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組み込みエンジニアに求められるスキルの種類は、大きく分けると2つあります。2種類のスキルは「技術スキル」と「ヒューマンスキル」ですが、それぞれの詳細について見ていきましょう。
組み込みエンジニアに求められるスキルの種類は、大きく分けると2つあります。2種類のスキルは「技術スキル」と「ヒューマンスキル」ですが、それぞれの詳細について見ていきましょう。
キャリア
2019/08/13 UP
「組み込みエンジニアに必要なスキルや資格が知りたい」
このような要望にお答えするべく、組み込みエンジニアに必要なスキル、取得するべき資格、スキルアップに繋がる勉強方法について解説します。
エンジニアのさまざまな働き方を提案し、多数の就職支援をしてきた私達パソナテックの観点から、具体的には次の順番でお話していきます。
・組み込みエンジニアに求められるスキル
・組み込みエンジニアが取得するべき資格
・スキルアップのための勉強方法
・組込みスキル標準(ETSS)の紹介
組み込みエンジニアとしてスキルアップを目指したいと考えている方は、ぜひ一読ください。
組み込みエンジニアに求められるスキルの種類は、大きく分けると2つあります。2種類のスキルは「技術スキル」と「ヒューマンスキル」ですが、それぞれの詳細について見ていきましょう。
組み込みエンジニアが主に使用するプログラミング言語は、以下のようなものが挙げられます。
・C言語
・C++
・C#
・Java
・アセンブラ
プログラミング言語を扱うスキルは、組み込みエンジニアとして働くための根幹技術であるため、必ず習得しなければなりません。ここに挙げたプログラミング言語のすべてを完璧に扱える必要はありませんが、複数の言語を扱うことができれば、仕事の幅が広がります。
また、プログラミング言語と合わせて、次に挙げる代表的な組み込み系OSのうち、いずれか1つの知識を身に付けておくことをおすすめします。いずれかの知識があれば、他のOSでの開発時でも知識を応用して対応可能です。
・TRON
・T-Kernel
・VxWorks
・OSEK
・Rt-Linux
VxWorks、T-Kernel、Rt-Linuxなどは、リアルタイム性は劣りますが、高機能な汎用OSです。組み込み製品ごとに採用するOSは異なりますが、いずれも限られた解析ツールを利用しての問題検出、解決能力が求められます。
技術面以外でも、ヒューマンスキルが求められます。
組み込みエンジニアに限った話ではありませんが、エンジニアは一人だけで仕事をすることはほとんどありません。チームを組んで開発することがほとんどであり、機能単位に担当を分けて開発することが多いです。
そのため、機能同士の整合性を保つため、足並みをそろえた開発が必要です。足並みをそろえるためには、エンジニア同士でコミュニケーションを取る必要があるため、コミュニケーション能力は欠かせません。
一人のエンジニアとして経験を積み重ねることで、複数のエンジニアを束ねるプロジェクトマネージャーとしての仕事をする機会も訪れます。その際には、プロジェクトを成功に導くために、全体的なスケジュール管理やクライアントへの説明など、管理者としての能力も求められることになります。
組み込みエンジニアとして、取得しておいたほうが良い資格について、資格を取得する理由と合わせて紹介します。
組み込みエンジニアに限らず、エンジニアが資格を取得する理由は「スキルの視覚化」ができるからです。あなたの知識やスキルは、見た目には判断できません。
たとえば、「ITの知識があります」「プログラミングができます」と口頭で伝えられても、具体的にどのレベルかは判断ができないはずです。
資格は、知識やスキルが具体的にどのくらいであるのかを計るための指標となります。会社によっては、資格を取得することで給与にプラス反映される可能性もありますし、転職のときでも、あなたのスキルを明確に伝えることができます。
資格はあくまでも目安に過ぎませんが、取得することのメリットは大きいものです。
ITに関連する資格は数多く存在しますが、その中でも組み込みエンジニアが取得するべき資格を紹介します。
・ETEC(組み込み技術者試験)
・OCRES(OMG認定組み込み技術者資格試験)
・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験)
・エンベデットシステムスペシャリスト試験
ETECは、一般社団法人組込みシステム技術協会が実施している、「組み込み技術者試験」の略称です。合格・不合格はなく、組み込みエンジニアとしての知識を得点として数値化できます。グレードは上からA、B、Cとあり、厳密な得点ラインは明示されていませんが、800点満点で最低でも550点以上を取得するとグレードAとなります。
OCRESは、130カ国以上の国で共通の認定基準で判定される試験です。主にオブジェクト指向開発を行う組み込みエンジニア向けの試験となっています。3段階のレベルがあり、上から「アドバンスト」「インターメディエイト」「ファンダメンタル」の試験があります。
OCRESは世界基準の資格であるため、認定されれば世界で通用する組み込みエンジニアと言えるでしょう。
基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、エンベデットシステムスペシャリスト試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の試験です。これらは国家試験であり、ぜひとも取得しておきたい資格です。
基本情報技術者試験、応用情報技術者試験は、組み込みシステムに特化した資格ではなく、ITに関する幅広い知識を求められる試験です。IT技術者としての基本・応用の知識レベルを問われます。
エンベデットシステムスペシャリスト試験は、組み込みシステムに特化した資格です。IPA資格3つの中でも、組み込みエンジニアが特に取得すべき資格です。
エンベデットシステムスペシャリスト試験は、平成30年の合格率が17.8%と高難度の試験ですが、組み込みエンジニアとしてのスキルを視覚化するためにも、ぜひ挑戦してほしい資格です。
組み込みエンジニアとして活躍している人の中でも、ハードウェアとソフトウェアの双方の知識がある人は貴重です。なぜなら、組み込みソフト開発の多くは、ハードウェアを直接操作するドライバ開発や、開発が完了していないドライバを使った開発を行うことが多く、不具合のハードウェア/ソフトウェア切り分けを行う上で、双方の知識が必要となるからです。
企業でのシステム開発は大人数で開発することにより、「開発スピード」と「個人の専門性」を高める傾向にあります。ハードウェア側の開発とソフトウェア側の開発で作業分担をするため、どちらか片方にスキルが偏るとも言えます。
そこで、個人でハードウェアとソフトウェアの勉強をするために最適なものが「Raspberry Pi」です。 Raspberry Piは、ワンボードマイコンと呼ばれる小さなハードウェアで、比較的安価に手に入れることができます。
Raspberry Piは、簡単にさまざまなセンサーを取り付けることができ、温度や湿度の計測から、カメラによる画像処理、マイクによる音声処理など、さまざまな処理が可能です。
IoTが注目される現代だからこそ、Raspberry Piを通じてハードウェアとソフトウェアの双方の知識をつけましょう。
ほかにも、ソフトウェア面ではC言語を使用する機会が多いため、C言語やC++の知識を身につけることが推奨されます。メモリからプログラムを読み、CPUで処理する、結果をメモリに格納する、といったマイコンの基本的な仕組みを理解しておきましょう。
最後に、組み込みエンジニアとしてのスキルを確認する指標として、「組込みスキル標準(ETSS)」を紹介します。ETSSはIPAによって定義されたものです。組込みソフトウェア開発に必要なスキルを明確化・体系化し、共通基準としています。組み込みエンジニアのスキルを可視化し、人材の育成と有効活用を目的として策定されました。
ETSSは次の3つの基準からなります。
1.スキル基準
2.キャリア基準
3.教育研修基準
スキル基準は、組み込みソフトウェア開発に必要なスキルを体系的に整理したもので、技術要素・開発技術・管理技術の3つのカテゴリで構成されています。
キャリア基準は、組み込みエンジニアの職種や専門分野と、レベルごとに必要なスキルを定義したものです。
教育研修基準は、組み込みエンジニアの人材育成に関する教育プログラムを定義したものとなります。
ETSSは、スキルの視覚化のために用いるツールとして、利用できます。また、スキルの視覚化と合わせて、あなたの目標管理のためにも使えるため、ぜひ活用しましょう。
組み込みエンジニアは、技術的なスキルはもちろんのこと、ヒューマンスキルも求められます。組み込みエンジニアの中でもハードウェアとソフトウェアの双方の知識を持つ人は貴重で、スキルアップのためにはどちらも勉強することをおすすめします。
また、資格を取得することでスキルを視覚化できるため、まずは資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
パソナテックではスキルアップ支援制度の一環として、各種研究・トレーニングや資格取得支援を行っていますので、ぜひご活用ください。