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【職種別】エンジニアのキャリアパス例を一挙紹介!

キャリアパスの描き方とあわせて、実際のキャリアパス例についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

【職種別】エンジニアのキャリアパス例を一挙紹介!

キャリアパスの描き方とあわせて、実際のキャリアパス例についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

キャリア

2020/04/23 UP

エンジニアにはどんなキャリアパスがあるのか、具体的に知りたいと思う人は多いのではないでしょうか。エンジニアの種類は工学系からIT系、WEB系まで多岐に渡りますが、ここでは、IT系のシステムエンジニアとフロントエンドエンジニア、サーバサイドエンジニアなどのWEB系のエンジニアに絞って解説していきます。キャリアパスの描き方とあわせて、実際のキャリアパス例についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

エンジニアのキャリアパスの描き方

エンジニアのキャリアパスの描き方には、大きく2種類あります。1つは今すでに習得しているスキルを軸にして技術力を伸ばし、専門性を高めてITスペシャリストを目指すパターンです。特定分野の専門家として、高い需要があります。

もう1つは、新しいスキルを追加し、対応範囲を広げていくパターンです。IT知識のあるマネジメントやコンサル、フルスタックエンジニアなどはこちらのキャリアパスになります。

専門性を高める

現在のキャリアを深堀して、習得しているスキルを軸にして専門性を高めることで、特定の分野における専門家としてのキャリア築きます。これはITスペシャリストなどとも言われています。分野ごとに専門化されているのが特徴で、特にセキュリティやデータベースなど、高い専門性と高度な知識、技術力を必要とされる分野で活躍します。深い知識と技術力があるため、専門分野においては信頼の置ける優れたアドバイザーとしても期待され、難しい案件やトラブルの解決に能力を発揮します。

従来はマネジメントにシフトするキャリアパスが多かったのですが、近年、セキュリティの重要性やサイバー攻撃の激化に対する対策として専門家が求められるようになり、注目されているキャリアパスです。

スキルの幅を広げる

ITの知識と技術をベースに、新しいスキルを追加して対応範囲を広げるキャリアパスです。たとえば、システムエンジニアがマネジメントを学ぶことでプロジェクトマネージャーになったり、コンサルの知識とテクニックを身に着けたITコンサルタントになるといったキャリアパスがあります。

またWEB系のエンジニアの場合、サーバサイドエンジニアがフロントエンドのスキルを、もしくはフロントエンドエンジニアがサーバサイドのスキルを身に着け、フルスタックエンジニアになるという選択肢もあります。

キャリアパスの例を紹介!

キャリアパスの例を紹介!

それでは具体的にキャリアパスの例を見ていきましょう。今回はエンジニアごとにキャリアパスを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

システムエンジニアのキャリアパス例

システムエンジニアの目指せる代表的なキャリアパスには、ITアーキテクトやITコンサルタントや異業種の社内SEなどがあります。

・ITアーキテクト

システムエンジニアは、戦略や企画といった側面を深掘することで、ITアーキテクトになることも考えられます。ITアーキテクトは、開発の超上流で構想段階から参画し、経営戦略に対しIT戦略の面からよりよいシステムの構造や設計様式を提案、構築することが求められます。そのため、システム構築のための幅広い知識と提案力、経営戦略の知見が必要となります。

・ITコンサルタント

システムエンジニアの知識と技術を活かしながら戦略も担当できるようになると、ITコンサルタントのキャリアパスが見えてきます。ITコンサルタントは、経営戦略に参画してITによる業務改革などの提案を行い、企業戦略を助ける業務です。顧客折衝能力やマネジメント経験に加え、企業経営に対する知見も求められます。

・社内SE

これ以外に、SIerで働いている場合、社内SEになることも考えられます。社内SEは、自社のシステム関係を一手に担う存在です。システム構築や運用保守、システムについての問い合わせや故障の対応など、SEとしての幅広い知識が求められます。

WEB系:サーバサイドエンジニアのキャリアパス例

技術力が重視されるサーバサイドエンジニアのキャリアパスは、専門性を高め、開発力をより高める以外に、セキュリティエンジニアやフルスタックエンジニアなどがあります。

・データベースエンジニア

サーバサイドエンジニアのキャリアパスとしては、まず、アプリケーションを開発する上で必要となるデータベースのスキルを追求し、データベースエンジニアになることが挙げられます。データベースエンジニアは、データベースの開発・設計、運用、管理を行います。現在主流となっているOracle、MySQL、Microsoft SQL Serverなどのデータベースに対する知識が重要です。また、近年ではIoTの発達に伴ってビッグデータを扱うスキルも重要になってきています。

・セキュリティエンジニア

サーバサイドプログラムの開発にはセキュリティ対策の知識が重要になってきますが、このスキルを追求していくことで、セキュリティエンジニアを目指すこともできます。セキュリティエンジニアは、近年激化・巧妙化するサイバー攻撃に対して、様々な対策を行う情報セキュリティに特化した職種で、システムの設計や構築、脆弱性の調査、改善を提案し施行します。リスクを説明し、サイバー攻撃未然に防ぐためにクライアントに納得してもらう必要があるため、高いコミュニケーション能力も求められます。

・フルスタックエンジニア

サーバサイドプログラムの技術とあわせて、インフラのスキルとフロントエンドのスキルを身に着けることで、フルスタックエンジニアになる道もあります。フルスタックエンジニアは、インフラ、サーバサイド、フロントエンドを一人でカバーできるエンジニアです。サーバサイドプログラム以外にサーバ設定からHTML、CSSまで幅広い知識と経験が求められます。

WEB系:フロントエンドエンジニアのキャリアパス例

フロントエンドエンジニアのキャリアパスは、そのまま専門性を高めるだけでなく、WEBデザイナー、UI・UXエンジニア、フルスタックエンジニア、WEBディレクターなど、柔軟なキャリアパスがあります。

・WEBデザイナー

一般的にあまりデザインまでは担当することがないフロントエンドエンジニアですが、デザインスキルを高めることでWEBデザイナーとしても活動領域を広げることができます。

WEBデザイナーは、デザインのセンスとトレンドに対する敏感な感性が求められます。Illustrator、PhotoshopなどのAdobe製品の操作、デザイン案やロゴ作成、イラストの技術のほか、配色・レイアウトのセンス、タイポグラフィなどのスキルも必要です。

・WEBディレクター

最終的な仕上がりに大きく影響を与えるフロントエンドエンジニアは、管理や進行などのスキルを併せ持つことで、WEBディレクターとしても活躍できます。WEBディレクターは、プロジェクトの提案や顧客折衝、マネジメント、予算管理などのプロジェクト全体の進行を管理します。コミュニケーション能力や折衝能力、WEB開発に対する幅広い知識や、最新の技術動向・デザインのトレンドなどの知識が求められます。

・フルスタックエンジニア

サーバサイド同様、フロントエンドエンジニアからフルスタックエンジニアを目指すことができます。すでにフロントエンドのスキルをもっているため、サーバサイドプログラムやインフラのスキルを身に着けていくことになります。

セキュリティエンジニアのキャリアパス例

セキュリティエンジニアのキャリアパスは、セキュリティ管理者、セキュリティコンサルタント、セキュリティアナリスト、ホワイトハッカーなどがあります。

・セキュリティ管理者

セキュリティエンジニアのキャリアパスとしては、まず、もっているセキュリティに対する知見を活かして、セキュリティ全般の管理者となることが考えられます。ITシステム全体のセキュリティを統括し、プロジェクトの進捗管理のほか、必要であれば企業の経営戦略にも参画します。高いセキュリティ知識だけでなく、マネジメント能力や経営に対する知見や管理能力も求められます。

・セキュリティコンサルタント

セキュリティエンジニアは、高いセキュリティの知識を活かして、セキュリティコンサルタントになることも可能です。セキュリティコンサルタントは、企業に対して、セキュリティに関するアドバイスを行い、経営戦略を助けます。どのようなセキュリティ対策を進めていけばよいのか専門的な知識から提案するため、セキュリティエンジニアとしての能力はもちろん、最新の技術動向や経営戦略を考慮した提案能力も必要になります。

・ホワイトハッカー

セキュリティエンジニアは、守りであるセキュリティ対策のスペシャリストですが、実際のハッキングなどの攻撃的なスキルも学ぶことで、ホワイトハッカーになることも可能です。ホワイトハッカーは、セキュリティの脆弱性を調査するため、高度な技術と知識を用いてハッキングを行うセキュリティのスペシャリストです。あらゆるセキュリティ対策に対する幅広く深い知見とともに、サーバーやシステムの知識、ハッキング技術が必要になります。

理想のキャリアパスからなりたいエンジニアを決めるのも1つの手

近年、IT化によって様々な分野での需要が高まり、エンジニアのキャリアパスは非常に多様化しています。そのため、今までとはまったく異なるキャリアパスが開けている職種も多くあります。

従来であればスタートラインからキャリアパスを描くことが多かったエンジニアのキャリアパスですが、今後は逆にキャリアパスを先に描き、取得する技術や資格を調べた上で、なりたいエンジニアを決めるのも1つの選択肢になってくるでしょう。