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Microsoft MVP 3年連続受賞インタビュー|深井 亘さん

パソナ エンジニアマネジメント室 萩原です。
Microsoft MVP(Most Valuable Professional)とは、世界中の技術コミュニティに対して継続的かつ顕著な貢献を行っている技術者に対し、Microsoft社から授与されるグローバルなアワード。世界中で数千人しか存在しない非常に名誉ある称号であり、日本国内においても受賞者はごくわずか。新規受賞はもちろん、継続して受賞するには高い技術力と情報発信力、そしてコミュニティへの情熱が求められます。
そんなMVPを3年連続で受賞し続けているのが、パソナのエンジニア、深井 亘さん。
今回のインタビューでは、受賞の背景や活動の裏側、そしてパソナという環境でどのように技術と向き合っているのかを伺いました。
「MVPは目的ではなく、手段になった」
そんな一言から始まったのが、今回のインタビュー。パソナグループでMicrosoft MVP(Business Applications カテゴリ)を3年連続で受賞したエンジニア、深井亘さんのこれまでとこれからを伺いました。

Microsoft MVP 3年連続受賞インタビュー|深井 亘さん

パソナ エンジニアマネジメント室 萩原です。
Microsoft MVP(Most Valuable Professional)とは、世界中の技術コミュニティに対して継続的かつ顕著な貢献を行っている技術者に対し、Microsoft社から授与されるグローバルなアワード。世界中で数千人しか存在しない非常に名誉ある称号であり、日本国内においても受賞者はごくわずか。新規受賞はもちろん、継続して受賞するには高い技術力と情報発信力、そしてコミュニティへの情熱が求められます。
そんなMVPを3年連続で受賞し続けているのが、パソナのエンジニア、深井 亘さん。
今回のインタビューでは、受賞の背景や活動の裏側、そしてパソナという環境でどのように技術と向き合っているのかを伺いました。
「MVPは目的ではなく、手段になった」
そんな一言から始まったのが、今回のインタビュー。パソナグループでMicrosoft MVP(Business Applications カテゴリ)を3年連続で受賞したエンジニア、深井亘さんのこれまでとこれからを伺いました。

キャリア

2025/09/19 UP

“やったぞ”の先へ —— MVPの価値の変化

Microsoft MVPを初めて受賞したとき、深井さんが感じたのは「嬉しさ」だった。大きなイベントで自分の名前が掲載されることや、MVPが得られる特典の数々。1年目はまさに全力投球。個人ブログでは年間120本、月に10本近い記事を投稿し、登壇も月1ペースで重ねていた。

しかし結婚を機にそのスタイルは一変。投稿頻度を大幅に減らし、代わりに“中身”にこだわった。月に1本の連載形式で、他の誰も思いつかないようなアイデアや検証を記事化。登壇もそのテーマをもとに構成し、情報発信の「質」で勝負するスタイルに転換した。

「最初は“やったぞ”という達成感だったけれど、今はMVPが“誰かの役に立つ”ための手段。目的は“自分の技術で誰かの課題を解決したい”ということに変化していました」

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継続の力がコミュニティをつなぐ

深井さんの技術発信の原点は、自身のブログ「ルドルフもわたるふもいろいろあってな」。Power Automateを中心としたノウハウを日々発信し、開発物はGitHubで公開。誰かの役に立つことを第一に、業務に転用しやすい構成を心がけているという。

また、週末に開催される有志の勉強会にも継続的に参加。最も影響を与えたのは、大規模なイベントではなく、毎週地道に継続してきたこうした活動だった。

「”勉強会の登壇を見てきました”とブログやSNSで言ってもらえることが嬉しかった。継続することが、自分を知ってもらう一番の近道でした」

匿名質問を受け付けて、それを記事化して公開するスタイルも深井さん流だ。「誰かの課題を、自分の経験や知識で解決できる」。それが、活動の原動力になっている。

業務と発信をつなぐ、パソナでの環境

深井さんは、技術発信のアイデアを業務から得ることも多いという。たとえば社内の「クリーンデスクの日」の自動通知システムは、同僚の相談から着想を得て開発。その仕組みを記事化し、登壇にもつなげた。

「パソナには“やってみよう”を応援してくれる文化があります。チームの若手もすごく優秀で、自発的にナレッジ共有サイトを立ち上げるなど、自分から行動している。そんな環境にいると、自然と“もっと良くしよう”って気持ちになります」

中途で入社した直後の社内キックオフイベントでの和やかな雰囲気に驚いたという深井さん。転居の相談にも、上司が積極的に寄り添ってくれたこと——そうした体験もまた、深井さんにとっての“技術を伸ばせる土壌”の一部となっている。

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MVPの先へ。これからも“人の役に立つ”エンジニアでありたい

今後は、家庭とのバランスを大切にしながらも、登壇を中心に技術発信を続けていきたいという深井さん。

「プライベートと仕事を分けるんじゃなくて、橋渡しをするような活動をしていきたい」

これからMVPを目指す人、あるいは技術コミュニティに興味がある人には、こう語る。

「まずは“興味を持てる輪”の中に飛び込んでみる。そして、自分のスタイルを自分で決めることが大切だと考えています。誰かの真似ではなく、“自分がどうなりたいか”から逆算して活動を考えると、うまくいきやすいと考えています」

オフの顔と、エンジニアとしての信念

オフの時間は、奥さんと映画を見たり、旅行に出かけたり、趣味の時間を大切にしている。体験教室でヨガやドラムにチャレンジしたこともある。個人では、三味線を習っているという意外な一面も。

「まったく知らない世界に飛び込むのが好きなんです。技術と同じで、やってみることで見えるものがある」

そんな深井さんが、エンジニアとして最も大切にしているのは、「シンプルさ」と「可読性」だ。

「複雑なコードよりも、誰が読んでも分かるコードを書く。泡のように消えるアイデアも、必ずメモに残す。技術は人のためにある——その気持ちを忘れないようにしています」

 

パソナX-TECHには、こうした“技術を通じて誰かの役に立ちたい”という強い意志を持ったエンジニアがいます。MVPの肩書きにとどまらず、自らの活動を通じて社内外にポジティブな循環をつくり出す——深井さんの姿は、そんなパソナエンジニアの象徴とも言えます。社内外問わず影響力を拡大し続ける深井さん。今後も活躍に注目です!