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エンジニアのスキルアップは必須?必要な理由ととるべき行動を解説

本記事では、エンジニアに必要なスキルやエンジニアがスキルアップするメリット、エンジニアがスキルアップするために必要な行動などについて解説します。

エンジニアのスキルアップは必須?必要な理由ととるべき行動を解説

本記事では、エンジニアに必要なスキルやエンジニアがスキルアップするメリット、エンジニアがスキルアップするために必要な行動などについて解説します。

スキルアップ

2023/06/22 UP

エンジニアは学歴や年齢などに関わらず、実力次第でキャリアアップが望める職種です。ただし、IT業界はほかの業界に比べても技術的な進化が早いため、最新技術をキャッチアップする必要があります。

本記事では、エンジニアに必要なスキルやエンジニアがスキルアップするメリット、エンジニアがスキルアップするために必要な行動などについて解説します。

エンジニアにスキルアップが必要な理由

冒頭でも軽く触れましたが、エンジニアにスキルアップが必要な理由としては、(1)エンジニアは実力主義だから、(2)IT業界は移り変わりが速いから、(3)スキルアップすれば、長期的に働けるから、といったことが挙げられます。

実力主義

エンジニアはほかの職種に比べれば、実力や成果がかなり強く問われます。経歴をまとめたスキルシートで採用担当者が注目しているのは、これまでに使用してきた開発環境や言語、プロジェクトの規模などであり、記載された個人情報(氏名のみか、氏名もイニシャル、学歴や年齢など)審査材料としては重視されません。

使用プログラミング言語などのほかにも、クライアント対応やプロジェクトマネジメントもエンジニアを評価する重要な要素です。要件定義や設計など、上流工程を担当するエンジニアであれば、交渉力や提案力に長けていることも実力のうちです。実力が評価されれば携われるプロジェクトの幅も広がり、やりがいのある仕事に就けたり、高収入の仕事を探せたりする機会が増えます。

移り変わりが速い

IT業界は技術革新のスピードが速く、数年前に登場した技術でもすぐに時代遅れになってしまう可能性があります。常に新しい技術をキャッチアップし、業界の進歩のスピードに置いていかれないようにするには、自身でスキルアップしていく必要があります。

例えばクラウド技術の進化です。昔はサーバーエンジニアといえばオンプレミスが前提とされていましたが、現在はオンプレミスとクラウドを比較・検討し、最適なシステムを導入・運用する力が求められます。システム開発の基盤という意味ではオンプレミスもクラウドも同じです。どちらもハードウェアやネットワーク、OSなどに関する知識・スキルが必要ですが、さらにクラウドではクラウドサービス自体の設定・運用スキルも求められます。

長期的に活躍できる

IT業界の技術革新と同様に、開発現場で使用される技術の移り変わりも速くなっています。特定のシステムの保守・運用で古い技術が使えるケースももちろんありますが、必要とされる現場は減少していきます。息の長いエンジニアになるためには現場で通用するスキルを持ち続けなければなりません。逆にいえば、常にスキルをアップデートし続けてこそ、エンジニアの世界で長期的に活躍できます。

プロジェクト管理の方法や品質管理の方法も日に日に新しくなっていきます。技術的なスキルだけではなく、マネジメントのスキルやコミュニケーションを円滑にするためのヒューマンスキルも磨き続ける必要があります。開発現場で活きるさまざまな新しいスキルを身につけられれば、求められるエンジニアになれるでしょう。

エンジニアに必要なスキルとは

エンジニアに必要なスキルとは

エンジニアとして働く際に、どうしても欠かすことのできないスキルがあります。それは、「プログラミング」「コミュニケーション」「マネジメント」の三つです。

プログラミングスキル

どのようなエンジニアを目指すのかによっても求められるスキルレベルは異なりますが、当然プログラミングスキルは必須です。例えばプロジェクトマネージャーとなって、直接コーディングをする立場でなくなったとしとも、工数見積もりやプロジェクト内のレビューをするためにプログラミングスキルは欠かせません。扱える言語が特定のものだけでなく、複数の言語を高いレベルで習得できていれば、仕事の幅や関われるプロジェクトの幅は広がります。

コミュニケーションスキル

個人単位で業務を進める印象の強いエンジニアの仕事ですが、社内外での打ち合わせなどが意外と多く、同僚やクライアントとのコミュニケーション能力が求められます。例えばクライアントとの折衝であれば、必要な情報を集め、事前に社内で合意形成を行なったうえで、打ち合わせに臨む必要があります。

利用しているツールの仕様をメーカーへ問い合わせたり、開発を手伝ってもらう外部ベンダーに仕様を伝えたりと、的確に情報を受け渡していくこともエンジニアの仕事です。

外部とやり取りをしない業務に携わっていたとしても、プロジェクトマネージャーやリーダーへの説明や進捗報告は必須です。情報を正確にわかりやすく伝えるためにはコミュニケーションスキルは重要です。

マネジメントスキル

小規模なシステム開発であれば、一人のエンジニアで実装までを完了させることも可能ですが、ある程度の規模になれば、複数のエンジニアでプロジェクトチームを組み、業務を分担しながら開発を進めていく必要があります。特にこうしたプロジェクトでリーダー的な立場に立った場合には、エンジニアにもマネジメントスキルが求められます。

納期までにプロダクトを納品するためのスケジュール管理はもちろん、プロジェクトの業務を効率的に進めていくためのタイムマネジメントも必要です。さらには業務を円滑に進めるために、プロジェクトメンバー間やプロジェクトチームとクライアントとの調整も重要です。

上述したコミュニケーションスキルや細々とした事務処理を効率よくこなすこともマネジメントスキルの一部と考えられます。

エンジニアがスキルアップするメリット

エンジニアがスキルアップするメリット

任された目の前の仕事を円滑に進めるだけであれば、特別なスキルアップは必要ないかもしれません。しかし、少し長い目で見てキャリアアップを考えているのであれば、スキルアップはしておくべきです。

エンジニアとしてキャリアの可能性が広がる

エンジニアとしてのプログラミング技術にプラスして、マネジメントスキルも持ち合わせていれば、キャリアの選択肢は大幅に増えるはずです。もちろんプログラミング技術を極めるという選択肢もありますが、さまざまなスキルを身につけていれば、例えばシステム開発の要求定義や外部設計(基本設計)といった上流工程の業務にも携わることができます。

エンジニアとしてスキルアップすることで、さまざまな機会が生まれやすいでしょう。

給料が上がる可能性がある

エンジニアは実力主義であることは上述したとおりですが、携わった業務での実力や実績が評価された結果、昇給が決まることもあります。人間関係のしがらみなどは関係なく、スキルアップが仕事の実績につながり、さらに昇給につながるというわかりやすい構図でもあるため、多くのエンジニアにとってはスキルアップに対するモチベーションが上がるはずです。

また、情報系の資格を取得すると報奨金が出る企業もあり、キャリアプランに沿って資格を取得できれば、その分収入アップにつながります。データベースならOracle、ネットワークならCiscoなどといったように、IT企業がそれぞれ認定している資格もあります。該当する会社の製品を使って進めるプロジェクトでは有資格者として重宝されます。

人によっては独立、フリーランスでの可能性が広がる

ある程度のスキルや経験を身につけることができれば、企業を飛び出してフリーランスとして働いたり、自らが会社を興して起業したりという選択肢も出てきます。自分のスキルが仕事の依頼や単価に反映され、好条件で働ける機会が増えます。企業内で一従業員として働くのとは異なり、仕事を自力で探さなければならず、難易度は高いといえますが、その分仕事に対する自由度は大幅に上がります。

エンジニアが目指せるポジションとは

エンジニアとしてのキャリアをスタートしてから、スキルアップすることで目指せるポジションにはいくつかの種類があります。それぞれに求められるスキルや仕事内容を紹介します。

インフラエンジニア

サーバーやネットワークなどのITインフラの整備に特化したエンジニアをインフラエンジニアと呼びます。主な業務内容は、ネットワークやサーバー、データベースといったITインフラの設計・構築・運用・保守であり、以前から非常に高い需要のある職種です。ただし近年は、企業で用いられるシステムがオンプレミスからクラウドに移行する傾向が強く、従来型インフラエンジニアの知識・経験に加え、クラウドに関する知識・経験も必要になってきています。さらに、企業が使用するサーバーやネットワークに対するサイバー攻撃も巧妙化・複雑化しており、セキュリティに関する知識や経験も求められるようになってきています。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは開発の指揮を執る仕事です。エンジニアとして経験や、プロジェクトの進め方や状況把握の方法に関する知識などがプロジェクトマネージャーには求められます。さらにスケジュール管理や成果物の品質管理、コスト管理もプロジェクトマネージャーの業務です。クライアントの交渉も多いため、スムーズな交渉術も持っていると有効です。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアの「フルスタック(full-stack)」とは、さまざまな分野の技術に精通しているという意味です。明確な定義はないものの、フルスタックエンジニアとは、エンジニアと呼ばれる技術が担うべきシステム開発や運用などを一人で網羅的にこなせるボーダーレスのエンジニアのことを指します。

新規事業の立ち上げや企業そのものの立ち上げ(スタートアップ)時に、少人数でさまざまな業務をこなせた方が効率的でコストパフォーマンスも高いというニーズから求められるようになりました。例えばインフラの設計・設定からデータベース設計、Webデザインやコーディングなどまで、本来であれば複数の専門的なエンジニアが担当すべき業務を一人または少人数で行ないます。幅広い知識と経験を持っているため、高い需要があります。

エンジニアが着実にスキルアップするために必要な行動とは

エンジニアが着実にスキルアップするために必要な行動とは

エンジニアがスキルアップするためにとるべき行動としては、資格の取得やセミナーなどへの参加といったことがあります。

資格を取る

エンジニアとして取得できる資格は数多くあり、取得することで自分のスキルを証明できます。新たな知識を体系的に取り入れることも可能です。

将来性を明確にする

遠い未来まですべて決める必要はなく、直近何年かの目標を具体的に決めるほうが動きやすいはずです。決めづらいときは自己分析から始めてみましょう。得意なことを突き詰めるのか、できないことを補うのかで学習することも異なります。初心者でキャリアが浅い間はさまざまなことを経験することに時間を使うのも選択肢の一つでしょう。

人脈を作る

エンジニアの間で人脈を広げておくのもスキルアップにつながります。問題発生時の相談や最新情報の収集など、自分一人で集める以上の知識が手に入ります。自分の会社やプロジェクト内にこもっていると、やり方が業界標準からかけ離れてしまったり、特定分野に偏った知識しか集まらなかったりしがちです。可能であれば会社の外で人脈を作ることをおすすめします。

セミナーや講座に参加する

セミナーや講座に参加することも有効です。テーマがしっかりと決まっており、体系化された情報が提供されます。最新情報を先取りしていたり、話題のテーマを扱っていたりと新しい情報を集めるのに便利な機会です。最近ではWebで参加できるセミナーや講座も増えており、自分の好きな時間に見られるものも多くなっています。隙間の時間を見つけて少しずつ学習していけば、無理せず長く続けられます。

エンジニアは自分なりのスキルアップ法を確立することが重要

自分のエンジニアとしての価値を高めれば、やりたい仕事ができるようになるはずです。そのためにもスキルアップは必要です。技術についていくために常に勉強が必要なため、無理なく続けられるスキルアップ法を自分で確立しましょう。

スキルアップの結果、同じ現場で仕事の幅を広げるのか、転職するのかなど将来像が決まっていると、モチベーションが高い状態で勉強が続けられます。目指す職種の情報がほしい場合はエンジニア中途採用のサイトなどを閲覧してみることも有効です。