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ネットワークスペシャリストは取得する意味がない?取得するべき人とそうでない人の違い

この記事では、ネットワークスペシャリストを取得する意味のある人、ない人の違いについて解説します。

ネットワークスペシャリストは取得する意味がない?取得するべき人とそうでない人の違い

この記事では、ネットワークスペシャリストを取得する意味のある人、ない人の違いについて解説します。

スキルアップ

2022/01/26 UP

ネットワークに関する高難易度の資格としてネットワークスペシャリストは有名ですが、取得する意味がないという話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

結論からいえば、資格を取得する意味はありますが、人によってはあまり意味をなさないこともあるといえます。この記事では、ネットワークスペシャリストを取得する意味のある人、ない人の違いについて解説します。

そもそもネットワークスペシャリストとはどのような資格?

ネットワークスペシャリストは、情報処理推進機構(IPA)が主催する情報処理技術者試験の一つです。経済産業省から認められた国家試験であり、合格することで情報処理技術者として知識・技能が一定以上の水準であることを認定されます。

ネットワークのスペシャリストを認定するものとして、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアに最適な資格です。情報処理技術者試験のなかでも高度試験に該当し、高難易度の資格試験となっています。IPAの基本情報技術者試験の合格率が22%〜35%ほどで推移しているのに対して、ネットワークスペシャリストの合格率は15%前後であることからも難易度の高さがわかるでしょう。

令和元年までは春期・秋期の年2回開催でしたが、現在では春期のみとなっているため、試験に挑戦するチャンスが減った分、より難易度が高まっているといえます。

ネットワークスペシャリストに関して詳しく知りたい方は“【合格体験者が語る!】ネットワークスペシャリストの勉強法と合格体験記”でも体験談と併せて解説していますのでご覧ください。

ネットワークスペシャリストを取得する意味、メリット

では、ネットワークスペシャリストの資格を取得するとどんなメリットがあるのでしょうか。ここからはネットワークスペシャリストを取得する意味やメリットについて、紹介します。

スキル・知識の証明

ネットワークスペシャリスト試験では、ネットワークに関する幅広く深い知識が問われます。そのため、資格保有者はネットワークに対する知識やスキルを有していることの証明になります。

IT関連の知識やスキルは目に見えるものではないため証明が難しいものですが、資格取得を通して証明することが可能です。加えて、試験の学習を通してさらに知識を得ることも可能であり、この点もメリットや取得する意味として挙げられるでしょう。

就職、転職時に有利に働く

資格を取得していれば、履歴書に記載できるため就職や転職時に有利に働きます。ネットワークスペシャリストは高難易度試験として有名であり、資格取得者は一目置かれることでしょう。

また、高難易度試験であるため、継続的な学習を続ける努力が欠かせません。困難な課題に対して努力を続けられる姿勢を示すこともでき、就職や転職時には有効なアピールになります。

官公庁などの案件に参画するため

官公庁などの案件では、入札条件としてネットワークスペシャリストを有する人材が必要になることもあります。資格を取得していれば、大規模かつ重要な案件に携わる機会が得られる点は、大きなメリットの一つです。

プロジェクトのチームとして資格保有者が○人、という形で条件になっているため、自身が資格を持っていなくともチームの一員として参画できる可能性はあります。しかし、資格を取得していることで会社内での地位の向上や、会社によっては資格手当などももらえる可能性もあるため、取得するメリットになっているといえるでしょう。

ネットワークスペシャリストを取得する意味のない人、ある人

ネットワークスペシャリストを取得する意味のない人、ある人

ネットワークスペシャリストを取得する意味やメリットを見ると、取得する意味のない人とある人の違いも見えてきます。

Web系、外資系では意味がない可能性が高い

ネットワークスペシャリストを取得する意味がない人としては、Web系や外資系企業に勤めている人が挙げられます。Web系や外資系は成果主義であり、資格の有無は就職や転職時でもあまり重要視されません。

また、ネットワークスペシャリストは国家資格であるため日本国内でしか通用せず、外資系企業ではあまり意味をなさないでしょう。

ネットワークスペシャリストの資格を取得しても、知識や技能を有していることの証明であり、実業務における成果に直接結びつくものではありません。成果を重視するWeb系や外資系企業に勤めている場合は、資格取得の勉強に時間を割くよりもアウトプットをすることのほうが重要視されます。

資格取得のための勉強がまったく意味がないということはありませんが、取得後の効果を考えるとWeb系や外資系ではあまり意味がない可能性が高いといえるでしょう。

SIerやマネジメント、コンサルタントでは役立つ

反対にSIerやマネジメント職、コンサルタント職では役立てられる機会が多いといえます。これらの職種は、現場における技術力よりも総合的なマネジメント力や全体を俯瞰して見る力が求められるからです。

ネットワークスペシャリストはネットワークに関する幅広く深い知識が求められますが、資格取得を通して得た知識や技能は、総合的なマネジメントに応用できます。また、大手SIerは官公庁案件に携わる機会も多く、入札条件に資格所有者が必要であることからも取得する意味があるといえるでしょう。

このような背景から、SIerやマネジメント職・コンサルタント職への就職・転職時にもネットワークスペシャリストは活用でき、役立てられる機会が多く存在します。

IT系の資格の価値は自ら見出すもの

IT系の資格の価値は自ら見出すもの

ネットワークスペシャリストに限らず、IT系の資格は自身の置かれた環境や将来設計に応じて取得することを考えましょう。

例えば、将来的にマネジメント職やコンサルタント職に就きたい、自らの知見を深めたい、などの場合には、資格を取得することの価値を自ら見出すことができます。会社で資格手当がある場合、給料アップのために資格を取得する、という考え方でも取得する理由としては十分です。

資格を取得することで何が変わるのか、変わったことによって自身にどのようなメリットをもたらすのか、といったことを考えることが重要です。

ネットワークスペシャリストは高難易度の試験であり、取得するためには多くの時間を学習に費やす必要があります。取得した後に自身にどのようなメリットをもたらすのかを考えて、取得を検討しましょう。

ネットワークスペシャリストはとるだけでは意味がない!自ら価値を見出そう

ネットワークスペシャリストはIPAが主催する情報処理技術者試験の一つであり、高難易度の資格試験です。取得することでスキル・知識の証明や、就職・転職時に有利に働く、官公庁などの案件に参画できる、といったメリットを得られます。

しかし、Web系や外資系などの成果を重視する企業に勤めている場合には、資格を取得してもあまり意味をなさない可能性が高いでしょう。SIerやマネジメント職、コンサルタント職では取得時のメリットがもたらす効果が大きいため、取得する意味が大きいといえます。

ネットワークスペシャリストに限らず、IT系の資格を取得する価値は自ら見出すべきです。取得後にどのようなメリットを自身にもたらすのかを検討した上で、資格の取得を目指すとよいでしょう。