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ITエンジニアとプログラマーの違いとは?仕事内容・必要スキルについて

この記事では、ITエンジニアとプログラマーの違い、定義や仕事内容、要求されるスキルなどを中心に解説します。

ITエンジニアとプログラマーの違いとは?仕事内容・必要スキルについて

この記事では、ITエンジニアとプログラマーの違い、定義や仕事内容、要求されるスキルなどを中心に解説します。

キャリア

2023/07/10 UP

ITエンジニアとプログラマーは混同されることが多い言葉ですが、それぞれ言葉の意味や仕事内容は異なります。しかし、ITエンジニアとプログラマーについてそれぞれの概要を理解はしていても、違いを詳しく説明できない方は珍しくありません。

この記事では、ITエンジニアとプログラマーの違い、定義や仕事内容、要求されるスキルなどを中心に解説します。ITエンジニアとプログラマーの仕事に向いている人の特徴や、これらの職種で有効な資格も紹介するので「ITエンジニアに興味がある」「プログラマーを目指している」という方は、ぜひ最後までお読みください。

ITエンジニアとプログラマーはどんな職業?

まずは、ITエンジニアとプログラマーの定義の違いについて理解していきましょう。

エンジニアは「IT技術者の総称」

エンジニアとは、工学(エンジニアリング)に関する専門的技術を有する人材を指す言葉で、日本では“技術者”とも呼ばれます。

IT業界におけるエンジニアを一般に「ITエンジニア」と表し、IT知識をもつ技術者の総称として使用されます。また、ITエンジニアを指して、「エンジニア」とだけ表現するケースも多々あります。

ITエンジニアにはさまざまな職種が存在します。システムエンジニアやWebエンジニアなどもITエンジニアに含まれ、広義ではプログラマーもITエンジニア職種の一つです。

プログラマーは「プログラミングを担当する職種」

プログラマーは、仕様書(設計書)に沿ってプログラミングを行なう職種です。

プログラミング言語に関する知識・スキルに特化した職種であり、システムの開発やテスト、バグの修正などのいわゆる下流工程を担当します。

上述したように、プログラマーはITエンジニア職種の一つです。ITシステムは種類や内容ごとにさまざまなコードを記述する必要があり、プログラマーは開発プロジェクトに欠かせない存在といえます。

ITエンジニアとプログラマーの違い:仕事内容

ITエンジニアとプログラマーの違い:仕事内容

まずはITエンジニアとプログラマーの違いについて、それぞれの仕事内容を比較しながら見ていきましょう。

ITエンジニアの仕事内容

ITエンジニアは、ITシステムに関する専門家として、システムの要件定義、設計書作成、マネジメント業務などを担当します。

ITエンジニアはプログラマーの上位職にあたり、システム開発におけるチームリーダーや責任者としての役割を担うポジションです。職種ごとに専門分野があり、それぞれ担当する業務や領域が異なります。

【ITエンジニアのおもな仕事内容】

・システムの要件定義

・設計書作成

・マネジメント業務

・各専門分野に関する業務

ITエンジニアの種類と仕事内容について詳しくは、以下の記事もご覧ください。
エンジニアとは?職種・仕事内容や未経験から目指す方法について解説

プログラマーの仕事内容

プログラマーは、プログラミング言語を用いてプログラミング業務を担当します。

おもにシステムエンジニアが作成した仕様書(設計書)に基づいてコーディングを行ないます。仕様書の内容に修正すべき点があれば、それを発見・報告することもあります。

【プログラマーのおもな仕事内容】

・詳細設計

・コーディング

・テスト

・不具合の修正

プログラマーの仕事内容について詳しくは、以下の記事もご覧ください。
プログラマーになるには?未経験からプログラミングを学ぶ方法と仕事に必要なスキル

ITエンジニアとプログラマーの違い:必要スキル

次に「ITエンジニアに共通して求められるスキル」と「プログラマーとして活躍するのに必要なスキル」について見ていきましょう。

ITエンジニアに求められるスキル

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ITエンジニアは、システム開発の一連の工程を理解し、メンバーやスケジュールのマネジメントも担当します。ITに関する知識・スキルはもちろんのこと、プロジェクト管理能力も要求されます。

また、クライアントとも直接やり取りを行なうため、提案力や説明力、交渉力なども必要です。

【ITエンジニアに共通して必要なスキル】

・IT全般に関する知識・スキル

・コミュニケーション能力

・プレゼンテーション能力

・ヒアリング能力

・マネジメント能力

近年では、開発プロジェクトを取り巻く環境が大きく変化しており、マネジメント能力の重要性も高まっています。

ITエンジニアのマネジメントについて詳しくは、以下の記事もご覧ください。
エンジニアのマネジメントとは?必要なスキル、学習方法を解説

プログラマーに求められるスキル

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プログラマーには、プログラミング言語の知識を中心に、より質の高いプログラミングをするためのスキルが求められます

【プログラマーに必要なスキル】

・プログラミング言語の知識・スキル

・ロジカルシンキング(論理的思考力)

・クリティカルシンキング(批判的思考力)

・注意力、洞察力

・向上心

・協調性

・集中力、忍耐力

多くのITエンジニアに共通して求められる思考法が、ロジカルシンキングとクリティカルシンキングです。これらの思考法について、詳しくは以下の記事もご覧ください。
クリティカルシンキングとは?思考方法、メリット、トレーニング方法やロジカルシンキングの違いも紹介

ITエンジニアとプログラマーの違い:向いている人の特徴

ITエンジニアとプログラマーの違い:向いている人の特徴

ITエンジニアやプログラマーとして活躍している人に共通する特徴について、それぞれ見ていきましょう。

ITエンジニアに向いている人とは

ITエンジニアは、クライアントやプロジェクトメンバーなど、多くの人と接する機会の多い仕事です。そのため、コミュニケーション能力に優れていることは、ITエンジニアにとって必須条件ともいえます。

また、システム開発中はトラブルやイレギュラー対応が発生することも珍しくありません。そのような状況下でも柔軟に対応できる人材は、多くの現場で重宝されます。

IT業界は技術の移り変わりが早く、新しい技術も次々に誕生しています。そのため、最新情報をキャッチアップし、スキルアップのための自主学習を継続できる方は、ITエンジニアとして長く活躍していけるでしょう。

【ITエンジニアに向いている人の特徴】

・コミュニケーションを取ることが苦にならない

・仕事への研究心や探求心を維持できる

・スケジュール管理が得意

・突発的な出来事にも柔軟に対応できる

エンジニアに適性がある人の特徴について詳しくは、以下の記事もご覧ください。
エンジニアに向いている人に共通する特徴・IT技術者になるメリットとは?

プログラマーに向いている人とは

プログラマーの仕事は、ものづくりが好きな人に向いています。

また、集中力・忍耐力を長時間キープする必要があるため、こつこつ地道に作業できる人にもおすすめです。

【プログラマーに向いている人の特徴】

・地道な作業が苦にならない

・作業を効率化するのが好き

・長時間集中力を維持できる

・最新技術への関心が高い

プログラマーにはプログラミングスキルが欠かせません。プログラミングスキルを向上させる方法について詳しくは、以下の記事もご覧ください。
独学でもプログラミングの習得は可能!勉強方法やポイントについて解説
プログラミングスキル向上のために必要なこと―効率的な勉強方法や資格について解説!

ITエンジニアとプログラマーの違い:仕事に役立つ資格

ITエンジニアとプログラマーの違い:仕事に役立つ資格

ITエンジニアとプログラマーでは、優先して取得すべき資格が異なります。それぞれの仕事に役立つ資格について見ていきましょう。

ITエンジニアにおすすめの資格

ITエンジニアの場合は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する国家資格を中心に、担当業務に関する専門資格を取得するのがおすすめです。

IT知識の基礎・応用に関する資格や、マネジメント関連の資格は、ITエンジニアの多くの業務に応用できます。

【ITエンジニアの仕事に活かせる資格】

基本情報技術者試験

応用情報技術者試験

プロジェクトマネージャー試験

ネットワークスペシャリスト試験

システムアーキテクト試験

ITストラテジスト試験

エンジニア向けの資格について詳しくは、以下の記事もご覧ください。
ITエンジニアの資格取得メリットとは?おすすめ国家資格・ベンダー資格を紹介

プログラマーにおすすめの資格

企業やプロジェクトによって、プログラマーが扱う言語は異なります。そのため、自分がよく使用する言語に関する資格を取得するのがおすすめです。

【プログラマーの仕事に活かせる資格】

・ITパスポート試験

PHP技術者認定試験

・マイクロソフト認定資格プログラム

・Javaプログラミング能力認定試験

・Oracle認定Javaプログラマ

C言語プログラミング能力認定試験

・Ruby技術者認定試験

プログラマーにおすすめの資格や言語について詳しくは、以下の記事もご覧ください。
プログラマーが取得したい資格9選!
【難易度順】プログラミング言語を一覧で一挙紹介!

ITエンジニアとプログラマーでは業務範囲が異なる

ITエンジニアは、IT関連スキルに特化した技術者の総称です。例えば、システムエンジニア、Webエンジニア、データベースエンジニア、ネットワークエンジニア、社内SEなど、これらの職種はすべてITエンジニアに含まれます。

それに対し、プログラマーは、開発工程におけるプログラミングを担当する人のことを指します。広義では、プログラマーもITエンジニア職種の一つです。

未経験からITエンジニアを目指す場合は、まずプログラミングを勉強することからスタートするのが一般的です。プログラマーやシステムエンジニアとして開発経験を積み、その後に上位職にキャリアアップしている方も大勢います。

パソナでは、経験や学歴を問わず、やる気のある方を対象に「インフラエンジニアの研修型就業サポート」を提供しています。未経験からITエンジニアを目指す方は、ぜひ当サポートを活用してください。

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