング言語「Python」を使って作成した学習済みのニューラルネットワークを、「C言語」に自動変換することが可能です。
そのため「Python」や複雑なニューラルネットワークの知識がなくても、「C言語」の知識を用いて人工知能(AI)・IoT分野で開発ができます。
これにより、エッジAIを搭載したIoT機器が動作するだけでなく、ものづくり系のエンジニアのキャリアシフトも加速させることが可能です。
QumicoはONNXフォーマットのモデル記述をサポートしていて、ONNX to Cの変換を行います。
ONNXでモデルを作成しても構いませんが、ONNXフォーマットに変換できるフレームワークは多いので、tensorflow, chainerなど、他のフレームワークでモデルを作成してONNXに変換し、そこからCに変換することもできます。
また、AIのモデルは多数公開されていますので、公開されているモデルをダウンロードして使えば、Pythonをほどんど意識せずにAIを使うこともできます。
Qumicoはリリースこそしましたが、ユーザーの皆様の声を聴くためのリリースであり、今後も進化し続けます。
まだ開発を緩めるつもりもありませんので、Qumicoを手にとって、皆様のご感想をお聞きしたいです。
リリースを終えて
IoEソリューション事業部 AIプロダクトグループ Qumico Expert 河内義和
Qumicoのグループに移って、もうすぐ1年になろうとしています。
会社のQumicoの開発に合わせて、私自身、50才でLSI設計屋からAIエンジニアにキャリアチェンジさせてもらいました。
どちらもコーディングではありましたが、三角の絵ばっかり描いていたのに、急に四角を描くようで、似て非なるところを少しずつ紐ほどき、頭のサビに何度も油をさす思いでした。
パソナグループとしては、エルダーシャインという制度もありますので、私の歳など、まだまだなのかも知れませんが、この異動を承認してくれた会社に感謝しています。
一方で、Qumico同様、私もまだまだやり残している事がたくさんあるので、これからもエンジニアリングを深めたいと思います。
Qumicoお披露目イベントを実施
7月25日(木)13:00〜16:00『これからのエッジAI』と題して弊社JOB HUB SQUARE(本社ビル)1F TRAVEL HUB MIXにて、Qumicoのお披露目イベントを実施しました。
当日は業界の第一人者である講師を複数お招きしご講演頂きました。
また、当社Qumico開発チームより開発過程をデモンストレーションを交えお伝え致しました。
当日は大盛況で積極的に参加者から質問が出るなど熱気のこもった良いイベントになりました。
アンケート結果からも大変満足・満足と回答された方が全体の75%を超えるなど内容もご評価頂きました。
これからもパソナテックはAI/DL分野の旬なイベントを順次開催して参ります。
■ 問い合わせ先
IoEソリューション事業部 AIプロダクトグループ
aig@pasona.tech
■ 関連する取り組み
エッジAIソリューション(組込みディープラーニング人材派遣/育成サービス)