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システムエンジニア(SE)とは - 仕事内容やスキルを徹底解説

システムエンジニアを目指す方に向けて、具体的な仕事内容や必要なスキル・資格などを解説します。

システムエンジニア(SE)とは - 仕事内容やスキルを徹底解説

システムエンジニアを目指す方に向けて、具体的な仕事内容や必要なスキル・資格などを解説します。

キャリア

2022/10/20 UP

システム開発プロジェクトで活躍する設計エンジニアは「こんな機能が欲しい」「この画面を改善してほしい」といったクライアントからの要望をヒアリングし、システム機能に落としこむ仕事です。チームメンバーとともにシステム機能を検討し、必要な設計書を作り上げていきます。

この記事ではシステムエンジニアを目指す方に向けて、具体的な仕事内容や必要なスキル・資格などを解説します。

システムエンジニアとは?

システムエンジニアの仕事はプロジェクトや開発現場によって多少仕事内容は異なりますが、おもにシステムの要求分析・要件定義から詳細設計までの、いわゆる「上流工程」と呼ばれる部分を担います。

要求分析・要件定義とは、クライアントからの要望をヒアリングし、開発するシステム全体の概要を明確にすることです。システム開発について初心者であるクライアントから、どのようなシステムを求めているのかを正確にヒアリングする必要があります。

基本設計と詳細設計で、どのような手法を用いてシステム開発を進めるのかを具体的にしていきます。プログラミングを行なうためのシステムの設計図を作成し、開発の仕様をより詳細に取り決めます。効率良く開発を進められるような設計図を作成する必要があるため、システム開発の全工程に対する幅広い知識が求められます。

詳細設計のあとはプログラミング作業に移ります。プログラミングはプログラマーが担当することが多く、システムエンジニアが直接プログラミングをすることはあまりありません。

システムの設計や開発については、こちらの記事も併せてご確認ください。
システム設計と開発の違いとは?仕事内容や求められる能力などを解説

システムエンジニアの仕事内容とは

システムエンジニアの仕事内容とは

システムエンジニアはプロジェクト開発工程における「基本設計」「詳細設計」をおもに担当するエンジニアのことです。クライアントからの要望事項やシステム要件定義の結果をもとに、どのようにシステムを構築するのかを検討していきます。

まずは、設計エンジニアの主要業務である「基本設計」「詳細設計」について解説します。

設計エンジニアの主要業務

基本設計

基本設計はシステム開発プロジェクトにおける工程の一つで、画面(UI)や入出力ファイル、帳票などの仕様決めや、裏側の処理、データベース設計などを行ないます。例えば画面の設計をする場合は「対象の画面は何をする画面なのか」「どのようなレイアウトなのか」「何の情報を表示させるのか」などを明らかにします。

基本設計では開発システムの大枠・アウトラインを決定することが目的です。システム利用者の目に見える部分を設計していくため外部設計・概要設計ともよばれ、システムの使い勝手を左右する重要な工程です。

詳細設計

基本設計で定義した内容をもとにプログラミングができるレベルに詳細化・具体化する工程です。具体的には各機能の処理内容・フローを明らかにする機能設計書や、画面・帳票の項目定義書、データベーステーブルのカラム名やデータ型・桁数などの定義書を起こします。

基本設計ではクライアント・システム利用者の視点から検討しますが、詳細設計では開発者(プログラマー)の視点でシステムを設計します。詳細設計の後続工程となる製造・試験工程のインプット資料となるため、技術的に実現可能なシステム設計を意識することが重要です。

テスト

テストはリリース前における最終段階の工程です。開発者(プログラマー)がプログラミングしたシステムが、設計どおり動作するかテストを行ないます。

テストには、大きく分けて「単体テスト」「結合テスト」「総合テスト」の3種類あります。

単体テスト

単体テストは、プログラムが単体で動作するかを確認するテストです。単体テストで修正点が見つかった場合は、開発者(プログラマー)に依頼し修正を行ないます。単体テストは、プログラムを開発したプログラマーや、設計担当のシステムエンジニアがおもに担当します。

結合テスト

結合テストでは、関連するプログラム間における、データの受け渡しや画面移動などの動作に問題がないかをチェックします。結合テストはおもにシステムエンジニアが行ないます。

総合テスト

総合テストの段階では、関連するすべてのプログラムを結合し、動作に問題がないかを確認します。総合テストは実際の運用環境を想定した状態で行ないます。システムエンジニアが担当することが多い工程ですが、テストエンジニアやQAエンジニアなどが同時にテストを行なう場合もあります。

運用・保守

システムをリリースしたあとの運用や保守もシステムエンジニアの重要な仕事です。万一リリース後のシステムに障害が発生した際には、原因を特定し、早急に問題解決をする必要があります。

トラブルが発生した際だけではなく、平時のシステムメンテナンスも、システムエンジニアの仕事です。またリリース後も必要に応じて、システムの改修や機能追加を行ないます。

運用・保守の段階では、システムエンジニアが直接プログラミングを行なう場合も少なくありません。

システムエンジニアとプログラマーの違い

システムエンジニアとプログラマーの仕事の違いとは、いったいどのような点にあるのでしょうか。

プログラマー

プログラマーは、プログラミングからマネジメントまでのいわゆる下流工程をおもに担当する職種です。プログラミングに特化した専門職を、多くの場合はプログラマーと呼んでいます。

システムエンジニア

システムエンジニアは、クライアントの要望をうけ、要求分析や詳細設計などの開発初期の上流工程を担います。プロジェクトの成功を左右する仕事のため、より責任のある立場といえるでしょう。

それぞれの職種について、システムエンジニアはシステムの要求分析・詳細設計を担当し、プログラマーは設計されたシステムを実際に開発するという違いがあるのです。

企業によっては、システムエンジニアとプログラマーを区別せず、同職種とみなしている場合も少なくありません。企業に就職する際は、実際の仕事内容がどのようなものなのかも確認したうえで、就業先を決定するとよいでしょう。

システムエンジニアに求められる3つのスキル

システムエンジニアに求められる3つのスキル

家を建てる工程に例えられることが多いステム開発ですが、システムの骨格となる構成や仕様を決定していく設計エンジニアはまさに「建築士」のような存在です。建築士がお客様や工事業者とともに仕事を進めるのと同じように、設計を担当するシステムエンジニアも多くのクライアント・開発メンバーとともに仕事を進めていきます。そのため、多くの関係者を納得させ、動かすための能力が不可欠です。

もちろん「システム設計」そのもののスキルも求められますが、それ以外にも求められるスキルがあります。ここからはシステムエンジニアとなり、現場で活躍するために重要なスキルを3つ紹介します。

スキル1 - IT全般の知識スキル

まずは設計に必要となるIT全般の知識スキルです。プログラマーにプログラミングを依頼するためにはデータベースやネットワーク、アーキテクチャなどの知識を理解し使いこなせる必要があります。また、クライアントは全員がIT知識に精通しているわけではないため、システムの仕組みや動きを分かりやすく伝える技術も必要です。

担当する工程やシステム特性などによって必要となる知識は異なります。プロジェクトや担当する業務内容に合わせて幅広く知識習得をしておくと良いでしょう。また、使い慣れた技術だけでなくAI(人工知能)やRPAなど最新技術への関心・感度の高さも重要です。

スキル2 - コミュニケーション能力

プロジェクト開発ではクライアントやチームメンバーなど多くの関係者とともに仕事を進めていきます。そのため、プロジェクトを円滑に進めるためには関係者とのコミュニケーションを密にとっていくことが重要です。

例えばクライアントとのレビューを実施する際、相手の伝えたいことを正確に汲みとるための傾聴スキルが必要です。また、プログラマーに設計内容を説明するためには、こちらの意見・提案を筋道立てて表現するための能力が求められます。他者とスムーズに意思疎通するためにもコミュニケーション能力は欠かせません。

スキル3 - プロジェクト管理能力

設計エンジニアは単純にシステム設計さえできればいいわけではありません。予定通りの品質・予算・納期を遵守するためにはプロジェクトマネジメントの知識スキルが必要です。管理不足により設計工程で遅れが発生してしまえば、製造や試験などの下流工程でのスケジュール遅延や品質課題など大きな影響を発生させる可能性があります。また、予算の見積もりが甘いと、追加開発や想定外の開発で見込んでいたコストを超過することもあるでしょう。

プロジェクトマネジメントを日々実践しながらトラブルを未然に防ぐとともに、問題発生時はクライアントへの状況説明や現場のエンジニアとの進行調整を行うなど臨機応変な対応が重要です。

システムエンジニアになるのに資格は必要?

システムエンジニアになるのに資格は必要?

結論からお伝えすると設計エンジニアになるための資格はありません。一部の資格は官公庁や金融系企業のプロジェクトでは入札要件になっている場合もありますが、一般的に資格がなくてもシステムエンジニアになることは可能です。

ただし、知識を体系立てて理解できたり、知識スキル・専門性をアピールできたりと、資格を保有するメリットは多くあります。現場で求められる知識体系や、目指すべきキャリア像などを参考に資格取得を目指すのは効果的です。

そこで次に、いくつかおすすめの資格について紹介します。

なおシステムエンジニアにおすすめの資格については、こちらの記事も合わせてご覧ください。
システムエンジニアにおすすめの資格10選

システムエンジニアにおすすめの資格

システムエンジニアの資格に関しては、開発系の資格、設計・管理系の資格、そしてそれ以外の資格の3つに大別できます。

・開発系の資格

基本情報技術者試験(FE)応用情報技術者試験(AP)、および、プログラミング言語系の資格(C言語プログラミング能力認定試験Python3エンジニア認定基礎試験など)が該当します。

システムエンジニアということで、プログラマーと比較するとプログラミングをする機会は少ないかもしれませんが、基礎となる技術のため、開発系の資格もひとつ所持できるとよいでしょう。

・設計・管理系の資格

システム監査技術者試験(AU)、システムアーキテクト試験(SA)ITストラテジスト試験(ST)などが該当します。

どの資格も取得難易度は高いものの、システムエンジニアとしてレベルを上げていく際に重要となります。

・上記以外の資格

情報セキュリティマネジメント試験(SG)データベーススペシャリスト(DB)ネットワークスペシャリスト試験(NW)、および、ORACLE MASTERなどのベンダー系の資格も該当します。

システムエンジニアとして、データベースやネットワークなどは専門的に扱わない場合も多くあります。しかし、担当するシステムの周辺の知識も理解しておくことで、よりよい開発が行えるためおすすめです。

システムエンジニアのキャリアパス

システムエンジニアのキャリアパス

近年、企業ではITシステムを導入するのが当然のこととなっています。そのためIT業界以外でも、システムエンジニアは高い需要があります。

キャリアパスの一つとして、社内でより責任のあるポジションを目指してみるのもよいでしょう。例えば、システムエンジニアとして経験を積み、社内でプロジェクトリーダーやプログラムマネージャーにキャリアアップするというものです。社内での昇進にあたるので、収入アップも見込めるでしょう。

より高度な分野のITエンジニアに挑戦する道もあります。システム開発の各分野の専門性を高めることで、ネットワークエンジニアデータベースエンジニアシステムアーキテクトなどへのキャリアチェンジも可能です。

また、情報セキュリティやクラウドコンピューティングなど、今後さらなる需要が見込まれる分野に特化したスキルがあれば活躍の場を広げることもできます。まだまだ人材が少ない分野のため、自身の市場価値を高めたいという方におすすめです。

将来へのイメージを持っておくことで、理想のキャリアパスに必要な知識・スキルを働きながら身に付けることができます。これからシステムエンジニアとして働く場合は、自分が将来どのようなキャリアパスを描きたいかを考えておくとよいでしょう。また、今後のキャリアに重要となるプロジェクトへの参加の機会などを見落とさないよう、常にアンテナを張っておくことも大切です。

システムエンジニアに挑戦してみよう!

システム設計のエンジニアは多くの関係者とともに、自分のアイデアを形にできる充実感・達成感の大きい仕事です。また、一般的に製造工程などの下流工程を担当するプログラマーよりも平均年収が高く、ベテランともなれば報酬面でも魅力的な職種です。

少しでも興味があれば、まずはITに関する知識スキルの学習を進めてみて、システムエンジニアに調整してみてはいかがでしょうか。