C言語エンジニアにおすすめの資格一覧!得意分野でスキルアップを目指すには
本記事では、C言語を使うことの多いエンジニアがスキルアップするのに役立つ資格・試験を紹介していきます。
本記事では、C言語を使うことの多いエンジニアがスキルアップするのに役立つ資格・試験を紹介していきます。
スキルアップ
2022/09/30 UP
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エンジニアのための資格や認定試験には、さまざまな種類があります。今後のキャリア形成や就職・転職のために、資格・試験を活用したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
そのためには、ある程度の勉強が必要になります。せっかく時間をかけて勉強するのなら、得意を活かしてスキルアップをはかるのもおすすめです。本記事では、C言語を使うことの多いエンジニアがスキルアップするのに役立つ資格・試験を紹介していきます。
C言語エンジニアにとっての資格取得の意味
まずは、C言語を用いて仕事をするエンジニアにとって、資格取得がどのような意味をもつのかについて確認しましょう。
C言語は今後も需要が見込めるプログラミング言語
約半世紀にもわたって、C言語はさまざまな分野のソフトウェア開発に用いられてきました。その間にも用途に合わせた多種多様なプログラミング言語が登場しましたが、汎用性の高さや実行速度の速さなどに強みのあるC言語は、現在でも開発の第一線で使われ続けているのです。
オランダのTIOBE Softwareが毎年発表している世界のプログラミング言語の人気ランキングを見ても、2021年は1位、2022年は2位とC言語が上位に入っていることがわかります。C言語の需要は、今後も続くといえるでしょう。
C言語の特徴については下記の記事でも詳しく説明しているので、併せて参考にしてください。
【初心者向け】C言語とは?できることや他言語との違いなどをわかりやすく解説
C言語のスキルアップには得意分野での資格取得が効果的
C言語を武器にするエンジニアが活躍できる分野(業界や技術領域など)は多数あります。分野ごとのスキルを効果的に伸ばすには、ネットワークやデータベースのような特定の要素に特化した資格の取得を目指して勉強するのが効果的です。また、試験に合格できれば、就職や転職の際のアピールポイントにもなるでしょう。
そのためには、スキルアップに活用できる資格にはどのようなものがあるのかを知っておくことが大切です。このあとは、おすすめの資格を分野ごとに紹介していくので、ぜひ自分の得意分野に合うものをみつけて専門性の強化などに役立ててください。
なお、上流工程やビジネス、監査などの方面に進むキャリアパスを描いている人もいるでしょう。その場合は、下記の記事も参考にしてみてください。
システムエンジニアにおすすめの資格8選
C言語エンジニアにおすすめの資格:基本編
C言語エンジニアがスキルアップに活用できる資格のなかから、まずは特定の分野によらないものを紹介します。
C言語プログラミング能力認定試験
「C言語プログラミング能力認定試験」は株式会社サーティファイによる、C言語の知識やプログラミングのスキルを測れる認定試験です。変数・定数の型や演算子、制御構文といったC言語そのものに関する理解のほか、ライブラリ関数や各種アルゴリズムを活用してプログラムを作成する力などが試されます。
同試験には実力に応じて選べる1〜3級の3段階が用意されているため、3級からなら初学者でも挑戦しやすいでしょう。1級は試験時間内にプログラム作成などを行なう実技試験となっており、合格するには実務レベルのスキルが求められます。
より詳しい試験内応については、下記の記事でご確認ください。
C言語プログラミング能力認定試験とは?各級の出題内容や勉強方法を紹介
基本情報技術者試験(FE)
開発にC言語を用いる際は、コンピュータの基礎や開発手法など、特定のプログラミング言語に依存しない知識を求められる場面が少なからずあります。そうした知識を広範囲にカバーするのが、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験「基本情報技術者試験」です。
同試験については試験対策などの情報が多く出回っていますが、2023年から試験内容が新しくなる点に留意しましょう。従来はC言語を選択して受験できましたが、今後は選択問題が廃止となり「擬似言語」による出題に統一されます。詳しい変更点などについては、下記の記事でご確認ください。
新しくなった基本情報技術者試験とは?合格を目指すメリットや勉強法も紹介
応用情報技術者試験(AP)
「応用情報技術者試験」は、「基本情報技術者試験」の上位にあたる試験です。要求や戦略から運用までを含む各フェーズを独力で推進できる深い知識と、エンジニアとして高いパフォーマンスを発揮できる実力を身につけたい人に適しています。
やや難易度の高い試験ですが、合格すれば「高度IT人材」として就職や転職も有利に進めやすくなるでしょう。同試験の内容や受験のメリットなどについては、下記の記事も参考にしてください。
応用情報技術者試験とはどのような試験?難易度や資格を取るメリットも説明
C言語エンジニアにおすすめの資格:ネットワーク編
ネットワーク分野においては、ネットワークエンジニア向けの資格がC言語エンジニアにも役立つでしょう。ネットワークエンジニアの仕事内容などについて解説している下記の記事も参考にしながら、スキルアップに活用してください。
ネットワークエンジニアとはどのような職業なのか?仕事内容・資格について
CCNA(Cisco Certified Network Associate)
「CCNA」は、ネットワーク大手のCisco Systems社が実施しているグローバルな認定試験です。ネットワークの基礎から最新技術までを含む知識と、ネットワーク機器を取り扱うためのスキルを身につけたいエンジニアに広く活用されています。
「エントリー」から「エキスパート」までの「認定取得パス」が設定されている点は、同社の試験における特徴の一つといえるでしょう。「CCNA」は、「エントリー」より1つ上位の「アソシエイト」に位置付けられる試験です。そのため、試験内容は初学者よりも一歩踏み込んだ知識が求められるものとなっています。
ネットワークに関わるエンジニアとしての、世界共通の基礎を取り入れたい人におすすめの試験です。
ネットワークスペシャリスト試験(NW)
「ネットワークスペシャリスト試験」は、「応用情報技術者試験」よりも上位の「高度試験」に分類される、専門性の高い認定試験です。組織の要求を的確に反映させるとともに、セキュリティにも配慮しながら堅牢なネットワークシステムを実現するスキルなどが問われます。
なお、同試験はネットワークのみを扱うものではありません。「基本情報技術者試験」と「応用情報技術者試験」の出題範囲もカバーする、ハイレベルな内容の試験となっています。
C言語エンジニアにおすすめの資格:データベース編
C言語エンジニアには、データベースエンジニア向けの資格が役立つ場面も少なくありません。データベースエンジニアの仕事内容やキャリアに関する下記の記事も参考にしながら、スキルアップに役立ててください。
データベースエンジニアとは?仕事内容やキャリアパスについても解説
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
「ORACLE MASTER」は、データベース大手の日本オラクル社による認定試験です。データベースの仕組みやSQLの基礎を身につけることが可能な内容となっており、試験は「Bronze」、「Silver」、「Gold」、および「Platinum」の4つグレードに分かれています。「Bronze」は初学者レベルのため、データベースを扱うエンジニアは「Silver」以上を目標とするのがよいでしょう。
なお、「OCP(Oracle Certification Program)」と呼ばれる世界共通の試験制度もあります。これに対し、「ORACLE MASTER」は国内向けの試験です。「ORACLE MASTER」の合格者はグレードによって「OCP」としても認定されますが、これらの試験は厳密に同じものではありません。
データベーススペシャリスト試験(DB)
「データベーススペシャリスト試験」は、「ネットワークスペシャリスト試験」と同様に「高度試験」に分類される、ハイレベルな認定試験です。データベース以外の知識まで広くカバーする内容となっており、ビジネスの要求に応じてパフォーマンスの高いデータベースシステムを構築するスキルなどが問われます。
試験の難易度は高いですが、これからのビッグデータ時代を担っていくエンジニアがスキルアップを目指すのに役立つでしょう。
C言語エンジニアにおすすめの資格:組み込み編
IoT機器などを扱うC言語エンジニアのスキルアップに役立つ、組み込み分野の資格について紹介します。よりIoTエンジニア向けに特化した資格については、下記の記事も参考にしてください。
IoTエンジニア向けの資格を紹介!取得するメリットや適性とは
ETEC(組込み技術者試験制度)
「ETEC」はJASA(組込みシステム技術協会)が実施する、組み込みエンジニア向けの試験です。IoTのニーズが高まる一方で、日本国内では技術者が不足傾向にあります。同試験はこうした現状などを踏まえ、業界全体の活性化をはかることを目標とするものです。
合否判定を行なわない点は、一般的な認定試験とは異なる「ETEC」の特徴といえるでしょう。受験者が自分に足りない知識・スキルを知ることで、次の学習につなげられるような評価方法を採用しているのです。
また、JASAは、試験対策にもなる入門から上級者向けまでの参考書も紹介しています。「ETEC」の受験を目標とすることで、組み込み技術に関する学習を効率的に進められる環境を整えられるでしょう。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)
「エンベデッドシステムスペシャリスト試験」は、組み込みエンジニア向けの「高度試験」です。要求される機能や品質をハードウェアとソフトウェアに適切に振り分け、両者を組み合わせたシステムを構築するスキルなどが問われます。
同試験の内容は、ITに関する幅広い知識と組み込みシステムの深い専門性が併せて求められるものです。ハイレベルではありますが、あらゆるモノをつなげるIoT分野での活躍を目指すエンジニアにとって、スキルアップに役立つ試験だといえるでしょう。
C言語エンジニアにおすすめの資格:セキュリティ編
セキュリティは、どの分野でも避けては通れない重要な要素です。セキュリティエンジニアを目指す人が何を学んでいるのかを知ることは、C言語エンジニアのスキルアップにも有効でしょう。下記の記事も参考にしながら、セキュリティに関する資格を役立ててください。
セキュリティエンジニアになるための勉強方法とは?勉強に役立つ資格も解説
CompTIA Security+
「CompTIA Security+」は、グローバルなIT業界団体であるCompTIAが実施する世界共通の認定資格です。特定のベンダーに依存しないという特徴があり、セキュリティ分野で求められるニュートラルなスキルを測ることができます。
ただし、この試験はセキュリティエンジニアとして実務経験のある人を対象とするものです。そのため、C言語エンジニアがセキュリティに関する学習の一環として受験するのは、ややハードルが高いかもしれません。
しかし、セキュリティ上の脅威について知り、それに対抗するための設計や実装、運用などの手法ついて学ぶことは、あらゆる分野のエンジニアに有用です。試験の出題範囲を網羅する自己学習用のテキストなどもCompTIAの公式サイトから手に入るので、セキュリティについて学ぶ際の道しるべとして活用できるでしょう。
情報処理安全確保支援士試験(SC)
「情報処理安全確保支援士試験」はセキュリティの専門家向けの「高度試験」にあたり、以前は「情報セキュリティスペシャリスト試験」と呼ばれていました。サイバーセキュリティに関するリスクをチェックし、組織やシステムを安全に保つスキルなどが問われる試験です。
所定の手続きを行なえば、同試験の合格者は「情報処理安全確保支援士(通称:登録セキスぺ)」の資格保持者になることができます。これは、サイバーセキュリティについて評価や助言、指導などを行なう人材としての国家資格です。
気軽に挑戦できる試験とはいえませんが、セキュリティについて本格的に学ぶ際の指針にできるでしょう。
資格取得でさらに活躍できるC言語エンジニアを目指そう
C言語エンジニアに役立つ資格には、さまざまな種類があります。各分野のスペシャリストを対象とするような資格の取得を目標に勉強すれば、得意分野のスキルをさらに伸ばすことも可能です。自分にあう資格をみつけて、スキルアップに役立ててみてはいかがでしょうか。
パソナテックで就業中の方は、業務上で必要な技術の資格取得の際、合格後に受験料が還付される「資格取得支援制度」が利用できます。ぜひ併せて検討してみてください。