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プログラマーになるには?未経験からプログラミングを学ぶ方法と仕事に必要なスキル

この記事では、プログラマーの仕事内容を踏まえ、未経験からプログラマーになる4つの方法、仕事に必要なスキルについて解説します。

プログラマーになるには?未経験からプログラミングを学ぶ方法と仕事に必要なスキル

この記事では、プログラマーの仕事内容を踏まえ、未経験からプログラマーになる4つの方法、仕事に必要なスキルについて解説します。

キャリア

2022/06/13 UP

システムやソフトウェアなどを作るプログラマーは、IT業界を支える重要な仕事です。未経験からプログラマーになりたい場合、どのようなルートがあるのでしょうか?プログラマーは専門的な職種であるため、プログラマーに必要なスキルも知っておく必要があります。

この記事では、プログラマーの仕事内容を踏まえ、未経験からプログラマーになる4つの方法、仕事に必要なスキルについて解説します。

プログラマーの仕事内容とは?

プログラマーとは、プログラミング用語を使用し、ソフトやアプリ、システムなどを形作るためのプログラミングを行なう仕事です。

プログラマーが携わる開発の種類は多岐にわたり、担う役割もそれぞれ異なります。プログラマーが携わる分野は、大きく以下の8種類があります。

Webプログラマー サイトやデータベースなどWebシステム開発
アプリケーションプログラマー モバイル端末などのアプリのプログラム開発
組み込み系プログラマー 家電、スマートフォンなどの機械を制御するプログラム開発
汎用系プログラマー 金融機関のシステムなど、汎用機で動くプログラム開発
ゲームプログラマー ゲームのプログラムを開発
通信系プログラマー ネットワーク機器など、通信関係のプログラム開発
オープン系プログラマー 複数のコンピューターで構築するシステム開発

このように、プログラマーと一口にいっても、さまざまな分野が存在します。企業によっては、複数の分野に対応するケースも珍しくありません。

プログラマーの具体的な仕事内容は、詳細設計、コーディング、単体テスト、バグフィックスに分類できます。

詳細設計とは、SEの指示や設計書をもとに、詳細設計を作成する業務です。詳細設計の業務では、モジュール構造図、アクティビティ図などを作成します。

コーディングとは、詳細設計をもとにソースコードを記述することです。記述のやり方は、プログラマーの裁量に任される面があります。ただし、実際のシステム開発では、不具合を防ぐためのコーディング規約があり、禁止事項を踏まえて記述しなければなりません。

単体テストとは、プログラムが正常に稼働する、プログラムコードを1行ずつ実行、検証することです。また、テスト仕様書、テスト実施、結果報告書の作成も単体テスト業務に含まれます。

バグフィックスとは、不具合などが発生したときの修正作業です。バグフィックスの実行後、再度単体テストを実施して修正を証明します。

なお、プログラマーが担当することが少ない要件定義や基本設計などの部分はシステムエンジニアが担当します。こちらの業務内容については、以下の記事をご覧ください。
システムエンジニア(SE)とは - 仕事内容やスキルを徹底解説

プログラマーになる4つの方法

プログラマーになる4つの方法

プログラマーを目指す場合、以下の4つの方法をとることが一般的です。

学校でプログラミングを勉強する

プログラマーになるには、プログラミングの勉強が必須です。理系の大学や専門学校など、学校でプログラミングを学び、プログラマーとして就職するルートが一般的な方法です。

プログラマーは学歴よりスキルを重視しますが、大手企業は大卒が優遇される傾向にあります。ただし、文系でも学校でゼロからプログラミングを学び、プログラマーとして活躍することも可能です。プログラマーを採用する企業側も、理系、文系にこだわりがないことが多いようです。

また、何のシステムを構築するかによって、需要のあるプログラミング言語が異なります。学校や独学を問わずいえることですが、将来の方向性を明確にしたうえで、どの言語を学ぶか判断しましょう。

独学でプログラミングを勉強する

学校ではなく、独学でプログラミングの知識を身につけ、プログラマーになることも可能です。プログラミングの勉強本、オンラインで学べる学習サイトなど、独学する方法はいくつもあります。

プログラマーを採用する側は、学校か独学かというより、どのような技術があり、何ができるかを重要視します。独学でもスキルがあると認められれば、プログラマーとして採用される可能性は十分あるでしょう。

ただし、独学でプログラミングスキルを身につけるのは簡単ではなく、目的意識をもって根気強く学ぶ必要があります。独学に限界を感じた場合、途中からでも学校に通っても遅くはありません。学校は即戦力になれる人材を育成するため、実習授業に重きを置いています。早く就職したい場合は、独学にこだわる必要はないといえるでしょう。

プログラミングの資格を取得する

学校、独学で最低限の知識を身につけたら、資格取得でプログラミング技術を証明できます。プログラマーの仕事に役立つ資格は、以下のものが挙げられます。

・基本情報処理技術者検定

・PHP技能者認定試験

・Ruby技術者認定試験

・C言語プログラミング能力認定試験

・Oracle Certified Java Programmer

プログラマーの基本的な資格とされるのは、基本情報技術者検定です。IT人材として幅広い知識の証明になるうえに、国家資格で知名度が高い資格です。また、プログラミング言語の専門性をアピールするため、PHP技能者認定試験などを取得してもよいでしょう。

なお、エンジニアが持っていてよかった資格については、100名にアンケートを取った結果をランキング形式で紹介しています。こちらの記事も併せてご覧ください。
エンジニア100人が回答!実務に活かせるおすすめの資格ランキング

プログラマーの求人を探す方法

プログラマーの需要は右肩上がりの状態で、未経験でも積極的に採用する傾向にあります。

未経験OKという記載のある求人や、社内研修を実施している企業は、未経験者におすすめです。また、企業と直接やりとりできるビジネスSNS、知人の紹介で就職できるケースもあるようです。

また、プログラマーは年齢を問わないことが多く、ミドル世代でも未経験から採用される可能性もあります。プログラマーはITエンジニアのスタート地点となる仕事のため、未経験といって躊躇する必要はありません。

プログラマーに求められるスキル

プログラマーに求められるスキル

プログラミングスキル以外に、プログラマーに求められる4つのスキルを解説します。

コミュニケーション能力

システム開発はSEが顧客の窓口になることが一般的で、プログラマーは黙々とPCに向かうイメージが根強いでしょう。

しかし、実際の現場では、複数のプログラマーやSEとチームを組んで、一つのシステムを開発します。わからない部分を質問する、プログラムの動作の調整、仕様の改善など、メンバーと話し合う機会が多くあります。チームメンバーと調整しながら仕事を進めるため、コミュニケーション能力はプログラマーにとって必須のスキルです。

ロジカルシンキング

課題を解決するために筋道を立てて考える、ロジカルシンキングはプログラミングに不可欠のスキルです。

コンピューターの命令文を記述する際、順序立てて考え、理論的な設計をする必要があります。プログラミングの基本的な考え方であり、論理的な設計ができないとプログラムが作動しないといった不具合が発生します。また、第三者にプログラムをわかりやすく説明する場合も、ロジカルシンキングのスキルが役立ちます。

情報収集能力

技術力のあるプログラマーであっても、技術面の問題が生じることも珍しくありません。問題を解決するため、本やインターネットから解決策を探す必要があります。情報収集能力を身につけていると、さまざまな媒体から、適格な解決策を見出すことが可能です。

また、IT業界は新たな技術が次々と登場するため、自らが情報収集し、学ぶことも必要です。情報収集能力を養うためにも、アンテナを張り、さまざまな情報に触れることを心がけましょう。

英語と数学のスキル

プログラミング技術は海外発のことが多く、英語力があると仕事に役立ちます。また、システムの一部を海外で開発する場合、英語力があると貴重な存在になれるでしょう。

数学は高度なものではなく、四則演算の基礎的な知識が必要です。数学の基礎知識があると、アルゴリズムが理解しやすいメリットもあります。

また、数学の公式や定理に基づいて解答を証明するには、ロジカルシンキングも必要です。プログラミングの基本となるロジカルシンキングも関係しているため、数学ができる人はプログラミングが得意とされています。

プログラマーになる道はいくつもある!

プログラマーは、システムやアプリなどを作るためのプログラミングを行なう仕事です。プログラマーはITエンジニアの登竜門であり、未経験でもプログラマーとして活躍できます。プログラマーは人手不足であるため、未経験でもスキルがあれば採用されるチャンスがあります。

未経験者からプログラマーになるには、学校や独学でプログラミングの知識を身につけましょう。ただし、コミュニケーション能力やロジカルシンキング、情報収集能力といったスキルもプログラマーに必要です。プログラミング以外に大切なことを把握すると、プログラマーとしていち早く活躍できるでしょう。