クラウドエンジニアはきつい仕事?業務内容やスキル・将来性について
この記事では、クラウドエンジニアの仕事内容や、「きつい」と言われる理由について解説します。仕事の将来性についても触れていくので、クラウドエンジニアに興味のある方はぜひ参考にしてください
この記事では、クラウドエンジニアの仕事内容や、「きつい」と言われる理由について解説します。仕事の将来性についても触れていくので、クラウドエンジニアに興味のある方はぜひ参考にしてください
キャリア
2022/05/09 UP
- キャリアパス
- 仕事内容
- 将来性
近年、オンプレミス環境からクラウド環境に移行する企業も多く、クラウドエンジニアを求める声が高まっています。
しかしクラウドエンジニアは仕事がきついという声もあります。なぜクラウドエンジニアの仕事は「きつい」と言われるのでしょうか。
この記事では、クラウドエンジニアの仕事内容や、「きつい」と言われる理由について解説します。仕事の将来性についても触れていくので、クラウドエンジニアに興味のある方はぜひ参考にしてください。
クラウドエンジニアはきつい?その仕事内容とは
「きつい」「つらい」と言われることのあるクラウドエンジニアの仕事とは、どのようなものなのでしょうか。仕事内容について具体的にみていきましょう。
インフラの設計
クラウドエンジニアは、クライアントのITシステムやサービスを安定的に稼働させ、効率的に動作するインフラ設計を行ないます。
クライアントにとって最適なクラウドサービスとは何かを検討し、それを実現するために必要な要件・機能などの指示をまとめていきます。
インフラは一度開発して終わりというものではありません。運用後のセキュリティ管理や、将来の拡張性なども考慮したうえで設計書を作成することが求められます。
クラウドの構築
作成した設計書をもとに、クラウド上でシステム環境の構築を行ないます。
新規にクラウド環境を構築することもありますが、稼働中のシステムをオンプレミスからクラウドに移行するというケースも多くあります。
クラウドを構築する際は、必要なソフトウェアのインストールや設定を行ない、仮想サーバーを作成し、ストレージの設定やデータベースの構築なども担当します。
クラウドシステムを構築したあとは、サーバーの動作テストを実施し、問題がなければ運用を開始します。
運用・保守
構築したクラウドシステムの監視・保守も、クラウドエンジニアの重要な仕事です。
必要に応じてOSやミドルウェアをバージョンアップするほか、運用コストの管理なども担当します。また、万一トラブルが発生した場合は、迅速な原因究明と復旧作業の対応に当たる必要があります。
クラウド構築後のクラウドシステムの運用や保守こそが、クラウドエンジニアのメイン業務ともいえるでしょう。
クラウドエンジニアがきついと言われるのはなぜ?
クラウド環境の利用が広まるなか、クラウドエンジニアの需要も高まっています。しかしクラウドエンジニアの仕事は「きつい」という声もあります。
「クラウドエンジニアがきつい」と言われる理由について、詳しくみていきましょう。
幅広い知識・スキルが求められる
クラウドエンジニアは、クラウドの知識にくわえ、従来のインフラに関する知識・スキルも求められます。
また、システムを安定的に稼働させるためには、セキュリティに関するスキルも必須です。サイバー攻撃は日々進化していくため、常に最新の知識・スキルを身に付けて置く必要があります。
新しい技術が次々と登場している分野なので、クラウドエンジニアとして働き始めたあとも、最新技術を学び実践できるようにしておくことが求められます。「学び続けるのが苦に感じる」という方は、仕事がきつく感じるようになるかもしれません。
仕事のプレッシャーが大きい
ひとたびクラウドシステムに障害が発生すると、クライアントの事業活動がストップし、損害を与えてしまう可能性があります。
障害発生時は迅速な対応が求められるほか、クライアントに対して状況を説明する必要があります。
クラウドエンジニアは業務範囲が広いだけでなく、緊急時には時間に追われながら原因究明や復旧作業をしなくてはなりません。そのため、仕事のプレッシャーがつらいと感じる可能性があります。
仕事の量が多い
クラウドエンジニアは、クラウドシステムの設計から運用・保守まで幅広い業務を担当します。また、クライアントへのヒアリングや提案、アフターフォローなどのクライアントワークが求められる場合も少なくありません。
このような日々の通常業務をこなしつつ、さらに最新の技術を習得していかなければいけないため、業務量が多い点も「クラウドエンジニアはきつい」という声が上がる理由の一つでしょう。
クラウドエンジニアに求められるスキル
クラウドエンジニアに必要とされるスキルをしっかり身に付けることで、日々の業務をよりスムーズに進めることが可能となります。
クラウドに関するスキル
クラウドエンジニアはクラウドを扱うため、クラウドに関する知識・スキルは必須といえるでしょう。
AWS、GCP、Microsoft Azureなどのパブリッククラウドに関する知識は、最低限身に付けておくべきものです。また、クラウド環境を構築するために、サーバーやネットワークの仮想化スキルも求められます。
サーバー・ネットワークに関するスキル
ネットワークやサーバーなど、インフラに関する知識も重要です。
オンプレミス環境からクラウド環境に移行するケースも多く、データベースやアプリケーションサーバーなどのミドルウェア関連のスキルも求められます。
また、クラウドサービスはLinuxが基礎になっていることが多く、Linuxの知識も必須といえるでしょう。
コミュニケーションスキル
高いコミュニケーションスキルは、ITエンジニア全般に共通して求められるスキルです。
クラウドエンジニアは、クライアントやチームメンバーとやり取りする機会が多い仕事です。クライアントに対しては、要望のヒアリングのほか、専門的な内容をかみ砕いて伝える説明スキルも重要となります。
また開発時には、複数の部署の協力が必要となるケースも少なくありません。そのような場合は、開発スケジュールの調整役も担当します。
円滑にコミュニケーションを取ることができるかどうかが、その後のプロジェクトの進捗を左右する可能性があるのです。
クラウドエンジニアの将来性
近年、オンプレミスからクラウド環境に移行する企業が増えています。
今後も企業のクラウド導入は続くことが予想されており、クラウドエンジニアの活躍の場は広がっていくことが予想されます。
また、クラウドに関するサービスや技術もどんどん登場しており、クラウド自体の重要性も増しています。クラウドエンジニアは今後も高い需要が見込める、将来性のある仕事といえるでしょう。
クラウドエンジニアは今後も高い需要が見込める仕事!
クラウドエンジニアはクラウド環境の構築・保守を専門とするエンジニアです。
クラウドエンジニアの仕事は責任の重さや、要求されるスキルが多く、「きつい」と感じる方もいます。しかし「最新技術を身に付けるのが楽しい」「クライアントのビジネスを支えていることが実感できる」という方にとっては、非常にやりがいある仕事なのではないでしょうか。
近年、クラウドサービスをビジネスに活用する企業が増えています。クラウドエンジニアの需要も高い状態が続くことが予想されており、将来性のある仕事の一つといえます。