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Pythonの資格の種類とは?資格を取得するメリット効果的な勉強法

Pythonを学ぶ学習環境も徐々に整いつつあります。たとえばPythonを使いこなす知識や技能を証明するための資格制度なども、徐々に整ってきました。Pythonに関連する資格にはどのようなものがあるのでしょうか。

Pythonの資格の種類とは?資格を取得するメリット効果的な勉強法

Pythonを学ぶ学習環境も徐々に整いつつあります。たとえばPythonを使いこなす知識や技能を証明するための資格制度なども、徐々に整ってきました。Pythonに関連する資格にはどのようなものがあるのでしょうか。

スキルアップ

2019/09/27 UP

現在AIなどの分野で大変注目を集めているプログラミング言語のPythonですが、現在国内でも勉強したいと考える人が非常に多くなってきています。Pythonは比較的新しい言語であり、アメリカなどに続いていく形で日本でもここ数年で需要が高まってきたという状況です。

そうした変化に伴って、Pythonを学ぶ学習環境も徐々に整いつつあります。たとえばPythonを使いこなす知識や技能を証明するための資格制度なども、徐々に整ってきました。Pythonに関連する資格にはどのようなものがあるのでしょうか。

Python資格試験の種類

Pythonには複数の資格試験があります。ここでは、有名な3つの資格試験について解説していきます。

Python3エンジニア認定基礎試験

Pythonの技能を示す資格試験としては、まずPython3エンジニア認定基礎試験を挙げることができます。これは、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が実施するもので、Python3の基本構文、文法についての理解を問う問題や、Pythonの基礎的な知識を問う問題が中心となっています。

Python3エンジニア認定基礎試験の概要
試験内容 文法基礎を問う試験
受験料金 10,000円(外税) 学割5,000円(外税)
問題数/時間 40問(すべて選択問題)/60分
合格ライン 正答率70%

出題内容

Python3エンジニア認定基礎試験の主な出題内容
出題内容 出題数 出題率
構造ツール:if,else,for,range,break,continue,def(関数定義)など 9 22.5%
データ構造:list,set,dictionary,タプルなど 7 17.5%
気楽な入門編:数値・四則演算・文字列・配列・インデックス、など 6 15.0%
標準ライブラリめぐり:OSモジュール・globモジュールなど 6 10.0%
エラーと例外:構文エラー・例外・例外処理・送出など 6 10.0%

Python3エンジニア認定データ分析試験

また、データ分析など、より実践的な能力を問う資格試験も徐々にあらわれつつあります。たとえば、Python3エンジニア認定データ分析試験のベータ版の問題が2019年8月に公開されました。この試験はあくまで、試験の実施結果ついてフィードバックを集めることを目的としたものであり、受験者は間違えた問題、分かりにくかった問題などについてのアンケートに協力することとなっています。

この試験ではPython3エンジニア認定基礎試験に比較して、データ分析をはじめとする数学的な能力も問われるものとなっており、より実践的な力を問うものとなっています。

Python3エンジニア認定データ分析試験の概要
試験内容 Pythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う試験
受験料金 10,000円(外税) 学割5,000円(外税)
問題数/時間 40問(すべて選択問題)/60分
合格ライン 正答率70%

出題内容

Python3エンジニア認定データ分析試験の主な出題内容
出題内容 出題数 出題率
scikit-learn:前処理・分類・次元削減・評価・クラスタリングなど 8 20.0%
scikit-learn:データの読み書き・欠損処理・連結・整形など 7 17.5%
NumPy:NumPyでのデータの扱い方・NumPyの機能など 6 15.0%
Matplotlib:グラフの種類・出力方法・スタイル・オブジェクト説明など 6 15.0%
Pythonの基礎 3 7.50%

Python Certifications

日本国内では上二つのような資格試験が現在実施されていますが、海外にまで目を向ければ他にも価値ある資格はあります。たとえば、ポーランドを拠点に置くNPOのOpenEDG Python Instituteは、Python Certificationsという資格試験を実施しています。

この資格試験のレベルは3階級に分けられています。優しい順から、Entry、Associate、Professionaという順番です。Entryレベルは必ずしも受験せずとも、Associateレベルを受験することはできます。しかしProfessionaレベルを受験するためには、Associateレベルの合格が必須条件となります。

Entryレベルの出題傾向は「Python 3 エンジニア認定基礎試験」とあまり変わらず、初心者向けのPython基礎知識を問う内容となっています。Associateレベルでは、オブジェクト指向やセマンティクスなども出題範囲となっており、Professionaレベルではデータベースやネットワークに関する複合的な知識を問うものとなっています。

もっともこの試験問題はすべて英語です。しかし英語力に自信がある人、海外で仕事をしたい人などはこちらもお勧めです。

当該試験の概要は以下の通りです。

PCEP - Certified Entry-Level Python Programmer

PythonプログラマーのエントリーレベルとしてPythonの基礎スキルを問う試験です。

PCEP - Certified Entry-Level Python Programmerの概要
試験内容 PCプログラミングの基礎理論、Pythonの基礎文法など
受験料金 50USD(約5,200円)
問題数/時間 30問(選択問題、穴埋め問題)/45分
合格ライン 正答率70%

PCAP – Certified Associate in Python Programming

PythonプログラマーのアソシエイトレベルとしてPythonを使った実務を遂行できるスキルレベルに達しているかどうかを問う試験です。

PCEP - Certified Entry-Level Python Programmerの概要
試験内容 コンピュータープログラミングの基礎理論、Pythonの基礎文法、Pythonモジュールの使い方、オブジェクト指向プログラミングの基礎理論など
受験料金 295USD(約31,000円)
問題数/時間 40問(選択問題、穴埋め問題)/65分
合格ライン 正答率70%

PCPP-32-1 – Certified Professional in Python Programming 1

Pythonプログラマーとしてデータ分析にPythonを活用できるスキルレベルかを問う試験です。

PCPP-32-1 – Certified Professional in Python Programming 1の概要
試験内容 ファイル処理、数学・工学系ライブラリの使い方、GUIプログラミング、オブジェクト指向プログラミングの応用理論など
受験料金 195USD(約20,000円)
問題数/時間 40問(選択問題、穴埋め問題)/65分
合格ライン 正答率70%

PCPP-32-2 – Certified Professional in Python Programming 2

高度な技術を持ったPythonプログラマーとしてのスキルレベルを問う試験です。

PCPP-32-2 – Certified Professional in Python Programming 2の概要
試験内容 パッケージの作成と配布、デザインパターン、通信、ネットワークプログラミング、データベース制御など
受験料金 195USD(約20,000円)
問題数/時間 40問(選択問題、穴埋め問題)/65分
合格ライン 正答率70%

Python資格試験を取得するメリット

Python資格試験を取得するメリット

これまで紹介してきたPythonの資格試験を取得すると、様々なメリットがあります。そこで、具体的にどのようなことがあるのかを紹介していきます。

スキルのレベルを証明できる

資格を取るメリットとして一番わかりやすいのは、なにより自分のスキルのレベルを客観的に、誰にでもわかるかたちで示せることでしょう。ただプログラミング言語を勉強したことがある、仕事で使ったことがあるといっても、基礎文法レベルがわかる程度なのか、データベース処理までできる程度なのかなど、採用面接の場などで伝えきることが簡単ではありません。具体的なスキルレベルを資格などで客観的に説明できるようにしておくことは、キャリア形成に非常に有利になります。

Pythonエンジニアを目指せる

またPythonは現在、AI 分野などへの応用が盛んになされており、技術者に対する需要は非常に高いものがあります。しかしPythonというプログラミング言語自体歴史があまり長くなく、Pythonを用いた実務の経験が豊富な技術者はそう多くありません。

そうした状況もあり、Pythonに対する理解が深く正確な技術者に対する国内の需要は非常に高いものがあります。熟練の技術者が多くない市場であるということは、資格試験などで能力を証明できるのであれば、たとえ実務未経験者であっても新しい業務にチャレンジしやすい状況があるということでもあります。

こうした点からみても、Python関連の資格試験を目指すメリットは大きいといえるでしょう。

資格試験の効果的な勉強法

資格試験の受験にあたり、具体的な勉強の進め方にはいくつか種類があります。誰でもすぐに思いつくのは、書店でPythonの入門書籍を購入し、独学で勉強を開始してみることでしょう。たしかに、自分で書籍を買ってきて、基本的な文法事項をひととおり自分で実際にコーディングを進めながら確認し、簡単な作品をまずなにか作ってみるという流れは、ある意味プログラミング学習の王道でもあります。

また、Pythonエンジニア認定基礎試験は、「Pythonチュートリアル 第3版」という書籍をもとに試験問題が練られており、とくに3章から5章にかけての出題が多いため、この試験にむけてはこの内容を重点的に行うべきでしょう。

しかし、プログラミング言語を学ぶこと自体全く未経験である場合、独学だと導入段階で激しくつまずいてしまうことも考えられます。また、最短・最速での合格を目指したい人にとっては、スクールなどに通うことも良いでしょう。

資格試験で体系的にPythonを学ぼう!

AIをはじめ、様々な用途で使うことのできるPythonは現在も人気が急上昇を続けている状況です。勉強の流れは、基礎的な文法からはじまり、自分でなにか動くプログラムをひとつ作ってみたうえで、徐々に試験対策へと移っていくのがおすすめです。しかしこうした一連の流れは完全独学だと苦労する場合も少なくありません。

特にプログラミングの学習は、初学者のうちは思い通りの動作をしない理由がいつまでもわからず、時間を無駄にしがちです。初心者の方ほど、スクールを活用するメリットは大きいといえるでしょう。効率よく学ぶためにも、自分に合った勉強方法を選んでいくようにしましょう。