サーバーエンジニアはやめとけ、といわれる理由は?知られていない仕事の魅力を紹介!
この記事では、サーバーエンジニアの仕事内容を踏まえ、やめとけといわれる理由、仕事の魅力について紹介していきます。
この記事では、サーバーエンジニアの仕事内容を踏まえ、やめとけといわれる理由、仕事の魅力について紹介していきます。
キャリア
2022/03/29 UP
- やりがい
- キャリアパス
- 仕事内容
サーバーエンジニアは、サーバーの構築や運用、トラブル対応などを担う仕事です。インターネットやシステムを快適、かつ安全に利用するには、サーバーエンジニアの働きが不可欠です。
しかし、サーバーエンジニアとして働くことに対し、「やめとけ」という意見を目にしたことはありませんか?決して楽な仕事ではありませんが、サーバーエンジニアの仕事にはたくさんの魅力があるのです。
この記事では、サーバーエンジニアの仕事内容を踏まえ、やめとけといわれる理由、仕事の魅力について紹介していきます。
そもそもサーバーエンジニアはどのような仕事?
サーバーエンジニアとは、サーバーの構築、運用、保守を専門とする仕事です。ITインフラを担う職種で、インフラエンジニアの一つに数えられます。サーバーエンジニアが担当するサーバーの種類は、物理的なサーバーはもとより、メールを送受信するメールサーバー、Webサイトを表示するWebサーバー、情報を蓄積するデータベースサーバーなどさまざまです。
サーバーを構築するには、運用に必要なサーバーの台数、スペックなどを選定したうえで設計を検討します。設計に応じたOSをインストールする作業や、データセンター内のサーバー設置やケーブル配線など、物理的な作業も仕事の一つです。
また、運用・保守業務では、セキュリティやバックアップ、サーバー本体の監視などを行ないます。障害が起きた場合はスピーディーに復旧する役目もあるため、顧客先に常駐することもあります。
なお、サーバーエンジニアの詳細については、以下の記事も併せてご覧ください。
サーバーエンジニアの仕事内容とは?必要なスキル・やりがいについて
「サーバーエンジニアはやめとけ」といわれる5の理由
サーバーエンジニアはITインフラの基盤となる重要な役割を担うため、仕事するうえで“大変”と思うこともあるようです。「サーバーエンジニアはやめとけ」という意見につながる、5つの理由について解説します。
障害対策に追われる
サーバーの障害は突然起きるもので、サーバーエンジニアはその都度対応に追われます。
サーバーはITインフラであるため、障害が起きた場合は早期の復旧が必要です。特に、24時間365日稼働するシステムの場合、障害が発生したら夜中でも現場に急行したり、リモートでの対応が求められる場合もあります。サーバーのシステム障害は予測が困難なため、心が安まらないのがつらいところでしょう。
サーバー監視・保守業務は24時間体制
サーバーが正常に運用できるよう、エンジニアは24時間体制で監視しなければなりません。監視業務にあたる際、集中力と注意力を持続し続ける大変さもあります。
また、サーバーのトラブル解決のため、残業や休日出勤で対応することもあります。まとまった休みがとりにくいうえに、生活リズムも崩れやすくなります。その一方で、監視業務中に障害が起きなければやる仕事がないため、退屈な思いをすることもあるようです。
また、平日に稼働する企業のサーバーメンテナンスは、業務時間外の土日に実施すること多くあります。土日に業務が入る場合もあり、周りと休みが合わせにくいのもつらいところでしょう。
サーバーを止めるのは許されない
サーバーダウンすると自社のシステムが使えなくなり、企業の活動や私たちの生活に大きな影響をおよぼします。“サーバーは正常に起動するのが当たり前”という考えが前提のため、サーバーダウンは許されなという大きなプレッシャーがサーバーエンジニアにのしかかります。
また、サーバーエンジニアは裏方仕事のため、世間から認識されにくいのが実情です。昼夜を問わず復旧作業しているにも関わらず、感謝の声が届かないのもつらく感じるようです。
サーバールームの労働環境
サーバーは熱を放出するため、機械で冷却する必要があります。サーバーが集約されているサーバールームの内部は、非常に寒く、乾燥した環境です。そのため、サーバールームで長時間作業したことで、体調を崩してしまうこともあります。
IT知識を学び続ける必要がある
IT技術は日々進化しているため、知識を最新にアップデートしなければなりません。近年のクラウドサービスやテレワークなど、頻繁に移り変わるITのトレンドも把握する必要があります。日々の業務のかたわら、IT技術を勉強するのは時間的にもきついと感じるようです。
また、会社からIT系の資格取得を求められることもあります。日頃のIT知識の勉強だけでなく、仕事と資格試験の勉強を両立する必要があるのは、サーバーエンジニアの大変さといえるでしょう。
サーバーエンジニアで働くことの魅力
サーバーエンジニアの仕事は、たしかにつらい面もあります。しかし、企業や人々の生活を支える、やりがいのある仕事です。そこで、サーバーエンジニアとして働く4つの魅力について解説します。
未経験でも挑戦しやすい
IT系の仕事は多岐にわたるうえに、専門知識が必要になります。IT系の仕事に就きたいものの、何の仕事なら務まるか悩む方もいるでしょう。
IT系の仕事に挑戦したい方にとって、サーバーエンジニアはおすすめの職種です。サーバーエンジニアも当然ながら、専門的で難しい仕事です。しかし、知識さえ身につければ、未経験からでも活躍できます。
サーバーエンジニアの求人は、学歴や職歴を問わず、やる気が重視される傾向にあります。日々の業務でIT技術が着実に身につくため、手に職を付けたい方に最適です。
また、スキルや経験を積み、資格を取得すると年収がアップする企業も多くあります。実績があれば大手企業への転職も夢ではなく、キャリア形成の道筋があるのはサーバーエンジニアの魅力といえるでしょう。
需要が高く将来性がある
企業にとってIT技術は不可欠なものであり、近年のDX推進にともないIT技術者の需要がさらに高まっています。数あるITエンジニアのなかでも、サーバーエンジニアは需要が高い傾向にあります。
アプリ系は新しい技術が次々と登場しますが、インフラであるサーバーの技術は長く活用されます。息の長い分野のため、今からサーバーエンジニアに挑戦した場合でも、ゆくゆくはベテランとして活躍できるでしょう。
また、クラウドの推進により、サーバーをクラウドに移す傾向が強まっています。クラウド技術によるIoT、AIなどの新分野でもITインフラが不可欠です。新しい技術を支えるのがサーバーであるため、サーバーエンジニアは将来性のある仕事といえます。
ただし、サーバーの種類は多岐にわたるため、サーバー構築をメインにするサーバーエンジニアも存在します。クラウドの普及にともない、クラウド環境を構築するスキルが今後は重要になるでしょう。
他のITエンジニアに転身できる
サーバーエンジニアの知識を活かし、ネットワークエンジニア、セキュリティエンジニアなどに転身することも可能です。ネットワークエンジニアはネットワークの設計や保守を担う仕事で、サーバーエンジニアと親和性があるためです。
また、情報流出は大きな社会問題になるため、どの企業もセキュリティ対策を重視しています。セキュリティの知識をもつサーバーエンジニアは、サーバー専用のセキュリティ担当として活躍できるでしょう。
ITコンサルタントに転身できる
ITインフラの専門家として、ITコンサルタントに転身することも可能です。
ただし、ITコンサルタントになるには、経営的な視点、コミュニケーション能力、分析力など、さまざまな能力を求められます。サーバーエンジニアとして経験を積みながら、ITコーディネーターなどの資格を取得するとよいでしょう。
サーバーエンジニアはITインフラを支える魅力的な仕事
サーバーエンジニアは、サーバーの構築、運用、保守をする仕事で、ITインフラを支える重要な役割を担います。サーバーは正常に稼働するのが前提であるため、障害が起きた場合はただちに復旧しなければなりません。その関係もあって、サーバーエンジニアは昼夜問わず対応を求められ、つらい思いをすることも多々あります。
しかし、大変なこともある反面、サーバーエンジニアはとてもやりがいのある仕事です。IT系で働きたい初心者でも採用されやすいうえに、移り変わりの早いITの世界でも将来性のある仕事です。ほかのITエンジニア、コンサルタントなどのキャリアプランもあるため、これからIT系を目指す方はサーバーエンジニアをおすすめします。