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DXの資格を取りたい!仕事に役立つ8つの資格をご紹介

本記事ではDXに役立つ8つの資格を紹介し、特徴を解説していきます。資格を取得する際の参考にしてください。なお金額は、消費税込みで表記しました。

DXの資格を取りたい!仕事に役立つ8つの資格をご紹介

本記事ではDXに役立つ8つの資格を紹介し、特徴を解説していきます。資格を取得する際の参考にしてください。なお金額は、消費税込みで表記しました。

DX

2023/02/27 UP

「DXの資格」は、「DX」の文字が入る資格だけが該当すると考えがちです。しかし資格名に「DX」が入っていなくても、DXの仕事に役立つ資格はあります。そもそもDXの実施には、多種多様なスキルが求められることが特徴。このため今携わっている、または希望する職種にあわせて資格を選ぶことがおすすめです。

本記事ではDXに役立つ8つの資格を紹介し、特徴を解説していきます。資格を取得する際の参考にしてください。なお金額は、消費税込みで表記しました。

DXのスキルを直接問う3つの資格

「DX」を前面に押し出し、DXのスキルを直接問う資格は3つあります。それぞれの資格の概要と特徴を確認していきましょう。

DX検定

DX検定

DX検定は以下の特徴を持つ資格です。日本イノベーション融合学会により検定試験が行なわれています。

・DXに関わる用語を正確に理解しているか問う検定

・ビジネスと技術の両方を問う試験

試験は「ビジネストレンド」と「先端IT技術トレンド」の分野から出題されます。特定の技術やシステムに関する細かい出題はされません。一方でDXに関する幅広い分野から出題されることが特徴です。

DX検定は全員が同じ問題を解き、スコアによってレベルが認定される仕組みです。TOEICと似た仕組みと考えるとわかりやすいでしょう。ITエンジニアなら、少なくとも650ポイント以上の成績が望まれます。

試験は年2回、1月と7月に開催されます。自宅や会社からWebを使って受験するため、試験会場はありません。試験時間は60分、受験料は6,600円です。

デジタルトランスフォーメーション検定

デジタルトランスフォーメーション検定

デジタルトランスフォーメーション検定は「一般財団法人 全日本情報学習振興協会」が認定する資格です。DXを推進する部門の責任者やエンジニア、DXに関するビジネスを展開する方をおもなターゲットとしています。試験はDXの概要から関連するIT技術、DXの方法や制度など、幅広く出題されています。

試験会場は、全国の主要都市に設けられています。オンラインでの受験も可能ですが、会場での受験と同じタイミングで試験を受けなければなりません。加えて、超広角Webカメラが必須などの制約があることにも注意が必要です。

なお試験に出願した方に限り、専用の「DX学習テキスト」を500円で購入できます。

・DX推進アドバイザー認定試験

DX推進アドバイザー認定試験は選択式で行なわれる試験で、7割以上の正答で合格となります。4択問題に加えて、2択問題も出題されることが特徴の試験です。

1時間45分の試験時間に対して出題数は100問と、1問当たりの時間が短いことに注意してください。合格には、確実な知識と迅速な判断が求められます。受験料は1万1,000円(学割7,700円)です。

・DXオフィサー認定試験

DXオフィサー認定試験はDXの責任者、また責任者をサポートする人材をおもなターゲットと設定しています。受験料は1万9,800円(学割1万3,860円)です。

試験時間は2時間45分で、出題数は105問です。内訳を確認しましょう。

試験形式 出題数 配点
4択 100問 800点
記述式 5問 200点

合格ラインは70%です。4択問題だけでの合格は厳しいため、正確な知識を得たうえで記述式の問題も正解することが欠かせません。

+DX認定資格

+DX認定資格

「+DX(プラスディーエックス)」認定資格は、DXの推進に着目した資格です。このためITエンジニアよりも、IT以外の部門で働く方をおもなターゲットとしていることが特徴といえるでしょう。公的機関が公表する情報の理解が試験対策になることも、特徴に挙げられます。

初回の試験はIoT検定制度委員会が2021年12月に開始する予定であり、合格によりDX推進における基礎力が認定されます。自宅や会社で受験できるため、試験会場はありません。都合の良い日時を選んで受験できます。

問題数は30問程度で、8割以上の正答で合格できます。また認定証は紙ではなく、ブロックチェーン証明書で発行されることも特徴です。なお受験料は、公式Webサイトでご確認ください。

DXに関連する5つの資格

DXを前面に押し出す資格以外にも、DXに役立つ資格は多数あります。このなかには、高いスキルがないと取得できない資格も少なくありません。

ここからはDXに関連する資格を5つ取り上げ、それぞれの特徴を解説します。

ITストラテジスト

ITストラテジストは、情報処理推進機構が実施する「情報処理技術者試験」の一つです。高度な知識・技能を認定する「高度区分」に属しており、ITを活用してビジネスを成功に導く資格と位置づけられています。

ITストラテジストの職責を果たすためには、事業など企業運営に関わる改革が欠かせません。そのうえで、業績アップに寄与する提案や取り組みが求められます。このためITストラテジストは、DXに深く関わる資格といえるでしょう。

試験は毎年4月に行なわれます。午前?・午前?試験は四肢択一、午後?試験は記述式、午後?試験は論述式であり、すべての試験に合格した方が資格を認定されます。受験手数料は2022年から、7,500円に変更されることが公表されました。

ITストラテジストについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【高年収?】ITストラテジストとは…仕事内容や資格獲得に向けた試験対策などを徹底解説

プロジェクトマネージャ

プロジェクトマネージャも、情報処理技術者試験の「高度区分」に属する資格です。ITストラテジストがシステム化の提案をする側の資格である一方、プロジェクトマネージャはDXのシステム開発を主導する方が対象です。

システム開発の成功には進捗状況のチェックだけでなく、リスク管理や関係者との折衝など、プロジェクト管理に関わるスキルも欠かせません。プロジェクトマネージャの資格は適切なプロジェクト管理により、システム開発を成功に導ける方であることを認定します。

試験は毎年10月に行なわれます。午前?・午前?試験は四肢択一、午後?試験は記述式、午後?試験は論述式であり、すべての試験に合格した方が資格を認定されます。受験手数料は2021年から、7,500円に変更されました。

プロジェクトマネージャおよびプロジェクトマネジメントについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【PM向き】プロジェクトマネジメントに必要なスキル・資質

ITコーディネータ

ITコーディネータはITコーディネータ協会が実施する、経済産業省推進資格です。有資格者は、経営とITの両方に精通したプロフェッショナルであることが特徴。経営者の立場に立って、有効な情報化投資を行なえるようサポートする役割を担います。ユーザー企業やSI企業において、特に有効な資格といえるでしょう。

試験はテストセンターで受験するCBT方式です。試験期間は年3回設けられ、都合の良い日時と会場を選択できます。多肢選択式100問を2時間で解答する試験で、受験料は1万9,800円です。

資格の取得には試験の合格に加えて、ケース研修の修了が必要です。また取得後も研修の受講など継続的な活動に加えて、毎年2万2,000円の更新手続料を支払わなければなりません。

AWS認定

AWS認定はおもなクラウドサービスの一つ、Amazon Web Servicesに関するスキルを認定する資格です。DXの実現において、クラウドの活用は重要なポイントに挙げられます。技術者にとって、AWS認定を受けることはスキルの証明につながることでしょう。

AWS認定は、以下に挙げる3つのレベルに分けられます。

レベル 経験年数と経験内容の目安
クラウドプラクティショナー 6ヵ月間の基礎的な AWS クラウドと業界知識
アソシエイト 1年間の AWS クラウドを使用した問題解決と解決策の実施における経験
プロフェッショナル 2年間の AWS クラウドを使用したソリューションの設計、運用、およびトラブルシューティングに関する包括的な経験

キャリアプランに合わせてDXの資格を選ぶことをおすすめします

キャリアプランに合わせてDXの資格を選ぶことをおすすめします

資格を取ってDXに活かすなら、あなたのキャリアプランにあわせて選ぶことをおすすめします。

そもそも資格は、仕事に役立つものを取得してこそ実務で活かせるもの。コンサルやプロジェクトマネジメントの方向に進むのか、技術を究めるのかによって、取るべき資格は異なります。

もちろんDXに関わるからといって、DXがつく資格を取らなければならないわけでもありません。認定されるスキルや出題内容をよくチェックしたうえで、目指す資格を選びましょう。

DXの資格を知って、さらなるキャリアアップを目指そう

ここまで、DXに関わる資格を紹介してきました。資格の取得は社会で評価される技術や手法を習得し、実務へ活かすことにつながります。加えて企業の独自ルールや慣習にとらわれず、広い見地で業務を遂行するスキルを身につけられることも、資格取得のメリットといえるでしょう。

このためDXにおいては、資格を知り取得することが重要です。キャリアプランに合った資格を取得し、さらなるキャリアアップを目指しましょう。