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システムエンジニアになるには?3つのルートと勉強方法、知っておきたいポイントをご紹介

この記事ではおもな3つのルートと技術を学ぶ方法、就職にあたって知っておきたいポイントを説明し、システムエンジニアになる方法を解説します。

システムエンジニアになるには?3つのルートと勉強方法、知っておきたいポイントをご紹介

この記事ではおもな3つのルートと技術を学ぶ方法、就職にあたって知っておきたいポイントを説明し、システムエンジニアになる方法を解説します。

キャリア

2022/04/17 UP

「システムエンジニアになりたいが、どうすればなれるかわからない」という方は、多いのではないでしょうか。システムエンジニアになる方法はさまざまであり、意欲があれば就職を実現しやすい職種です。

この記事ではおもな3つのルートと技術を学ぶ方法、就職にあたって知っておきたいポイントを説明し、システムエンジニアになる方法を解説します。

システムエンジニアとはどのような職業?

システムエンジニアとはどのような職業?

システムエンジニアは、情報システムの開発全般に携わる職種です。代表的な業務には、以下の項目が挙げられます。

・要求分析、要件定義

・設計(基本設計・詳細設計)

・コーディング

・テスト

・運用・保守

プログラマーと異なり、顧客担当者との折衝や報告文書の作成など、プログラミング以外の仕事も多いことが特徴。もし業務の一部を外注する場合は、外注先とのやり取りも含まれます。

システムエンジニアに任される職務の内容は、企業により大きく異なります。上流工程が中心となる企業もある一方で、プログラマーと同じ職務の場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

システムエンジニアになる3つのルート

システムエンジニアになる3つのルート

システムエンジニアになるルートは、多種多様です。なかでも以下に挙げる3つの項目は、主要なルートです。

・新卒でシステムエンジニアになる

・プログラマーなどからキャリアアップする

・他の業種や職種からキャリアチェンジする

それぞれの方法について、確認していきましょう。

新卒でシステムエンジニアになる

新卒でシステムエンジニアになることは、おもな方法の一つです。大学を卒業した方はもちろん、短大や専門学校、高専(高等専門学校)卒業者もシステムエンジニアになれる可能性があります。

特に数学やコンピュータに関する学科を卒業した方は、学んだ内容を実務で活かせるメリットがあります。スキルの高い方は、即戦力になれるかもしれません。

募集は新卒向けの就活サイトやハローワークを介する方法と、学校や研究室を介する方法の2通りに分かれます。後者の場合は学校によるサポートが受けられる、研究室に所属する教授の推薦状が必要などの特徴があります。

プログラマーなどからキャリアアップする

システムエンジニアは、IT系の他職種からステップアップしてなることも一般的です。なかでも、プログラマーからステップアップする方が多くなっています。それはシステムエンジニアがプログラマーの上位職であり、システムの品質に大きな影響を与える上流工程を担うことが理由です。

またサービスエンジニアやテストエンジニアといった職種から、システムエンジニアになることも可能です。

どの場合も社内でキャリアアップを実現できない場合は、他社へ転職することになります。

他の業種や職種からキャリアチェンジする

システムエンジニアは、キャリアチェンジしてなることも可能な職種です。以前からIT業界では、異業種・異職種からの転職者も積極的に受け入れてきました。令和の時代ではIT技術が一層求められており、開発プロジェクト経験のない方も積極的に採用しています。

転職者のなかには、前職で培った業務知識を豊富に持つ方も少なくありません。業務知識は設計や要件定義のフェーズで役立つため、選考に有利なスキルとなります。

システムエンジニアになるなら若いほどチャンスが多い

システムエンジニアは、若い方ほどなれるチャンスが多い職種です。20代ならば、やる気さえあれば就職しやすくなっています。30代の方はリーダー経験や専門知識を求められる場合もあり、20代よりも条件は厳しくなりますが、これまでの経験を活かすことで活躍が可能です。

40代以上になると、システムエンジニアへのハードルは高くなります。しかし工夫と努力により、システムエンジニアとして活躍することも可能です。この場合スキルが重要になるため、しっかりと若いころからスキルを磨いていく必要があります。

システムエンジニアに必要なスキルを得る2つの方法

システムエンジニアに必要なスキルを得る2つの方法

システムエンジニアに就職する場合は、プログラミングなど、ITに関する最低限のスキルが求められます。スキルを得る方法は、大きく2つに分かれます。それぞれの方法について、詳しく確認していきましょう。

独学で学ぶ

独学は書籍や動画サイトを活用してプログラミングやIT技術を学ぶ、スタンダードな学習方法の一つです。以下に挙げる項目は、おもなメリットに挙げられます。

・場所や時間を選ばずに学べる

・費用が少額で済む

・あまり実務で使われない言語でも学習可能

・Webコンテンツや動画サイトを使えば、無料で学ぶことも可能

一方で独学には、以下の弱点もあります。

・不明な点を質問できる人がいないため、疑問を解決しにくい

・自己流のコーディングに気付きにくい

・スケジュールを管理する人がいないため、意志が強くないと学習を続けにくい

・教材やコンテンツは玉石混交。良いものを見抜く「目利きのスキル」が求められる

このため独学は、意志が強く疑問点を独力で解決できる方に向いています。

スクールを活用して学ぶ

学習方法には、スクールの活用もあります。以下の項目は、代表的なメリットです。

・専門家が監修した教材を活用。短期間で効率よく学べる

・不明な点を質問でき、疑問を残さずに学習を進められる

・書いたコードを見てもらえ、アドバイスを受けられる

・スケジュールや期限があるため、学習する動機付けができる

スクールには通学するタイプもありますが、近年ではオンラインのスクールも多くなっています。場所を選ばずに受講できることに、ありがたさを感じる方も多いでしょう。

一方でスクールは、費用が多額になることが難点です。修了までに数十万円の費用がかかる講座も少なくありません。また習得者の少ない言語の講座はなかなか開講されず、受講しにくいこともデメリットに挙げられます。

システムエンジニアを目指す方が知っておきたい3つの項目

これからシステムエンジニアを目指す方には、ぜひ知っておきたい項目が3つあります。いずれも採用に近づくポイントです。しっかり把握し準備を進め、より良い企業への内定をつかみ取りましょう。

自らコードを書きシステムを作り上げた経験は必須

IT系の技術職は独力で環境を作り、実際にシステムを作って学べます。これは大きなメリットであると同時に、採用の場ではやる気が本物かどうかを知るポイントとしても使われていることに注意が必要です。もし面接で「やる気があります」と答えても、実際にコードを書いた経験が無ければ「口だけの人」と思われ、不採用になりかねません。

システムエンジニアを目指すなら、本やスクールで学んだ実績だけでは不十分です。簡単なシステムで良いので自力で設計・コーディングし、動かしましょう。これにより、やる気が本物であることを示せます。

またポートフォリオを作ると、実力を可視化できるためおすすめです。近年では自ら書いたコードを専用のサイトにアップし、スキルをチェックしてもらうサービスもあります。有効に活用すると良いでしょう。

エンジニアのポートフォリオについては、こちらの記事も併せてご覧ください。
【なくてもOK?】エンジニアのポートフォリオ その必要性と作り方について解説

資格はあれば良いが必須ではない

システムエンジニアに就職する際、資格はあれば良いものの、採用されるうえで必須条件ではありません。しかし基本情報技術者など、基礎的な資格は持っていると考慮される場合も多いです。また資格がなくても開発業務を遂行できるスキルがあると認められたならば、内定も十分に可能です。

このため技術力向上への取り組みをないがしろにして、資格の取得に熱中することは望ましくありません。資格は今のスキルを客観的にチェックする手法と心得て、プログラミング技術などシステム開発スキルの向上を優先させることがおすすめです。

理系学部・学科の出身にはこだわらない会社も多い

多くのIT企業は、採用に際して「全学部・全学科応募可能」となっています。実際に文系の学部からシステムエンジニアになり活躍中の方は多数います。

情報処理推進機構「IT人材白書2018」によると、IT企業が新卒者を採用する際に「学部・学科は特にこだわらない」と回答した企業は全体の58.1%ありました。従業員100名以上の企業では、この割合が6割以上。理系学部・学科の出身には、こだわらない会社が多くなっています。

そもそもシステムエンジニアは、文系学部の出身者でも技術者になれる数少ない職種です。仕様を顧客と詰める業務などは、むしろ文系出身者が向く分野といえるでしょう。

努力しだいであなたもシステムエンジニアになれる

システムエンジニアへの門戸は、思ったよりも広いことがおわかりいただけたことでしょう。経験が浅かったとしても、ポートフォリオやコードを見せるなどの方法でやる気を可視化できれば、システムエンジニアになることは可能です。あなたの努力しだいでなれる職業といえるでしょう。

まずは興味のあるプログラミング言語を見つけ、学習を始めてみることをおすすめします。もしプログラミング言語選びで迷う場合、こちらの記事を参考にしてみてください。
【難易度順】プログラミング言語を一覧で一挙紹介!