エンジニアとは?職種・仕事内容や未経験から目指す方法について解説
この記事では、エンジニアとはどのような職種なのか、その種類や仕事内容を解説します。
この記事では、エンジニアとはどのような職種なのか、その種類や仕事内容を解説します。
キャリア
2023/07/04 UP
- キャリアパス
- 仕事内容
- システムエンジニア
生活のあらゆるシーンでIT化が進んでおり、エンジニアの仕事の需要は年々高まっています。小学校・中学校でのプログラミング教育もスタートし、IT関連の職業は従来よりも身近なものになっています。
エンジニアにはさまざまな職種が存在します。エンジニアの仕事に興味はあるものの「仕事のイメージが漠然としている」「エンジニアの種類をよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エンジニアとはどのような職種なのか、その種類や仕事内容を解説します。エンジニアとして働くことの魅力や未経験からエンジニアを目指す方法も触れていくので、エンジニアを目指している方はぜひ最後までお読みください。
「エンジニア」とはどんな職種?
まず、エンジニアとはどのような職種なのかを理解しましょう。
エンジニアとは
エンジニアとは「工学(エンジニアリング)に関する専門的な知識・スキルを有する人材」を意味する言葉です。エンジニアは、日本では「技術者」とも呼ばれています。
IT業界で活躍するエンジニアを、一般的に「ITエンジニア」と呼びます。ITエンジニアは、おもにインターネットなどのIT技術に関する専門知識やスキルを備えた人材を指しています。
本来、エンジニアとは工学の技術を扱う技術者の総称です。しかし、近年は「エンジニアはIT関連の職種」というイメージが強く、ITエンジニアを指して「エンジニア」とだけ呼ぶことも増えています。
ITエンジニアの職種の分類
ITエンジニアは、IT分野の知識・スキルを持つエンジニアの総称であり、分野によってさまざまな職種が存在します。
それぞれの職種は「開発系エンジニア」「インフラ系エンジニア」「IT関連職」の3種類に分類されます。いずれの職種もITエンジニアに含まれますが、専門分野や担当する業務範囲が異なります。
開発系エンジニアは、IT製品やシステムの設計・開発を担当する職種です。
【開発系エンジニアの職種例】
・システムエンジニア
・プログラマー
・Webエンジニア
・アプリケーションエンジニア
インフラ系エンジニアは、サーバーやネットワークなど、ITインフラの構築や運用・保守をおもに担当します。
【インフラ系エンジニアの職種例】
・ネットワークエンジニア
・サーバーエンジニア
・データベースエンジニア
・セキュリティエンジニア
・クラウドエンジニア
IT関連職は、おもにユーザーやクライアントのサポートを担当する職種です。
【IT関連職の例】
・セールスエンジニア
・テクニカルサポート
・データサイエンティスト
・社内SE
エンジニアの種類・仕事内容
ITエンジニアにはさまざまな職種が存在します。ここでは、代表的なITエンジニアの種類とその仕事内容について見ていきましょう。
システムエンジニア
システムエンジニアは、おもにシステムの要求分析・要件定義から詳細設計、開発、テストまでの一連の工程に携わるエンジニアです。
システムの設計に携わるため、IT技術に関する幅広い知識が欠かせません。また、クライアントとのやり取りも多く、システムの仕組みをわかりやすく説明するスキルがあることも重要です。
システムエンジニアの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
システムエンジニア(SE)とは – 仕事内容やスキルを徹底解説』
プログラマー
プログラマーは、おもにシステムエンジニアが制作した仕様書(設計書)に基づき、プログラミングを担当するエンジニアです。
仕様書の内容に不備がある場合は、それを発見・指摘することもプログラマーの大切な仕事です。また、コーディングに加え、詳細設計の作成、単体テスト、バグ発生時の修正作業なども行ないます。
プログラマーの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
プログラマーになるには?未経験からプログラミングを学ぶ方法と仕事に必要なスキル』
Webエンジニア
Webエンジニアは、Webサイト、Webアプリケーション、モバイルアプリケーションなどのシステム設計や開発を担当するエンジニアです。おもに仕様書に沿って、システムのプログラミングやコーディングを行ないます。
また、Webエンジニアは業務範囲によってフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアに分けられます。
Webエンジニアの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
Webエンジニアとは?仕事内容・将来性・必要資格やスキルを解説』
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、アプリケーションの開発や運用を担当するエンジニアです。
アプリケーションには、Web上で動作するWebアプリケーションや、スマートフォンやタブレットにインストールして使用するもの、パソコン上での動作を基本とするアプリケーションなど、さまざまな種類が存在します。
開発分野は多岐にわたり、開発するアプリケーションによっては、使用言語や開発環境が大きく異なるという特徴があります。
アプリケーションエンジニアの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
アプリケーションエンジニアとは?仕事内容・キャリアパス・将来性についても解説』
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークシステムの設計、構築、運用・保守に特化したエンジニアです。
ネットワーク機器やケーブルの設置・配線なども担うことが多いため、ハードウェアに関する知識が必要です。また、ネットワークに障害が発生した際は、迅速な原因究明と復旧が求められます。
ネットワークエンジニアの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
ネットワークエンジニアの仕事内容とは?やりがいについても解説』
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーの設計、構築、運用、保守に特化したエンジニアです。おもにサーバーのOSやミドルウェアなど、内部システムの設計や構築を担当します。
サーバーエンジニアは、ネットワークエンジニアと混同されることが多い職種です。サーバーエンジニアが担当するのはサーバー部分、ネットワークエンジニアが担当するのはネットワーク機器であり、それぞれ担当領域が異なっています。
サーバーエンジニアの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
サーバーエンジニアの仕事内容とは?必要なスキル・やりがいについて』
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計、構築、管理、運用、保守に特化したエンジニアです。Oracle Database、Microsoft SQL Server、PostgreSQL、MySQLなど、データベース管理システムに関する知識が求められます。
近年、ビッグデータのビジネス活用が注目されており、データベースエンジニアは需要が高まっている職種の一つです。
データベースエンジニアの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
データベースエンジニアとは?仕事内容やキャリアパスについても解説』
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、情報セキュリティに関する業務に特化したエンジニアです。情報セキュリティを考慮したシステムの設計、運用、管理を担当します。
サイバー攻撃は日々巧妙化しており、多くの企業は「いかに個人情報などの機密情報を保護するか」という課題に直面しています。社会全体で情報セキュリティへの関心が高まっており、それに応じてセキュリティエンジニアのニーズも増えています。
セキュリティエンジニアの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
セキュリティエンジニアとは?仕事内容や必要資格および未経験から目指す方法を解説』
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、クラウド上のシステムを設計、構築、運用、保守することに特化したエンジニアです。クラウド上にサーバーやネットワークを設計・構築し、ITインフラを整備します。
具体的には、クライアントに適したクラウドサービスの選定、クラウド上のストレージ・仮想サーバーの構築、構築したシステムの管理を行ないます。
クラウドサービスを活用する企業は年々増えており、近年急速に需要が高まっている職種です。
クラウドエンジニアの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
クラウドエンジニアの需要は高い!必要なスキルや将来性を解説』
AIエンジニア
AIエンジニアとは、その名のとおりAIの開発に特化したエンジニアです。おもにAIを活用したシステムやソフトウェアの開発を担当します。また、クライアントが抱える課題に対して、AIを活用した解決方法の提案などを行なうこともあります。
近年、ビジネス領域でのAI活用が注目されており、優秀なAIエンジニアを求める企業が増えています。
AIエンジニアの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
AIエンジニアとは?仕事内容、必要なスキルや資格について解説』
セールスエンジニア
セールスエンジニアは、IT技術に関する知識・スキルを活かして営業現場で活躍するエンジニアです。自社製品を提案する際に、実際にクライアントの前で実演することもあります。
開発現場で培ってきた経験を活かすことで説得力のある提案ができ、成約率の向上に貢献します。
セールスエンジニアの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
セールスエンジニアの仕事内容とは?営業職との違い・将来性・求められるスキルについて』
社内SE
社内SE(社内システム企画)は、会社内のIT関連業務に携わるエンジニアです。社内のヘルプデスク業務、社内インフラの整備、社内システムの開発・運用など幅広い業務を担当します。
身近にいる社員がユーザーのため、担当した業務の評価が伝わりやすく、会社の成長に貢献できた際は大きなやりがいを感じられる仕事です。
社内SEの仕事内容について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『
社内システム企画(社内SE)の仕事内容とは?必要なスキル・資格について解説』
エンジニアとして働く魅力とは?
IT技術は非常に速いペースで進歩していきます。そのため、ITエンジニアは常に新しい技術の情報をキャッチアップし、自身のスキルを磨く努力が求められます。
開発現場でもどんどん新しい技術が取り入れられるため、最先端のIT技術に触れながらスキルを向上させられるのは、ITエンジニアならではの魅力です。
また、IT業界はいわゆる「実力重視」の傾向があります。実績やスキル次第で若手でも活躍のチャンスが巡ってくるため、向上心のある方にとっては大きな魅力でしょう。
ITエンジニアは他業種に比べて年収が高めのため、収入アップを目指している方にもおすすめです。また、専門性が高いため「手に職をつけたい」という方にも向いています。
仕事の成果が見えやすく、モチベーションの維持・向上がしやすい点も、ITエンジニアとして働く魅力の一つといえるでしょう。
未経験からエンジニアになるには?
IT業界は人材不足の状態が続いています。そのため、未経験者を採用して社内で人材育成を行なう企業も増えています。
未経験からエンジニアを目指す場合は、独学や専門スクールでITの基本知識やプログラミングを学習しておくと、入社後もスムーズにスキルを身につけられます。熱意のアピールにもなり、転職・就職の際の武器にもなるでしょう。
ITに関する資格を取得するのもおすすめです。資格取得に向けた学習を通して、ITの基礎知識を体系的に学習できるというメリットもあります。特にITパスポートは知名度が高く、初心者でも取得しやすい資格の一つです。
エンジニアの需要・将来性
ITエンジニアは慢性的な人材不足の状態が続いています。
なかでも、AIやIoT、データベースやセキュリティなど、高度な専門性が求められるエンジニアは市場価値が非常に高く、企業のニーズも年々増えています。
また、IT業界だけでなく、さまざまな業界でIT技術の活用が注目されています。ITエンジニアの活躍の場は、今後ますます拡大していくことでしょう。
ITエンジニアとして常に最新技術を学び、自身の市場価値を高める努力を続ければ、常に需要があり将来性もある職種です。
ITエンジニアはあらゆる業界に必要とされる仕事
IT業界で活躍するエンジニアを、一般的にITエンジニアと呼びます。ITエンジニアは専門分野や担当業務によって多種多様な職種があります。今後も新しい技術の登場により、新たな職種が誕生することがあるでしょう。
ITエンジニアは職種によって、必要となるスキルが異なります。もし、目指しているエンジニア職種がある場合は、その職種になるために必要な経験やスキルを知り、キャリアパスを作成しましょう。
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