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リモートワーク時代のエンジニアの働き方 - メリットデメリット含めて徹底解説!

リモートワーク時代のエンジニアの働き方について徹底解説していきます。

リモートワーク時代のエンジニアの働き方 - メリットデメリット含めて徹底解説!

リモートワーク時代のエンジニアの働き方について徹底解説していきます。

スキルアップ

2020/03/25 UP

リモートワークの環境が整ってきた昨今、エンジニアのリモートワーク化が進んでいるといわれています。実際に大手メーカー企業を中心にリモートワークを推進する動きが進んでおり、さまざまなリモートワーク支援ツールもリリースされています。

時間と場所の制約から解放されるリモートワークは、通勤などの時間を短縮することでライフワークバランスが向上するなどのメリットが大きい反面、エンジニアの中でも向いている職種とそうでないものがあります。

今回はそんなリモートワーク時代のエンジニアの働き方について徹底解説していきます。

リモートワークはエンジニアの働き方にあっている?

一言でエンジニアといっても、エンジニアには幅広いジャンルがあり、それぞれ働き方が違っています。そこで、ここではソフトウェア系とハードウェア系に大きく分類し、その中で細かな向き不向きを解説していきます。

・ソフトウェア系のエンジニア

主にプログラミングが中心となるソフトウェア系のエンジニアは、リモートワークに適している職種です。特にWEB系エンジニアやプログラマーなどの単独での作業時間が多い職種は、リモートワークに向いている分野といえます。問題が発生した場合、ツールを使用した画面共有、文字チャット、ボイスチャットなどを活用することで解決が可能です。また、クラウドの開発環境も整ってきているため、仕事の連携に支障をきたす場面が少なくなっているのもリモートワークに向いている点といえます。

しかし全てのソフトウェア系エンジニアが向いているわけではありません。たとえば、ソフトウェア開発でも金融システムなど扱う案件などの場合、機密保持の面からリモートワークが難しいこともあります。

・ハードウェア系エンジニア

ネットワークエンジニア、インフラエンジニア、サーバエンジニア、組み込みエンジニアなどは、基本的にリモートワークが難しい分野です。これらのエンジニアは、配線や機器の設定などの物理的な作業が必要で、現場で作業を行うことが多いからです。クライアントのもとで製品に直接触れて作業することが前提となるエンジニアは、現在の勤務形態から大きくリモートワークにシフトすることは難しいでしょう。

フリーランスエンジニアとリモートワークの関係

世間一般ではフリーランスというとSOHOや在宅ワークのイメージがあり、一見するとリモートワークに適した職種といえます。しかし、フリーランスエンジニアの場合、一人で可能な小規模開発を除くと、実際に多い契約形態は、やはりクライアント企業に常駐する形です。クライアント企業もまだリモートワークの職場環境が整っていないことが多く、実は世間一般のイメージと裏腹に、フリーランスエンジニアは、まだまだリモートワークの募集は少ないのが現状です。

しかし、本来自分の裁量で仕事ができるフリーランスエンジニアは、業務内容としてはとてもリモートワークに適した働き方です。環境が整えば、今後リモートワークのフリーランスエンジニアは増えていくことが予想されます。

最初からフルリモートでの勤務は難しくても、ある程度の期間、常駐としてスキルや人間性で信頼を得ることで、業務形態を切り替えられることもあります。双方の合意が得られる形であればリモートワークはおすすめです。

エンジニアがリモートワークを行うメリット

エンジニアがリモートワークを行うメリット

リモートワークは実は通勤時間などから解放されるエンジニアだけでなく、企業にとって大きなメリットがあります。順番に見ていきましょう。

エンジニア視点でのリモートワークのメリット

・生産性向上

自分の好きな環境で業務ができるため、ストレスを軽減して開発に集中することができます。環境とは開発を行う場所だけでなく、使用するPCや回線、ディスプレイ、キーボードやマウスのような周辺機器、自分の体にあうデスクやチェアー選択まで、あらゆるものに関わります。

またリモートワークの形態によっては、自宅やコワーキングスペースなど、作業場所も気分で変えることも可能です。このように、生産性が向上する環境を自分で構築できることは、リモートワークの大きなメリットといえます。

・通勤時間の短縮

自宅ないし近距離のコワーキングスペースを利用して勤務する場合、通勤時間が大幅に短縮されます。ラッシュ時間帯の通勤時間は心身ともに負担が大きく、特に仕事が深夜に及んだ場合、帰宅すると、疲れ切って眠るだけになってしまうこともあります。

しかし、通勤時間が短縮されることで、ライフワークバランスを取るための時間を捻出することもでき、スキルアップや資格取得のための勉強をしてキャリアアップを目指すことも難しくありません。

・ストレスの軽減

開発環境のストレスや通勤にかかる負担の他にも、従業員にはさまざまなストレスがあります。たとえば、客先常駐の場合クライアント企業のもとで作業することになるため、常時クライアントの目を意識して気を張り続けている必要があります。また細かいことですが、開発に集中している時に、不意に声をかけられて作業が中断することもストレスといえるでしょう。

リモートワークをすることで、こうしたストレスは大きく軽減され、本来集中するべき業務に向き合うことが可能になります。

企業視点でのリモートワークのメリット

エンジニア側だけでなく、企業側のメリットも決して小さくありません。企業から見るとリモートワークは、社員に対する福利厚生の充実や社内設備にかかる経費の削減など、経営に関わる大きなメリットがあります。

・優秀なエンジニアを採用できるチャンス

距離的な条件があわず採用に至らなかった人材や、そもそもリモートワークに魅力を感じている人など、今までできなかった採用に踏み切ることができます。

距離や場所の制限が緩くなる分、より多くの人材に対してアプローチできるため、優秀なエンジニアを見つけ出し採用できるチャンスが増えます。また、リモートワークが可能になることで、遠隔での業務管理ができるようなるため、時短勤務やパートタイム勤務にも今まで以上に柔軟に対応できるようになります。

リモートワークを導入することは、産休や育休後の職場復帰と育児支援などの福利厚生の充実にもつながります。妊娠出産のためにキャリアを諦めてしまった優秀な女性エンジニアに対し、リモートワークを採用することで通勤負担を軽減しながら職場復帰をしてもらえるだけでなく、これから結婚と出産を視野に入れている若い女性エンジニアにとっても魅力的といえます。

・経費の削減が可能

リモートワークに移行して社内勤務の人数が減ることで、広いオフィスの維持費や光熱費、通勤手当、会社で準備しておく備品などのさまざまな経費を削減できる可能性があります。最終的に出社する従業員が少なくなれば、必要なオフィスの大きさを見直して、家賃や固定資産税などの費用の削減へと結びつけることができます。

エンジニアがリモートワークを行うデメリット

リモートワークはメリットだけではありません。自己管理が大切になるため、人によってはリモートワークに向いていないこともあります。

また、自宅で仕事をする場合、他の家族が在宅しているとプライベートと仕事の時間をなかなか切り分け切れないこともあります。在宅だから時間が自由になると考え、会社からの指示が休憩時間や始業終業、休日などを配慮していないケースもあり、働きすぎという問題もあります。

エンジニア視点でのリモートワークのデメリット

・自己管理が難しい

リモートワークで難しい点の一つに自己管理が挙げられます。在宅の場合、生活空間にいることから精神的な切り替えが上手くいかず、なかなか仕事に集中できなかったり、仕事以外のことに気が散ってしまって効率が上がらないことがあります。

仕事に身が入らず怠けてしまうという問題もありますが、より深刻なのはオンオフの境目が曖昧になって、過労状態に陥ってしまうことです。リモートワークだからより真面目にやらなければいけないと気を引き締め過ぎ、休むべきタイミングを見失って体を壊してしまうケースもあります。

・コミュニケーションが難しい

ソースコードを指示通りに書いていくだけであれば問題ありませんが、プロジェクトで必要なコミュニケーションはある程度意識的に取っていかないとすぐに不足してしまいます。自分の仕事に集中し過ぎて周りと連携が取れず、問題の解決が先送りになった結果、最終的に取り返しのつかないトラブルにつながってしまう可能性もあります。

その場にいれば、おかしいと気付いたタイミングですぐ声を掛け合って集まることができますが、リモートワークの場合、自分から積極的に連携を取りにいく必要がでてきます。

また、業務以外でもランチへいったり、休憩所での他愛もない雑談のような軽い従業員同士のコミュニケーションが減るため、孤立感や孤独感を強めて、企業への所属意識が薄くなってしまうことも懸念されます。

企業視点でのリモートワークのデメリット

・勤怠管理が難しい

リモートワークの勤怠管理は把握が難しく、実際の労働時間の把握や、残業時間の管理が難しくなります。また、勤務状態を把握して怠けていないかどうかも従業員の自主性に任せざるを得ない部分があります。

これを解消するために、特定のページへのログイン・ログアウト時間によって管理したり、オンラインのバーチャルオフィスシステムを導入して仮想空間で出社するなど、システムを導入することで対策しようとしている企業もあります。

一定時間ごとにデスクトップのスクリーンショットを管理者に送るシステムなど、勤務中のサボりを監視するシステムは、いくつかサービスが存在します。しかしいずれにせよ導入にはコストや準備期間が必要となります。

・セキュリティ管理が難しい

機密性の高いデータの扱いは、社内や、クライアント企業への常駐時に比べるとセキュリティ管理が難しい問題があります。情報漏えいのリスクが上がってしまうため、対策にコストがかかります。

セキュリティポリシーの策定、データやデバイスの管理を徹底、パスワード管理、紛失時のアカウントロック、社内サーバへのアクセス方法の統一など、やるべきことが多くあるため、一つずつしっかり対応していくことが求められます。

・初期投資がかかる

リモートワークを導入するにあたっては、ある程度の初期投資も見込んでおく必要があります。ここまでご紹介したような、リモートワークに適した勤怠管理システムやセキュリティ対策のためのコストだけでなく、デスクトップPCしかない場合、ノートPCに切り替えるコストや、こうしたものの管理・運用に必要な人的コストも考えておく必要があります。

リモートワークに必要な初期投資は、企業によっては大きく変わってきますが、準備がほとんどできていない場合、かなり大掛かりになることも考えられますので注意が必要です。

エンジニアにとってメリットの多いリモートワークにチャレンジしてみては?

リモートワークはまだ働き方としては新しく、社会的に浸透するのはこれからでしょう。よりリモートワークのメリットを享受していくためにも、自己管理を徹底し、仕事環境の構築、家族の理解なども整えていく必要があります。

人によって向き不向きのあるリモートワークですが、条件が合致する人であれば、企業側にもエンジニアに大きなメリットを与えてくれます。特に、通勤という心身ともに大きかった負担からの解放と、プライベートな時間を確保しやすくなる点は、大きなメリットです。リモートワークを活用することで企業とエンジニアはWin-Winの関係になれるため、ぜひ新しい働き方にチャレンジしてみてください。

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