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女性がエンジニアになるメリットとは?男女の割合やよくある悩みについて

この記事では、ITエンジニアにおける女性の割合や、女性エンジニアが少ない理由について解説します。

女性がエンジニアになるメリットとは?男女の割合やよくある悩みについて

この記事では、ITエンジニアにおける女性の割合や、女性エンジニアが少ない理由について解説します。

キャリア

2023/07/10 UP

IT業界は実力重視の傾向が強く、年齢や性別を問わず多くのITエンジニアが活躍しています。さまざまな分野でIT技術の活用が進んでおり、優秀なITエンジニアを獲得するため、好条件を提示する企業も少なくありません。

これまでITエンジニアは男性社会のイメージが強く、現在ITエンジニアを目指している女性のなかには「職場に同性がいるか不安」「ITエンジニアの女性の割合について知りたい」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ITエンジニアにおける女性の割合や、女性エンジニアが少ない理由について解説します。女性がITエンジニアになるメリットや、女性エンジニアに多い悩み、未経験からエンジニアになる方法についても触れるので、ぜひ最後までお読みください。

ITエンジニアの女性の割合

最初に、日本における女性エンジニアの割合について見ていきましょう。

女性エンジニアの割合は約20%

総務省の『女性活躍の推進に関する政策評価書(2019年)』によると、情報通信業における地方中堅企業の女性労働者比率は19.7%という結果でした。他産業と比較しても女性の割合は少ない傾向にあります。

しかし、女性管理職の比率は9.7%となっており、IT産業全体の女性の割合は低いものの、女性の管理職登用は比較的行なわれていることがわかります。

女女性エンジニアの割合は約20% クリックして拡大

パソナ(旧パソナテック)が2018年に行なった「エンジニア職における職場の女性比率」についての調査でも、女性エンジニア比率は「1割」という回答が33%で最も多く、次いで「2割」が25%、「いない」は17%という結果でした。

ITエンジニア自体は男女問わず活躍できる仕事ですが、女性のIT業界進出はまだまだ少ない状態にあります。

女性エンジニアが少ない理由とは?

IT業界・ITエンジニアは「男性の職場・職業」というイメージが根深く残っています。そのため、ITエンジニアに対して激務・長時間労働の常態化・男性優位などのイメージを抱いている方も少なくありません。

女性エンジニアが少ないため、ロールモデルが少ないことも、女性のIT業界進出を阻んでいる原因に挙げられます。また、女性エンジニアが周囲にいないことで、女性目線での職場の情報が入手できないことも、女性がITエンジニアになることを躊躇する理由の一つでしょう。

IT業界は技術の移り変わりが激しく、出産や育休などで一度職場を離れてしまうと、復帰後に業務遂行が難しくなってしまうという課題もあります。経験者はブランクがあっても歓迎される傾向にありますが、ライフステージの変化により離職を選択する人が多ければ、女性のエンジニア比率は改善されません。女性が長期で働ける職場環境づくりは、多くの企業にとっての課題といえるでしょう。

エンジニアを目指す女性は増加傾向にある

エンジニアを目指す女性は増加傾向にある

経済産業省の『IT人材需給に関する調査(2019年)』によると、2016年から2030年にかけてIT人材は増え続けると試算されています。

IT業界の人材不足が続くなか、女性は貴重な戦力です。国や企業の取り組みにより、社会全体で女性の活躍を推進する意識が高まってきています。

同調査では、全産業では女性の離職率は高い傾向にありますが、情報通信業ではその差異は比較的小さいとされています。

女性のIT業界が進み、離職する人材が少ない状態が続けば、今後女性エンジニアの割合は増加していくことが考えられます。

理想のキャリアを実現するには、ITエンジニアとしてどのようなキャリアを築きたいのか、具体的なキャリアプランを描くことが大切です。女性エンジニアのキャリアプランについて、詳しくは以下の記事もご覧ください。
あなたに合う働き方は?がんばる女性エンジニアのキャリアプラン

女性がITエンジニアを目指すメリット

女性がITエンジニアを目指すメリット クリックして拡大

女性がITエンジニアを目指す3つのメリットについて見ていきましょう。

・スキルがあれば性別を問わず活躍できる

・テレワークや在宅勤務が可能

・職場復帰がしやすい

スキルがあれば性別を問わず活躍できる

ITエンジニアの評価は、学歴や年齢よりも、スキル・経験や事業貢献度などが重要視されます。評価基準が明確な企業も多く、実力があれば年齢・性別を問わず、高い評価を得ることが可能です。

そのため、高い専門性を身につけ、現場で実績を積むことで、女性も上級エンジニアや管理職を目指すことができます。

「正当に評価してほしい」「重要なポジションを担当したい」と考えている女性にとって、ITエンジニアは理想を実現できる働き方といえるでしょう。

テレワークや在宅勤務が可能

IT業界では、社員が働きやすくなる取り組みを積極的に行なっている企業も多く存在します。テレワークや在宅勤務、フレックスタイム制など、ワーク・ライフ・バランスの実現に役立つ仕組みを採用している場合も少なくありません。

女性はライフステージの影響を受けやすく、出産や育児によって、求職や離職を選択する方もいます。しかし、近年は在宅勤務やフレックスタイム制を活用しながら、ITエンジニアとして働いている女性も増えています。ITエンジニアは、家事や育児と両立しやすい働き方を実現できる働き方なのです。

職場復帰がしやすい

IT業界は慢性的な人材不足のため、未経験者の採用も積極的に行なっている状況です。

システム開発の経験者は貴重な即戦力であり、多少のブランクがあったとしても歓迎される傾向にあります。そのため、女性が出産や育休などで長期の休みを取得した場合でも、職場復帰や再就職がしやすいことが特徴です。

ただし、IT技術は移り変わりが激しいため、現場から離れている期間が長い場合は、スムーズに業務を遂行できるようになるまで時間がかかる可能性があります。

女性エンジニアによくある悩み

女性エンジニアによくある悩み

ITエンジニアとして働く女性は、さまざまな悩みを抱えています。ここでは、女性エンジニアに多い2つの悩みについて見ていきましょう。

・職場に女性エンジニアが少ない

・プライベートの時間を確保できない

職場に女性エンジニアが少ない

上述したように、IT業界はまだまだ女性の割合が少ない状態です。そのため、入社後に「職場に同性がいない・少ない」という悩みを抱える女性エンジニアも少なくありません。

女性エンジニアは男性に比べて圧倒的に少ないため、異性に囲まれて働くことになる可能性もあります。

仕事中は気にならなくても、体調やプライベートの相談は同性にしたいと考える方もいるでしょう。誰にも相談できない状況が続けば、ストレスになり働きにくさを感じてしまうかもしれません。

テレワークや在宅勤務ができる職場の場合は、物理的な距離が気にならないため、性別の違いによるストレスも軽減されます。職場の男女比が不安な場合は、在宅勤務ができるかどうかを基準に転職先を探してみるとよいでしょう。

プライベートの時間を確保できない

IT業界では、「プライベートの時間を確保するのが難しい」という声も少なくありません。

IT業界は次々と新しい技術が登場するため、ITエンジニアは最新情報をキャッチアップし、スキルアップのために自主学習に取り組む必要があります。そのため、通常業務と勉強とで一日が終わってしまうということも珍しくありません。

特に女性の場合は、結婚や出産などでライフステージが変化した際に、これまで通りの業務遂行が難しくなることもあります。

多くの職場で、女性エンジニアが長期でキャリアを築ける仕組みづくりが求められているのです。

女性エンジニアの悩みについて、より深く知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
女性エンジニアの悩みとは?転職や結婚について

未経験でも女性エンジニアを目指せる?

未経験でも女性エンジニアを目指せる?

男女問わず、開発未経験からITエンジニアを目指すことは可能です。

総務省の『女性活躍の推進に関する(2019年)』でも、IT業界の人材不足を補うため、女性エンジニアを積極的に採用する必要性が指摘されています。

未経験からITエンジニアを目指す場合は、ITに関する基礎知識の勉強と、プログラミングスキルを習得するのが一般的です。

プログラミングはどのITエンジニア職種であっても要求されるスキルのため、簡単なシステムの作成はできるようにしておくとよいでしょう。

プログラミングは学習教材が豊富なため、自分に合った教材を選択できます。最近では、インターネット講座や動画教材、Webサイトなどでプログラミングを学習する方もいます。また「独学だとモチベーションが維持できない」という方は、専門スクールの活用もおすすめです。

子育てをしながらITエンジニアにキャリアチェンジした女性のインタビュー記事も、ぜひご覧ください。
【インタビュー】子育てをしながらのキャリアチェンジ。ママさんエンジニアをクローズアップ!

ITエンジニアは男性・女性ともに活躍できる仕事!

IT業界は男性優位のイメージが強く、女性の就業者数はまだまだ少ない状況が続いています。

しかし近年は、各業界でワーク・ライフ・バランスを重視した働き方が求められるようになりました。IT業界でもテレワークや在宅勤務を採用している企業が増えており、ITエンジニアは女性にとっても柔軟な働き方ができる職種として注目されています。

なかには未経験からITエンジニアとなり、第一線で活躍している女性エンジニアも少なくありません。未経験からITエンジニアを目指す場合は、まずプログラミングを学ぶことからスタートしましょう。

プログラミングの学習では、実際に手を動かしてコードを記述し、知識を定着させることが重要です。ある程度の知識が身についたら、簡単なシステムを作成してみましょう。最初のうちは作成に時間がかかりますが、焦らず丁寧に作業することが大切です。

パソナでは、経験や学歴を問わず、やる気のある方を対象に「インフラエンジニアの研修型就業サポート」を提供しています。未経験からITエンジニアを目指す方は、ぜひ当サポートをご活用ください。

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