エンジニアに向いている人に共通する特徴とは？

ITエンジニアにはさまざまな職種が存在しますが、現場で活躍しているITエンジニアの多くに共通する特徴があります。ITエンジニアになるか悩んでいる場合は、ITエンジニアの適性を知ったうえで転職やキャリアチェンジを検討するのがおすすめです。

この記事では、ITエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴について解説します。また、未経験からITエンジニアを目指す際に活かせる経験や、ITエンジニアになるための勉強方法についても触れていくので、ITエンジニアの仕事に興味がある方はぜひ最後までお読みください。

なお、ITエンジニアという言葉は「システムエンジニア」と似ており、定義があいまいです。そのため、本稿ではシステムエンジニアよりも少し広義に、システムエンジニア以外のエンジニア（ネットワークエンジニアやセキュリティエンジニアなど）も含むITに携わるエンジニアと定義して進めていきます。

ITエンジニアとは？

ITエンジニアとはどのような職種なのかを解説します。

ITエンジニアの職種・仕事内容

ITエンジニアとは、IT技術に関する専門知識・スキルがある技術者の総称です。

ITエンジニアは、担当業務や専門分野によって、さまざまな職種が存在します。例えば、システムエンジニア、プログラマー、ネットワークエンジニア、セキュリティエンジニアなど、これらはすべてITエンジニアに含まれる職種です。

なおITエンジニアの職種や仕事内容について詳しくは、以下の記事もご覧ください。

『エンジニアとは？職種・仕事内容や未経験から目指す方法について解説』

ITエンジニアの需要・将来性

IT技術をビジネスに活用する企業は増えており、システムの開発・運用を担当するITエンジニアの需要も高まっています。

IT業界全体は慢性的な人材不足であり、優秀なITエンジニアは引く手あまたの状況が続いています。高度な専門性があったり、最先端技術に精通していたりする人材は、市場価値が非常に高く、高年収を実現している方も少なくありません。そのため、ITエンジニアの将来性は高いと言えます。

また、ITエンジニアは専門知識が必要な職種のため、人材育成にも時間がかります。そのため、需要と供給の差がすぐに埋まることはないでしょう。

ITエンジニアに向いている人の特徴

ITエンジニアに向いている人には、共通する5つの特徴があります。

・臨機応変な対応ができる

・学習意欲が高く向上心がある

・論理的思考力がある

・コミュニケーション能力に優れている

・忍耐力、集中力がある

それぞれについて詳しく解説します。

臨機応変な対応ができる

ITエンジニアは、突発的なトラブルに見舞われた場合でも、臨機応変に対応できる人に向いている仕事です。

ITエンジニアの仕事では、突然の仕様変更や納期短縮などが発生することも珍しくありません。不具合の修正やテストなどに時間がかかり、スケジュール変更が必要になるケースもあります。

イレギュラーが発生しても、迅速かつ柔軟に対応できる人は多くの現場で重宝されるでしょう。

学習意欲が高く向上心がある

IT業界は、技術の進歩が非常に早い特徴があります。

現場でも次々と新しい技術が取り入れられるため、ITエンジニアは常に新しい技術を習得し続けることが求められます。第一線で活躍し続けるには、最先端技術の情報をキャッチアップし、スキルアップのための自主学習が欠かせません。

ITエンジニアは、自分の市場価値を高める努力を継続できる、学習意欲が高く向上心のある方に向いている仕事といえるでしょう。

論理的思考力がある

ITエンジニアの仕事では、プログラミングをはじめ、あらゆる業務で論理的な思考が求められます。論理的思考力は、ITエンジニアに欠かせないスキルの一つといえるでしょう。

普段から物事に筋道を立てて考えられる人は、ITエンジニアとしても活躍できる素質があります。

コミュニケーション能力に優れている

ITエンジニアの仕事に対して、一人で黙々と作業するようなイメージを抱いている方も珍しくありません。

しかし、実際の開発プロジェクトでは、クライアント、チームメンバー、自社の経営層、他部署の社員など、多くの人とコミュニケーションをとる必要があります。コミュニケーション能力に優れている方は、ITエンジニアに向いているといえるでしょう。

ただ単に人当たりが良いだけでなく、提案力・説明力・交渉力などのスキルがあることも重要です。

忍耐力、集中力がある

システム開発では、作業が長時間におよぶことも少なくありません。

地道な作業であっても、集中力と忍耐力を維持できる方は、ITエンジニアに向いているといえるでしょう。また、小さな不具合も見落とさないような高い注意力のある方は、多くの現場で重宝されます。

ITエンジニアに向いていない人の特徴

ITエンジニアに向いていない人の特徴としては、以下の2つが挙げられます。どちらも多くの仕事で当てはまる要素ですが、特にITエンジニアの仕事は、これらの特徴がある方は不向きと言えます。

・業務に対して受け身の姿勢

・協調性がない、共同作業が苦手

業務に対して受け身の姿勢

IT業界はスキルの移り変わりが激しく、自主的にスキルアップの取り組みをする必要があります。開発業務においても、不具合を発見した際は、自ら進んで原因究明や改善策を講じることが求められます。

そのため、常に指示待ちの姿勢であったり、自主的に行動するのが苦手だったりする方は、ITエンジニアとして活躍するのは難しいかもしれません。

協調性がない、共同作業が苦手

開発現場では、クライアントやチームメンバーなどさまざまな人とコミュニケーションをとる必要があります。プロジェクトを円滑に推進するには、コミュニケーション能力は必要不可欠といえるでしょう。

そのため、協調性がない方や、共同作業が苦手な方は、ITエンジニアとして活躍するのが難しいかもしれません。

未経験からITエンジニアとして活躍できる？

需要の高まりを見せるITエンジニアですが、未経験からでもITエンジニアとして活躍することは可能なのでしょうか。

結論から言えば、未経験でもITエンジニアとして活躍することは十分可能です。以下ではその理由を2つ紹介します。

未経験可の求人も多いから

IT人材不足に対応するため、未経験者を積極的に採用する企業が増えています。未経験者採用を前提として、社内の人材教育を充実させたり、マニュアルを整備していたりする企業も多くあります。そのため、未経験であってもITエンジニアとして就職できる可能性は十分あるでしょう。

なお、ITエンジニアとして成長するには、実際に開発経験を積むことが重要です。企業に所属すれば、実務をとおしてIT知識を身に付けられるというメリットがあります。

プログラミングスキルはITエンジニアに必須のスキルのため、未経験からITエンジニアを目指す場合は、まずプログラミングを勉強するとよいでしょう。プログラミングの知識があれば、転職時にもスキルをアピールできます。

ITエンジニアでも活かせる経験が幅広いから

ITエンジニアが未経験であっても、以下のような経験があればITエンジニアとして通用する可能性があります。

・大学や専門学校でITに関する知識を学んだ経験

・プログラミングを学んだ経験

・営業やコンサルタントの経験

これらは、ITエンジニアとして有用な経験です。自分の経験をできるだけ多く書き出し、自己アピールをしてみましょう。

未経験からITエンジニアになるための勉強方法

未経験からITエンジニアを目指す場合は、まず「ITの基礎知識」と「プログラミングスキル」の習得を目指すのがおすすめです。勉強するプログラミング言語は、作りたいものに合わせて選ぶとよいでしょう。

プログラミングは学習教材が充実しています。専門スクール、インターネット講座、学習用動画、参考書などのなかから、自分が覚えやすいと思うものを選びましょう。たくさんの教材を買い込むのではなく、自分が理解しやすい教材を繰り返し学習することが重要です。

学習時は、教材にあるコードを丸暗記するのではなく、実際に手を動かしてコードを記述し、知識を定着させていきます。ある程度学習が進んだら、簡単なシステムを作成してみるのもおすすめです。作成したシステムはポートフォリオに記載すれば、スキルのアピールにも活かせます。

「プログラミングの学習方法が知りたい」「プログラミングの勉強が思うように進まない」という方は、以下の記事もぜひご覧ください。

【プログラミングの学習方法について】

『独学でもプログラミングの習得は可能！勉強方法やポイントについて解説』

『プログラミングスキル向上のために必要なこと―効率的な勉強方法や資格について解説！』

【プログラミング言語について】

『エンジニアに人気のプログラミング言語を特徴とあわせて一挙紹介！』

『【難易度順】プログラミング言語を一覧で一挙紹介！』

エンジニアに転職する際は適性も考慮する

ITエンジニアとして現場で活躍している方には、いくつかの共通点があります。ITエンジニアへの転職を考えている場合は、仕事の適性を把握したうえで、自分の強みをアピールしたり、弱点を解消したりするとよいでしょう。

未経験からITエンジニアになるには、ITの基礎知識を学ぶほか、プログラミングスキルも習得するのがおすすめです。プログラミングの学習では、実際にコードを記述してシステムを作成することで知識定着し、自己解決能力も養われます。

ITエンジニアになるための学習は独学でも可能ですが、モチベーションの維持が難しく、途中で挫折してしまう方も少なくありません。

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