ネットワークエンジニアのキャリアパスはスペシャリストとゼネラリストの2つ!具体的な職種についても解説
ネットワークエンジニアのキャリアパスの主要な職種と求められるスキルについて解説し、2大キャリアパスを選ぶ際の基準まで紹介しますので、ぜひご覧ください。
ネットワークエンジニアのキャリアパスの主要な職種と求められるスキルについて解説し、2大キャリアパスを選ぶ際の基準まで紹介しますので、ぜひご覧ください。
キャリア
2021/07/19 UP
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ネットワークエンジニアには幅広いキャリアパスが存在しており、どれを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ネットワークエンジニアのキャリアパスは大きく“スペシャリスト系”と“ゼネラリスト系”に分けられます。
この記事では、それぞれのキャリアパスの主要な職種と求められるスキルについて解説し、2大キャリアパスを選ぶ際の基準まで紹介しますので、ぜひご覧ください。
ネットワークエンジニアの2大キャリアパス
ネットワークエンジニアのキャリアパスは“スペシャリスト系”と“ゼネラリスト系”の2つに大別されます。まずは、それぞれの概要について簡単に見ていきましょう。
スペシャリスト系
スペシャリスト系は特定の分野に特化したスキル・知識を持つ職種が該当します。例えば、ネットワークスペシャリスト、セキュリティエンジニアなどです。
特定分野のスペシャリストとして、技術力を高めていくタイプのキャリアパスとなっています。主に下流工程を中心に現場での活躍が期待されるタイプです。
「特定分野に関する知識・スキルは誰にも負けない」という“専門家”です。
ゼネラリスト系
ゼネラリスト系は幅広く豊富な知識・技術・実績が必要とされる職種が該当します。例えば、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタントなどです。
ゼネラリストは知識・技術・スキルの保有範囲が広範囲にわたる人のことを表しますが、ネットワークエンジニアとしての業務経験を通して、サーバーやプログラミングなどの技術面だけでなく、人の管理などのマネジメントのスキルも含まれます。
主に上流工程を中心にプロジェクトを成功に導く役割が期待されるタイプです。
【ネットワークエンジニアのキャリアパス1】スペシャリスト系の主要な職種、求められるスキル
ここからは、それぞれのキャリアパスについてもう少し深堀りしていきましょう。まずは、スペシャリスト系の主要な職種や求められるスキルについて紹介します。
スペシャリスト系の主要な職種
スペシャリスト系の主要な職種としては、主に次のような職種が挙げられます。
・ネットワークスペシャリスト
・セキュリティエンジニア
・テクニカルサポートエンジニア
順番に見ていきましょう。
ネットワークスペシャリスト
ネットワークエンジニアとして最も想定しやすいキャリアパスの一つがネットワークスペシャリストです。その名の通り、ネットワークに関する専門家であり、ネットワークに関する高度で深い知識・スキルが求められます。特定のベンダー製品に絞って経験値を積み、専門性を高める方法もあります。
なお、ネットワークスペシャリストは、国家資格の試験もあります。資格試験にも興味がある方は、こちらの記事も併せてご確認ください。
【合格体験者が語る!】ネットワークスペシャリストの勉強法と合格体験記
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアはセキュリティの専門家であり、ネットワークの知識だけでなくサーバーなどのマルチなスキルが求められます。スペシャリスト系の中でも幅広く知識・スキルを身につけたい方は、セキュリティエンジニアを目指すのも良いでしょう。
なお、セキュリティエンジニアについては、こちらの記事も併せてご確認ください。
セキュリティエンジニアになる方法とは?需要や仕事内容、必要な資格について
テクニカルサポートエンジニア
ネットワークスペシャリストの中で簡単に触れましたが、特定のベンダー製品のスペシャリストとしてはテクニカルサポートエンジニアになる方法も考えられます。特定製品の操作方法や故障対応、技術的な問題に関する対応を行う職種であり、コミュニケーション能力も必要です。
スペシャリスト系に求められるスキル
スペシャリスト系に求められるスキルとしては、特定分野に関する深い知識とスキル、経験が必要です。スペシャリストは専門家であり、特定の分野に関しては誰にも負けない、と言えるだけでの知識・スキルが求められます。
加えて、それらの知識・スキルを裏付けるための経験も重要となります。基本的には広く浅くITが全般の知識があり、得意な分野が1つ2つあるという状態です。
スペシャリスト系のもとには、なにか困ったことや実現したいことの相談が寄せられることになるため、解決策を提示するだけでなく専門知識を踏まえた応用を利かせた解決策が提示できれば、より評価が高くなるでしょう。
スペシャリスト系はゼネラリスト系に比べて技術面で頼りにされることになるため、その点での知識・スキル・経験が必要となります。
【ネットワークエンジニアのキャリアパス2】ゼネラリスト系の主要な職種、求められるスキル
続いて、ゼネラリスト系の主要な職種や求められるスキルについて見ていきましょう。
ゼネラリスト系の主要な職種
ゼネラリスト系の主要な職種としては、主に次のような職種が挙げられます。
・プロジェクトマネージャー
・ITコンサルタント
・フルスタックエンジニア
順番に見ていきましょう。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、顧客との折衝などを行うユーザーに近い職種です。チームを率いてネットワークの設計や構築などを管理、実行する立場にあり、技術面以外の知識・スキルも求められます。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、ITを使って顧客のビジネスや経営に関わるコンサルを提供する職種です。プロジェクトマネージャーが実働部隊の管理者とすれば、ITコンサルタントはより経営層に近い立場の管理者と言えるでしょう。技術面だけでなく、ビジネスに関する知識・スキルが求められます。
フルスタックエンジニア
ゼネラリスト系の中ではスペシャリスト系に近い職種がフルスタックエンジニアです。フルスタックエンジニアは提案・設計・構築・試験・導入までの一連の流れをすべてこなせるエンジニア。見方によってはスペシャリスト系の職種とも言えますが、幅広く深い知識や実績が求められるという点でゼネラリスト系の職種と言えるでしょう。
ゼネラリスト系に求められるスキル
ゼネラリスト系には技術面のスキルだけでなく、ビジネスやプロジェクトの進行に関する知識やスキルなどが必要です。ゼネラリスト系はチームを率いる立場になることが多く、一人だけでは達成できない大きな成果を達成するために存在します。
ゼネラリスト系はその性質から、多くは自ら直接対応するよりも人を動かして大きな成果を挙げることが期待されます。そのため、的確に指示を出すための技術面のスキルだけでなく、顧客とのコミュニケーションや経営に関する知識が求められるのです。
また、その立場上、プロジェクト内においては最も頼りとされる存在であるため、経験だけでなく実績が必要不可欠と言えます。
スペシャリスト系かゼネラリスト系を選ぶ基準
ここまでにネットワークエンジニアの2大キャリアパスを紹介しましたが、まだどちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
スペシャリスト系かゼネラリスト系を選ぶ基準として最も大切なことは、自分自身が今後どうなりたいのかを考えることです。例えば、現場で新しい技術を取り入れながら知識・スキルを深めたい場合はスペシャリスト系、自身が中心となってプロジェクトを管理し、大きな成果を挙げたい場合はゼネラリスト系、と考える良いでしょう。
仕事に対して、どのようなことにやりがいを感じるのかは人によって異なります。知識やスキルを深めることが楽しいと感じる人もいれば、多くの人と協力してプロジェクトを成功させることが楽しいという人も。
キャリアパスを考える上では、自分自身がやりがいを感じることを把握し、今後どうなりたいのかを考えることが大切です。もし、あなたが20代でまだ目標像が定まらない場合は、今の業務をより深く理解してスペシャリスト系を目指すことから始めてみてはいかがでしょうか。
その後、経験を積むことでまた見えてくる世界も変わるはずです。
ネットワークエンジニアのキャリアパスは技術と管理に分かれる
ネットワークエンジニアにはさまざまなキャリアパスが考えられますが、主に技術に特化したスペシャリスト系か、管理に特化したゼネラリスト系の2種類に分けられます。
スペシャリスト系は特定分野の専門家として、“特定分野に関しては誰にも負けない”と言えるだけの深い知識・スキルが求められ、ゼネラリスト系には最低限の技術力に加えて、マネージングやビジネスに関する知識・スキルと実績が求められます。
ネットワークエンジニアとして今後のキャリアパスに悩んでいる方は、まずは将来的な自身の目標像を考えながら、早いうちに2種類のキャリアパスのどちらかを選択すると良いでしょう。