エンジニアが成長し続けるために必要なこととは?
エンジニアの成長戦略の考え方から、具体的な成長戦略について解説していきます。
エンジニアの成長戦略の考え方から、具体的な成長戦略について解説していきます。
スキルアップ
2020/05/29 UP
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エンジニアは実力が求められる職業であり、IT業界は常に変化し続ける業界です。そのため、エンジニアは常に成長していかなければ、IT業界で生き残ることができません。エンジニアとしての成長は、知識や技術を習得し続け、常に変化するIT業界で実力を示し続けるために必要不可欠といえるでしょう。
そんなエンジニアは具体的にどのような成長戦略が必要なのでしょうか。結論からいえば、インプットとアウトプットを繰り返すことで、学び続ける仕組みを作ることこそが必要な成長戦略といえます。
今回は、エンジニアの成長戦略の考え方から、具体的な成長戦略について解説していきます。
エンジニアの成長戦略を考える上で重要なこと
IT業界は日々の技術革新やトレンドの流れが速い業界です。そのため、IT業界で働くエンジニアは流れについて行けるように日々学び続けることが求められます。
エンジニアが成長するための具体的な戦略は、インプットとアウトプットを繰り返すことです。日々新たな技術が開発され、既存の技術に影響をもたらすためインプットの重要性は言わずもがなですが、同時にアウトプットも非常に重要となります。
エンジニアが成長するためにはインプットだけではたりません。たしかに、インプットすることでさまざまな知識やスキルを身につけることはできるかもしれませんが、人間は覚えたそばから忘れていく生き物です。しっかりと知識やスキルを定着させるためには、アウトプットが必要不可欠なのです。
また、アウトプットを意識してインプットを行うだけでも、インプットの質が大きく向上します。アウトプットの際には他者に情報を伝える必要があるため、「なんとなくわかった」状態でのインプットが行えないようになるからです。
アウトプットすることにより、インプットした情報が整理され、自分自身の知識・スキルとして定着します。そのため、エンジニアの成長戦略としては、インプットと同じくらいアウトプットが重要であり、どちらも継続して行うことで成長に繋がります。
エンジニアの成長戦略?:インプット
ここからは具体的な成長戦略について見ていきましょう。成長戦略の一つ目としてインプットの方法を4つに分けて解説します。インプットはアウトプットを意識しながら行うことで、効率的かつ質を高めることができますので、その点を意識しながら進めてみましょう。
毎日の情報収集
毎日の情報収集はインプットの基本です。仕事をしながら毎日情報を収集することは大変だと感じるかもしれませんが、SNSで技術系のアカウントをフォローし、スキマ時間にチェックするだけでも情報収集はできます。
最近ではTwitterで有益な情報を発信しているアカウントも多く存在します。それらをフォローして情報収集を進めるとよいでしょう。しかし、SNSだけでは情報が偏ってしまう可能性も考えられます。
そこで、インターネット上の技術系のニュース記事などを公開するサイトなどで、RSSなどのフィードをあわせて購読することもおすすめします。RSSは古くから存在しており、最近では利用される機会も少なくなってきましたが、インターネット上の非常に多くの情報から、あなたが必要とする情報を入手するための方法としては有効です。
RSSなどのフィードを購読しておけば、情報が更新された際に確認することができるため、効率的に情報収集ができます。RSSリーダーという、RSSの収集と閲覧専用のWebサービスもありますので、それらを活用して毎日の情報収集に役立てましょう。
趣味でもプログラミングしよう
プログラミングはエンジニアのスキルとしては基礎的なスキルといえます。たとえ、インフラエンジニアなどであったとしても、サーバのシェルスクリプト作成などでプログラミングを行う機会はあります。
仕事でのプログラミングは、決められた仕様に基づいて行うものであり、あまり自由には行えないでしょう。新しい技術を活用したくとも、設計方針によっては利用不可となる場合も少なくありません。
そのため、趣味としてのプログラミングによって、普段利用することのない技術や言語にふれる機会を増やしましょう。仕事で行うプログラミングは、どうしても技術分野が偏りがちです。さまざまな分野のプログラミング手法、新技術、言語などを利用することで新たなインプットとなり、エンジニアとしての成長に繋がります。
勉強会に参加する
エンジニアは常に知識や技術を身につけ続けなければならないため、有志が開催する勉強会なども多く存在します。無料のものから有料のものまで、勉強会のなかで取り扱う内容も非常にさまざまです。
勉強会では最新の知識や技術を学ぶことができ、自ら勉強時間を確保することが苦手な人でも参加することで半ば強制的に勉強時間が確保できます。その時間だけは勉強会のなかで取り扱う知識や技術について集中して勉強することができるでしょう。また、勉強会に参加することでさまざまなエンジニアと交流することもでき、自らの知見を広げるきっかけにもなります。
はじめは勉強会の参加者としてインプット専門で参加するとよいでしょう。その後、自信がついたら登壇して人前で話たりすることで、アウトプットをする場としても活用できます。勉強会のアウトプット側になれば、プレゼン資料作成などの準備プロセスそのものが、インプットした内容をより深く自分自身に定着させるための行動となります。
自分自身のナレッジの蓄積や知識・スキルを深めるための手段としても、勉強会への参加は非常に有効です。
なお、もくもく会という、勉強会ほどではないが、エンジニアが集まって、自由に勉強をする会も存在します。勉強会が苦手だというかたは、もくもく会から試して見るのもおすすめです。
もくもく会の詳細についてはこちらの記事もご確認ください。
コミュニティに参加する
勉強会は主にオフラインで行われることが多いものですが、オンライン上でもコミュニティという形で知識や情報交換が行われています。コミュニティに参加すれば、より多くのエンジニアの間で情報交換が行われるため、新たな知識・スキルを得ることが可能です。
また、自分自身が把握している知識・スキルの正確性も把握できるでしょう。たとえば、ある質問を他のエンジニアが行っていた場合、その質問に対する議論を交わすことで、あなた自身の知識やスキルの正確性がわかります。多くのエンジニアとコミュニケーションを交わすことで、より知識やスキルを深めることもできるでしょう。
オンライン上のエンジニア向けコミュニティは、非常にたくさん存在しています。もちろん、オフラインでのコミュニティも多く存在していますので、あなたにあったコミュニティを探してみてはいかがでしょうか。
エンジニアの成長戦略?:アウトプット
エンジニアとして成長するために、インプットは非常に重要です。しかし、インプットと同じくらいアウトプットも重要となってきます。なぜなら、インプットした情報をアウトプットすることで、より深く理解することに繋がり、知識・スキルの定着に繋がるからです。
ここでは、成長戦略としてのアウトプットについて簡単に紹介します。
なお、エンジニアのアウトプットに関しては、メリットなどとあわせて、こちらの記事でも解説していますので、併せてご確認ください。
ブログや共有サイトで発信
エンジニアの成長戦略としては、自らの知識やスキルを深めることだけでなく、他者からの評価を向上させることも戦略の一つといえるでしょう。そのための手段として、ブログや共有サイトで発信することが挙げられます。
ブログや共有サイトで情報を発信することで、アウトプットした内容に関してフィードバックをもらえることがあり、その内容をインプットすればさらに知識・スキルを深められます。
また、よいアウトプットができればその内容が評価され、あなた自身のエンジニアとしての価値が向上するでしょう。エンジニアとしての市場価値向上に繋がり、就職や転職時にも役立てられます。
オープンソースプロジェクトに参画
エンジニアはオープンソースを利用する機会が非常に多いものです。オープンソースを利用するだけでなく、プロジェクトに参画することでエンジニアとして客観的な評価を得られる機会を作り出すことも可能です。
オープンソースプロジェクトには世界中のエンジニアが参画している場合が多いため、エンジニアとしての繋がりも広がり、情報交換の場や新たな仕事を獲得する場としても活用できます。
サービスを公開する
自らサービスやツールを作り上げ、公開することもエンジニアの成長戦略として非常に有効です。インプットした内容は、そのままでは活かすことができません。実際にサービスやツールを作り上げるアウトプットを行うことで、インプットを積極的に活用できるようになります。
また、サービスを公開する場合を考えれば、プログラミングの能力だけでなく、サービス提供に必要となるスキル全般の向上が見込めるでしょう。実際にサービスやツールなどを作り上げる際には、多くの失敗や新たな発見があるはずです。それらも貴重なインプットの機会になり得るため、エンジニアの成長戦略として非常に有効なのです。
エンジニアは常に成長する努力をしよう!
エンジニアは常に変動するIT業界のなかで働くため、最新の情報や技術を習得し続ける必要があります。日々のインプットとアウトプットの繰り返しは、エンジニアの成長に欠かせません。
インプットでは毎日の情報収集や勉強会などへの参加、アウトプットではブログなどでの発信やサービス公開などを行います。インプットとアウトプットは表裏一体であり、どちらか片方だけを行ってもエンジニアとしての成長は見込めないでしょう。
多くの最新情報や技術をインプット・アウトプットすることを繰り返し、エンジニアとして成長する努力を行いましょう。