パソナについて
記事検索

RPAを自動化する際におすすめのプログラミング言語5選とその理由

RPAの導入や業務の自動化に際して気になる、プログラミング言語とRPAとの関係性や知識があったほうが良い理由、おすすめの言語5選を紹介します。

RPAを自動化する際におすすめのプログラミング言語5選とその理由

RPAの導入や業務の自動化に際して気になる、プログラミング言語とRPAとの関係性や知識があったほうが良い理由、おすすめの言語5選を紹介します。

スキルアップ

2021/11/09 UP

業務を自動化する手段として利用されるRPAは、プログラミングがわからなくても利用できます。しかし、プログラミング言語の知識があるとよりRPAを活用でき、自動化できる業務の幅も広がるでしょう。

ここでは、RPAの導入や業務の自動化に際して気になる、プログラミング言語とRPAとの関係性や知識があったほうが良い理由、おすすめの言語5選を紹介します。

RPAとプログラミング言語の関係性

RPAとプログラミング言語の関係性

RPAを導入する上で「プログラミング言語の知識は必要なのか?」と疑問を持つ方も少なくないでしょう。ここでは、そのような疑問を持つ方に向けて、両者の関係性を解説します。

はじめに知っておくべきRPAの種類

RPAはRobotic Process Automationの略称であり、ロボットによる業務自動化を表します。人間の代わりにソフトウェアロボットを利用して、業務を自動化するためのツールです。

RPAは、デスクトップ・サーバー・クラウドの三つの提供形態があります。それぞれロボットがどの場所で動作するかによって分かれており、自動化する業務の種類や規模によって選択します。

また、ツールの種類はそれぞれ「簡易型」と「開発型」に分かれており、プログラミングなしで実装できるものはおもに簡易型になります。簡易型は画面操作記録型とも呼ばれ、パソコン上の操作を記録することで自動化を行ないうものです。

対して、開発型は繰り返し処理や条件判断などの複雑な処理をロボットに実行させる際に利用します。近年では簡易型でもある程度の複雑な処理を実装できるようになっていますが、細かいカスタマイズを行ないたい場合にはプログラミング言語の知識が必要です。

プログラミングは必須ではないができることが増える

おもに、先程挙げたデスクトップ・クラウド型のRPAは簡易型のツールを用いてプログラミングなしで利用できる場合が多いといえます。しかし、自動化させる業務によってはサーバー上で自動化を行ないたいものもあるでしょう。

また、業務内容は千差万別であるため、細かいカスタマイズが必要になる場面も少なくありません。そのような場合にプログラミング言語の知識があると対応できるようになります。

RPAを利用する上で言語知識は必須ではありません。しかし、知識があることでできることが増えるのです。

RPA導入にあたりプログラミング言語の知識があったほうが良い理由

RPA導入にあたりプログラミング言語の知識があったほうが良い理由

RPA導入の際に言語知識があるとできることが増えますが、具体的にはどのようなことができるようになるのでしょうか。ここでは、言語知識があったほうが良い理由として、RPA導入の際に言語知識があるとできることを紹介します。

自動化がスムーズに行なえる

RPAはノンプログラミングでも導入できますが、導入しただけでは業務の自動化は実現できません。プログラミングは必須ではありませんが、シナリオ(ルール)は作成する必要があります。

シナリオはロボットをどのように動作させるのかを記載する設計図のようなものです。ロボットのできることやできないことを理解した上で、論理的に道筋を立てて記載する必要があります。

その際のシナリオの作成方法は、プログラミングと似た部分があります。プログラミング言語の知識があれば、シナリオを書くスピードや実際の動きを確認するスピードが上がり、自動化がスムーズに実現できます。

エラーなどが発生した際に対応できる

エラーや不具合はITシステムを利用する上で必ず発生するものです。もちろん、RPAを利用した業務自動化においてもエラーなどが発生する可能性があり、言語知識がないと発声の際の対応が難しくなります。

RPAによって自動化している際に利用しているシステムやソフトウェアでエラーが発生すると、連動してRPAでもエラーが発生します。このときに「どこでエラーが発生しているのか」「何が原因で発生しているのか」を突き止めて解決しなければなりません。

ノンプログラミングで実装できるRPAでも、その内部ではプログラミングされた内容に沿って動作しています。エラーの原因がより内部的なものであった場合には言語知識が求められるでしょう。

また、複雑なシナリオほどエラーの特定が難しくなり、処理の流れを論理的に理解しておかなければ対応できません。その際の考え方もプログラミングに通ずるところがあるため、言語知識があったほうがエラーなどに対応しやすくなります。

RPA開発がスムーズに行なえる

規模の大きい業務自動化を実現しようとする場合には、ソフトウェア開発と同等の対応が必要になります。おもにRPAが実際に稼働するまでに必要な工程としては、要件定義・開発・テスト・保守、運用のフェーズを段階的に実施します。

RPA開発の流れは、ソフトウェア開発と変わりません。プログラミング言語の知識があれば、RPA開発においても各工程をスムーズに実施でき、最適なRPA開発が実現できます。

RPA開発でおすすめの5つの言語

RPA開発でおすすめの5つの言語

最後に、RPA開発でおすすめの5つのプログラミング言語を紹介します。RPAツールを利用する場合だけでなく、単体で業務自動化を実現したい場合にも利用できますので、一つずつ見ていきましょう。

VBScript

VBScriptは古くからWindowsに実装されているプログラミング言語です。また、国内で導入事例の多いWinActorでも利用されています。VBScriptはWindows標準のメモ帳だけでプログラミングが実施でき、書き方さえ知っていれば誰でも簡単に扱える言語です。

VBScript単体でも簡単な業務の自動化が行なえ、WinActorではシナリオの細かいカスタマイズまで行なえるようになるため、プログラミングに初めて触れる方におすすめです。

VB.NET

正式名称はVisual Basic .NETであり、マイクロソフト社が開発したプログラミング言語です。初心者でも扱いやすい言語であり、画面を使ったアプリが簡単に作成できる点が特徴となります。

VB.NETはWinActorと同様に国内導入事例の多いUiPathで利用されている言語です。エクセルなどのOffice製品を操作するためのVBAに触れたことのある人ならば、親しみやすい言語といえるでしょう。

Python

RPAツールに頼らない業務自動化におすすめの言語がPythonです。Pythonは初心者でもきれいなコードが記述でき、あらゆる開発に応用できる汎用性の高さが特徴です。

近年注目を集めるAIや機械学習、ディープラーニングの分野でも利用され、非常人気が高まっています。その他の分野でも、Webサービス開発やファイル操作・ブラウザ操作の自動化など幅広く対応可能です。

Pythonについてはこちらの記事も併せてご確認ください。
Pythonでできること8選!仕事への活用方法から学習方法まで解説

GAS(Google App Script)

GASはJavaScriptをベースに開発されたGoogleが提供しているプログラミング言語です。Googleが提供するマップやメール、スプレッドシートなどのサービスを連携したり操作したりできます。

Googleスプレッドシート版のExcel VBAというイメージでも利用でき、定期的な自動実行も実現可能です。ただし、GASを利用するためにはJavaScriptの知識が必要になるため、VBScriptやVB.NETと比較すると初心者には難しいかもしれません。

C#

C#はマイクロソフト社が開発したプログラミング言語であり、Windowsを操作するためのAPIが簡単に利用できる言語です。APIは特定のシステムの情報にアクセスしたり、操作したりするための窓口であり、APIを利用することでさまざまなシステムが相互にデータをやり取りしています。

C#の習得難易度はここまでに挙げた言語のなかでは最も高いといえますが、Windows操作の自動化を目的とする場合には習得する価値がある言語です。また、UiPathもC#に対応しており、複雑なカスタマイズを実施したい際には必須ともいえる言語となっています。

RPAにプログラミングは必須ではないが、あると便利!

業務自動化のために利用するRPAにはいくつかの種類が存在しますが、利用する上で言語知識は必須ではありません。しかし、言語知識があることで自動化がスムーズに実現でき、ラーや不具合が発生した際にも対応しやすくなります。

RPA開発でプログラミング言語を扱いたい場合には、まずは利用するツールに対応している言語を選ぶことが重要です。ツールを利用しない場合には、自動化したい業務内容を明確にし、その内容に適した言語を選ぶようにしましょう。