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マークアップエンジニアとは?仕事内容やフロントエンドエンジニアとの違いまで解説

マークアップエンジニアの仕事内容や似た職種との違い、求められるスキル、マークアップエンジニアになる方法などを解説します。

マークアップエンジニアとは?仕事内容やフロントエンドエンジニアとの違いまで解説

マークアップエンジニアの仕事内容や似た職種との違い、求められるスキル、マークアップエンジニアになる方法などを解説します。

キャリア

2020/10/23 UP

エンジニアは担当する業務によってさまざまな種類に分かれ、その一つにマークアップエンジニアがあります。しかし、マークアップエンジニアという言葉は知っているものの、詳しい仕事内容がわからない人も少なくありません。似たような仕事を担当する職種も多く、マークアップエンジニアをあえて選ぶだけの情報を持っていない人もいるでしょう。

この記事では、マークアップエンジニアの仕事内容や似た職種との違い、求められるスキル、マークアップエンジニアになる方法などを解説します。

マークアップエンジニアとは

マークアップエンジニアを目指すのなら、マークアップエンジニアの概要を詳しく知る必要があります。

ここではマークアップエンジニアの具体的な仕事内容や、Webコーダー・フロントエンジニアとの違いを解説します。

マークアップエンジニアとはコーダーの上位職種

マークアップエンジニアは、HTMLやCSSを使い、デザイナーが設計したデザインをブラウザに表示させることがおもな仕事です。ブラウザごとの挙動の違いに注意し、実画面を確認しながら意図したとおりの画面を作っていきます。

位置づけとしては、サイトの目的やSEOなどを加味したうえでマークアップが行なえる、コーダーの上位職種です。ページが早く表示されることや、アクセシビリティを向上させることなど、デザイナーがあまり気にしていないところにも考えをめぐらせる必要があります。

より良いサイトの定義を考え、少しでもそれに近づけるサイト作りが求められるため、日々の研鑽も重要です。

Webコーダーと何が違う?

Webコーダーもマークアップエンジニアと同様に、デザイナーが設計したデザインをブラウザに表示させることが仕事です。HTMLやCSSを用いるのでHTMLコーダーとも呼ばれます。

ただ、Webコーダーはクライアントやデザイナーの指示どおりに業務を行なうことがほとんどです。クライアントとの打ち合わせに出たり、デザイナーから助言を求められたりといったことはあまりありません。

一方でマークアップエンジニアは、Webコーダーより上流の仕事が求められます。よりよい選択肢を提示できるだけの知識や技術を持っていないと、活躍していくのは難しいでしょう。日頃から他のWebサイトをチェックするなど、常にアンテナを張って情報を集めておく努力も必要です。

フロントエンドエンジニアと何が違う?

フロントエンドエンジニアは、マークアップエンジニアとほとんど変わらない職種とされています。

マークアップエンジニアはおもにHTMLの作成と実装を担当するため、HTMLの仕様に精通しており知識も豊富です。ただし、JavaScriptやPHPについては、基本的なことはできても本格的にできる人とできない人がいます。

フロントエンドエンジニアはHTML、CSS、JavaScript、PHPなど、Webサイト作成全般の知識とスキルが豊富で、動的なページを作るのが得意です。データベースとの連携まで担当範囲とする場合もあるので、特にWebサイトのプログラム面に強みを持つタイプのエンジニアといえます。

マークアップエンジニアが身に付けておくべき知識やスキル

マークアップエンジニアが身に付けておくべき知識やスキル

マークアップエンジニアを目指す場合は、数多くの知識やスキルを身に付ける必要があります。スキルがあるほどできることも増え、自分の市場価値を上げることにもつながるので、足りない分野は積極的に学習しておきましょう。

ここでは、マークアップエンジニアが身に付けるべき知識やスキルを解説します。

コーディングやプログラミングの知識

HTMLやCSSといったマークアップ言語は必要不可欠です。適切に使えることはもちろん、ブラウザによる表示の違いにもうまく対応していく必要があります。ブラウザごとにバグを抱えているケースもあり、表示されない原因がどこにあるのかを探せるだけの知識があると重宝されます。

さらに、マークアップ言語だけでなくJavaScriptの知識も求められます。フロントエンドエンジニアの領域になるので細かく知る必要はありませんが、スキルとして持っておくと動的なサイトの作成が可能です。

意図したサイトを実現する手段は、多いに越したことはありません。マークアップエンジニアとしての価値を高めたい場合は、より積極的にプログラミングを習得しておくと有利です。

ユーザビリティやアクセシビリティの知識

Webサイトを制作する場合は、ユーザー側の視点も重要です。優れたデザインであっても、どこに何があるのかわからなければ、Webサイトの用をなしません。

ユーザビリティの高いサイトはただ使いやすいだけでなく、効率性や満足度にまで配慮がされています。ファーストビューの視認性をはじめ、メタファーやアイコンで理解しやすくするところなどは、見るべきポイントを押さえていないと出てこない発想です。

また、誰にとっても閲覧しやすいサイトにすることも求められます。アクセシビリティを考えるポイントとしては、目の不自由な人でも利用できるよう、音声案内ソフトに認識されやすいサイト作りや、文字サイズが変更できることなどが挙げられます。どこまで盛り込むかを含めてデザインの段階から検討していく必要があるので、知識として持っておきましょう。

SEOの知識

Webサイトを検索結果の上位に表示させ、多くの人に訪れてもらうにはSEO対策が欠かせません。できあがった見た目はそれほど変わらずとも、URLの構造化や適切なタグ使用などで検索エンジンの評価はまったく異なります。反対にSEO対策としてやってはいけない表記もあるので注意が必要です。

なお、SEOのアルゴリズムは頻繁に変更されます。大抵は変更前にニュースになりますが、その情報を拾っていないと知らない間に影響を受ける事態になりかねません。常に情報収集は欠かさないようにしましょう。自分一人ですべて調べるのは大変なので、コミュニティなどをうまく活用すると負担も減らせます。

デザインの知識

デザイナーが作成したデザインの細かい部分をきちんとくみ取り、Webサイトに反映させていくためには、デザインの知識がある程度求められます。デザインには何かしらの意図が必ずあり、1px単位で指定されている線の意味を理解できているかどうかは、サイトの仕上がりにも影響を与えます。

最初からすべてくみ取るのは難しいので、わからない場合は確実に聞き出すスキルがあれば十分です。デザイナーとコミュニケーションを取りながらで構わないので、設計の狙いを少しでも理解できるよう、デザインの基礎知識は持っておきましょう。

マークアップエンジニアになるには?

マークアップエンジニアを目指す方法は、おもに2つあります。ここでは2つの方法をそれぞれ解説します。

コーダーからのステップアップを図る

マークアップエンジニアはコーダーの上位職といわれているため、コーダーから始めて徐々にステップアップしていく方法が考えられます。

HTMLやCSSのコードへの熟知が必要な点はコーダーも同様です。最低限のスキルを身に付けるためにも、コーダーの仕事を経験しておくことは無駄ではありません。

ただし、マークアップエンジニアはコーダーよりも幅広いスキルが求められます。コーダーの仕事を十分こなせるようにして、プラスアルファの知識を付ければ、マークアップエンジニアにステップアップする道が開けます。

また、情報収集が必須の職種でもあるので、効率的な情報収集のスキルは早くから身に付けておいても損はありません。

未経験でも応募できる求人を探す

マークアップエンジニアは、企業によって未経験でも応募できる求人があります。未経験で確実にマークアップエンジニアになるには、こうした求人を探すのも近道です。

ただし、未経験者が採用されるためには、面接対策などさまざまな準備をする必要があります。例えば、面接でコミュニケーションがきちんと取れることがアピールできれば、Web開発は初心者でも、デザイナーやクライアントと適切に情報交換ができる人材とみなされます。可能ならWebに関する資格を取ったり、自分でWebサイトを作ってポートフォリオに加えたりと、成長の意欲や学ぶ姿勢を見せておくことも重要です。

経験者がスキルや実績で評価されるのに対して、未経験者はポテンシャルで評価されます。自分の持っているスキルをどのように生かせるか、あらかじめ考えておきましょう。

スキルを伸ばしてマークアップエンジニアを目指そう

スキルを伸ばしてマークアップエンジニアを目指そう

マークアップエンジニアは供給が多い状態なため、スキルを着実に身に付けたうえで、差別化を図る必要があります。

コーディングの知識だけではなかなか価値は出しづらく、最新の技術動向をうまく押さえられることも重要です。逆に、それができれば就職という選択肢だけでなく、いくつかの企業から案件を請け負う方法で十分な仕事になる可能性もあるでしょう。

将来の展望を思い描きつつ、まずはライバルに負けないスキルを身に付けてから、マークアップエンジニアを目指すのがおすすめです。